広南小学校読み聞かせ(220)

11月18日(月)

今朝は広南小学校読み聞かせ。

担当は2年生。

前回『火の鳥』をこの2年生で読んで、そのあとずっと他の学年でも読んできた。
まだ5年生を担当していないので、そこだけ読んでいないけれど、久しぶりに違う絵本を読むことに。

教室に入ると、後ろの壁に、「ふしぎな魚」と題して、思い思いの魚の絵が貼ってあったので、ちょうどよかったかも。

読んだ絵本は、

『クジラがしんだら』 (江口絵理 文・かわぐちしゅんいち 絵)

深海は、日の光が差さず、生きものが少なく、食べ物が少ないところです。
ところがごくたまに、突然、上から巨大な食べ物のかたまりが降ってくる。それが、命を終えたクジラです。
クジラの体は、長ければ100年にもわたって、そこに集うさまざまな生きものの命を支え続けるといいます。
本作は、深海という厳しい世界にくらす生きものたちの、しられざる大宴会を描いた物語絵本です。

私たちの目には見えないところで、何日も何年も食べることができないで生きている生きものたち。

鳥羽水族館でダイオウグソクムシが5年も絶食したまま亡くなったニュースが以前あった。

何と、グソクムシは、一度に自らの体重の45%のエサを食べてしまうのだと。

《参考》NHKサイカル(https://www3.nhk.or.jp/news/special/sci_cul/2023/04/story/oogusokumushi/

 

私たちの目には見えない海の底で繰り広げられる命の物語。

無事終わって廊下を歩いていると、大きなヘチマが。

その向こうに見える光景は、昨夜放送の『海に眠るダイヤモンド』に隣の広南中学校で撮影されたシーンと一緒。

午後から真徳会館の報恩講へ。

2024年11月18日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(219)

10月21日(月)

朝、少し冷え込む。
朝晩と日中の気温差が大きいので、体調管理を注意しないと。

昨夜はドラマ『海に眠るダイヤモンド』を。
オンタイムでドラマを観ることは滅多にないのだけれど、久しぶりに。

長崎の端島(軍艦島)にあった学校として、広南中学校がロケに使われたよう。
グランドの南側に防波堤があり、その向こうはすぐ海。そして、島が見える学校は、なかなかのロケーション。

 

今朝はその隣の広南小学校で読み聞かせ。

担当は1年生。

読んだ絵本は、

『火の鳥』 (手塚治虫 原作・鈴木まもる 文 絵)

この絵本は全学年で読んでみようと思い、このたび1年生に。

「この絵本、知っている人!」

と尋ねても、誰も手を挙げなかったので、ホッと。

他の人がすでに読んだかもと、『ぐりとぐら』も用意はしていたけれど。

 

「いのちの物語」にみんな聞き入って。

読み終わったあと、絵本の中で、

あなたは 人間としてうまれました。
もしも あなたが 花がすきなら、
あなたは うまれるまえは 花だったのかもしれません。
もしも あなたが 鳥がすきなら、鳥だったのかもしれません。
クマがすきなら クマだったのかもしれません。

と出てくるので、「みんなは何が好き?」と尋ねると、

ある男の子は、「妖怪」と。
「あなたは うまれるまえは 妖怪だったのかもしれません」??。。。

また、ある女の子は、

「私はお母さんが好き。だからお母さんから生まれたんだ。」

と、なかなか面白い反応。

1年生にも「いのちの物語」、しっかりと伝わったみたい。

 

終わって廊下に出ると、わざわざ6年生の担任の先生が待っていてくださり、

先月の虫干しの御礼の手紙を贈ってくださった。
ただただ恐縮。

そして、階段には新しくもくりんさん。

広南小学校読み聞かせ(218)

9月9日(月)

今朝は久しぶりに広南小学校読み聞かせ。

担当は6年生。

読んだ絵本は、『火の鳥』(手塚治虫 原作・鈴木まもる 文・絵)

6月に2年生、7月に3・4年生に読んだこの絵本。

これまで学年や季節に合わせて毎回絵本を変えてきたけれど、この絵本は全学年で読み聞かせしたいと思い。

さすがは6年生。
積極的に感想を述べてくれた。

今月末の石泉文庫の虫干しもお手伝い。

たのもしい限り。

2024年9月9日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(217)

7月8日(月)

今朝は広南小学校読み聞かせ。

今回は人員が足らないようで、3年生と4年生合同ですることに。

何にしようか、いろいろとギリギリまで考えたけど、選んだ絵本は先月と同じ

『火の鳥』 (手塚治虫 原作・鈴木まもる 文・絵)

4年生教室に向かうと、机が後ろに下げてあり、前が空いている。
4年生が3年生を呼びに行き、各自椅子を持って前の方に。

そして、元気な挨拶。

今の子どもたちは手塚治虫も知らなければ、『鉄腕アトム』も知らない。
それだけにとても新鮮かも。

生と死、いのちのゆくえ。

静かにやさしく。

暑い中、みんな聞き入って。

2024年7月8日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(216)

6月17日(月)

曇り空。

どうやら午後から雨の予報。
いよいよ梅雨入り?

今朝は広南小学校読み聞かせ。

担当は2年生。

読んだ絵本は、

『火の鳥 いのちの物語』 (手塚治虫原作・鈴木まもる 文・絵)

読む前に『火の鳥』知ってる人!と尋ねたら、先生だけがハイッと。。。

鈴木まもるさんの作品はこれまでにもいろいろと。
かこさとしさんの最後の作品『みずとはなんじゃ?』。
その他にも、『げんきでいるからね』『はしれ ディーゼルきかんしゃデーデ』『おじいさんとヤマガラ』『どうぶつのあかちゃんうまれた』と、これまでの読み聞かせで。

その鈴木まもるさんの最新作。
今年が『火の鳥』の漫画連載70周年に当たり、『火の鳥』の世界観を壊さず、小さなお子さんにも伝わるように絵本化。

あなたはあなたのままでいい。
あなたが すきなことをたいせつに。
あなたが すきなものをたいせつに。
火の鳥は、あなたが げんきにいることを
のぞんでいるのです。

みんな静かに聞き入ってくれた。
何よりも先生が聞き入って、学校図書に是非お願いしようと思いますと。

 

 

2024年6月17日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(215)

5月13日(月)

雨上がり、今朝は広南小学校読み聞かせ。

担当は1年生。

とりあえず、自己紹介。

そして、読んだ絵本は、

『ぼくのジィちゃん』(くすのきしげのり 作・吉田尚令 絵)

今週末に行われる広南学園運動会。
初めての運動会を迎える1年生に、何度か読み聞かせで読んでいるこの絵本を。

「はやく はしるということは、みぎあしをまえに だしたら、つぎは ひだりあしを まえに だす。それを、だれよりもはやくする。ただ それだけじゃ」

読み終わって、「走るの好きな人!」

と尋ねると、「ハイっ!」と手を挙げる人もいれば、「そうでもないけど。。。」とつぶやく子も。

また、ソーランが楽しみという子も。

 

今のところ天気予報では晴れ。

勝っても負けても、みんながんばって。

 

 

2024年5月13日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(214)

4月15日(月)

今朝は広南小学校読み聞かせ。

この春、次男の中学卒業と、2名新しくボランティアメンバーが入ってくださったので、お役御免となるかと思ったけれど、それでも人数が足らないようなので、今年度も引き続き参加することに。

今日の担当は5年生。

読んだ絵本は、

『ひとりぼっちのオオカミ』 (ケイティ・スリヴェンスキー 文・ハンナ・サリヤー 絵・大竹英洋 訳)

先月の朝日新聞、折々のことばに紹介された絵本。

このたび大幅に先生が替わり、知らない先生なので、とりあえず自己紹介から。

そして、

「犬を飼っている人!」

と尋ねると、半数くらい手が挙がる。

綺麗な絵で、みんな聞き入って。

他の兄弟と違うオオカミ。
いつも、みんなと一緒だったらいいのに、オオカミらしかったらいいのにと思っていたオオカミの子が、人との出会いを通して、

「オオカミらしくなくて ほんとうによかった。みんなとちがうって なんてすばらしいの。」

と。
人と犬との共存は、ひょっとしたらこんな始まりだったのかもという話から。

 

終わった後廊下を歩いていると、後ろから足音。

振り返ると、一人の男子が、

「お忙しいのに来てくださったありがとうございました。」

と言って、ハイタッチ。

新年度、何だか心地よいはじまり。

2024年4月15日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(213)

3月11日(月)

今朝は今年度最後の広南小学校読み聞かせ。

担当は2年生。

読んだ絵本は、

『どうぶつえんにいらっしゃい』(文:本木洋子 ・絵:しろぺこり)

 

「今日、3月11日は何の日か知っていますか?」

2011年、東日本大震災から13年。
2年生の子どもたちはまだ生まれていない。親からは聞いているみたい。
でも、今年1月には能登半島地震があり、先日はこのあたりも震度4の地震。

 

東日本大震災にまつわる絵本を探していて見つけたこの絵本。

震災の時の上野動物園の様子を絵本にしたもの。

この絵本は、作者が当時上野動物園の園長だった小宮輝之さんの著書『動物園ではたらく』と出会ってから。

その本の「はじめに」の最後に、

 今年の9月1日、「逃げ場所ないなら動物園に」という上野動物園のツイートが広く拡散されました。共感を示す「いいね」は午前中だけで9万5千件を超えたそうです。内閣府の調査では18歳以下の自殺率が新学期のはじまる9月1日が最も多いのです。
 私もコメントを求められ、東日本大震災の翌日のことを話しました。あの日の入園者は、一人で動物たちを眺める、帰宅難民となった大人の姿ばかりでした。ぽつんと一人背広姿でたたずむ人々は、動物たちを見て、なにかホッとしているように見えたのです。
 動物園に第5の役割があるならば、人の心を癒やし笑顔にすることではないかと思います。

動物園の役割には、「教育」「研究」「レクリエーション」「自然保護」の4つがあり、そして、もう一つ第5の役割が〈笑顔にすること〉と。

 

今年度は8冊の絵本を。
震災の翌年、長浜小学校と小坪小学校が合併して広南小学校となった年から参加した読み聞かせボランティア。
PTAボランティアとしては、次男の中学卒業でこのたび終了。
12年、213回。
住職でなかったら、このぶろぐがなかったら、ここまで続けることもなかったかも。
そう思う何もかも有難いご縁。

4月から広南学園のPTAではなくなるけれど、人数足らなかったら声かけてくださいと。

いいご縁をありがとうございました。

2024年3月11日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(212)

2月19日(月)

今朝は久しぶりに広南小学校読み聞かせ。

担当は6年生。
読んだ絵本は、

『はるさんと1000本のさくら』(ただのぶこ 作)

卒業間近の6年生をもう担当することはないと思うので、これが6年生への最後の読み聞かせ。
最後は何か印象に残るような絵本をと思って。

【書店員が選ぶ絵本新人賞2023大賞作品】はるさんは、村で一番若いおばあさん。山あいの谷の小さな村にはもう、十人のおばあさんしか住んでいません。「わたしたちに何ができる?」おばあさんたちは話し合って、みんなで千本の桜を植えることにします。限りある命と、繋がれる想い。過疎の村が時を経て生まれ変わるまでを、大きな視点で優しく描いた物語。(中央公論新社Webより)

この広南地区も他人事ではない。

自分の生きている間のことだけでなく、亡くなったあとも誰かの大切な場所になるように。

出来ることをしておきたいなと思う1冊。

最後まで静かに聞き入ってくれ、感想もしっかりと。

 

これから卒業式、入学式を迎える6年生、桜がきれいに咲くといいな。

境内の薄墨桜も、今年こそ。

2024年2月19日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(211)

12月11日(月)

昨日の青空と打って変わって、今日は朝からどんよりと。

今朝は今年最後の広南小学校読み聞かせ。

担当は3年生。

年の瀬、あったかくなるような絵本がいいなと、選んだ絵本は

『バスが来ましたよ』 (由美村嬉々 文・松本春野 絵)

目の病気から全盲になった男性が、
地元小学生に助けられながら続けた、バス通勤。
「バスが来ましたよ」 その声はやがて、次々と受け継がれ・・・。
暖かい小さな手の、そして小さな親切の物語。

絵本の中で、「白杖はくじょう」という言葉が出てくる。

でも、「はくじょう」と読むと伝わりにくいかな?と思い、「はくじょう・白い杖」と読んでみた。

 

読み終わった後、何だかみんなやさしい顔で感想を述べてくれた。

担任の先生が、「白杖はくじょうって知ってる人!」と尋ねたら、数名手を挙げた。

これからも子どもたちのなかで、
ぬくもりがリレーされていきますように・・・・・・。

 

 

2023年12月11日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku