石泉文庫 補修準備

8月18日(火)

お盆が過ぎても、毎日暑い日が続く。

午後から呉市文化振興課と一緒に、業者の方が石泉文庫の崩れた箇所を実見。

今年度の本格的な修復は無理だけど、これから台風がやって来ると大変なので、とりあえず来年度までこれ以上崩れることのないようしていただくことに。

傷みもひどいが、土間の天上とか観ると、こんなのを遺せればいいのにな。。。と。

庭にはサルスベリ(百日紅)が咲き、

その奥には、萩の花がちらほらと。

暑いけれど、秋の気配が少しずつ。

 

今夜は呉東組法幢寺御住職のお通夜。

コロナ禍で初めての組内法中揃ってのご縁。

法要前の会奉行からのコロナ禍での法中に対する諸注意、とってもよかった。

お通夜の最後に喪主のご挨拶を聞きながら、ふと半沢直樹のことばを想い出す。

大事なのは感謝と恩返しだ。
これまでの出会いと出来事に感謝し、その恩返しのつもりで仕事をする。
そうすれば、必ず明るい未来が見えてくるはずだ。

明日は13時から。
いろんなことを偲ばせていただきながら。
お育て、ありがとうございました。

 

2020年8月18日 | カテゴリー : 石泉・黙霖 | 投稿者 : sentoku

石泉文庫

8月5日(水)

7月末の長雨で、石泉文庫の白壁の一部が剥がれ落ちてしまった。

ただ、県の史跡であるため、勝手に触ることもできないので、呉市文化振興課へ先日総代さん方が報告に。

今年は新型コロナウィルスの影響で、門信徒会の総会が中止。
総代会では、来年度に向けて石泉文庫の補修が一つの議案として挙がり、その話し合いを市と相談していた中で、こんな状況に。

壁が今にも崩れそうな状況。

市から県に今日の視察の報告とともに、次の台風が来るまでに何とか応急処置をとってもらうよう見てもらうことに。

隣接する石泉僧叡和上のお墓は、いつ壁が崩落するか分からないので立ち入り禁止。

まさか、刑事ドラマに出てくるような姿になるとは。。。

猛暑の中、カンナの花が燃えるように。

明日は8月6日。
広島に原爆が落ちたあの日から75年。

例年通り、8時15分より鐘を撞き、おつとめ。

広南小学校 総合学習出前授業

7月31日(金)

梅雨明け翌日は晴天となり、朝から暑い。。。

今日は広南小学校6年生の総合の時間に出前授業。
今年度は新型コロナウィルス感染防止のため、読み聞かせがずっと中止になっているので、久しぶりの学校。

総合的な学習の時間 ~歴史探訪! 広南の宝~

という授業で、郷土の偉人 宇都宮黙霖の話を。

 

本来ならこの7月は石泉文庫の虫干しを6年生に手伝ってもらい、そのあと石泉文庫・黙霖の話をするのだけれど、今年は新型コロナウィルス感染防止のため、夏までの行事はすべて中止。

法座は中止としたけれど、虫干しだけは6年生に手伝ってもらいながら伝えていきたいので、9月に小学校とも相談しながら実施予定。

今日は、授業時間を少しでも確保したいと言うことで、専徳寺ではなく、こちらが小学校の6年生教室に出向いて宇都宮黙霖の生涯をパワーポイントを使って話し、そのあと事前にいただいた質問事項に答えることに。

法事でマスクをつけての読経・法話は慣れてきたものの、教室でマスクをつけて話をするのは初めてなので。。。

終わって担任の先生に「声、聞こえてました?」と、つい。

入江神社にある黙霖直筆の詩の碑文

ひろのやま うみべにかよふ ながはまへ
なみにゆられし わがみなりけり

ちょっとこの味わいを話しながら、黙霖の故郷への想いを。

給食前だったので、時間だけはオーバーしないよう気にかけながら、時間ピッタリ終了。

ちょっとお遊びで作ってみたミニトートバッグにiPadを入れての出前。
やっと日の目を。

今日の話、伝わっていればいいな。

2020年7月31日 | カテゴリー : 石泉・黙霖 | 投稿者 : sentoku

石泉文庫 雨害

7月15日(水)

雨、雨、雨、、、、

午前中は曇りだったので、境内の石畳に溜まった泥を乾かないうちに除去。
先日もしたばかりなのに。。。

午後、石泉文庫の掃除をしてくださった総代さんが、石泉文庫の屋根が少し崩れていると教えてくださったので、早速見に。

文庫の屋根の漆喰がはがれ落ちていた。

ここ数日の長雨で。。。

今夜、総代会が開かれたので、報告し、これからのことを。

これ以上壊れませんように。

 

広南小学校 総合の時間

2月12日(水)

今朝、螺山からウグイスの声。
いつもより1ヶ月くらい早くない?

午前中、広南小学校3年生が総合の時間に専徳寺へ来山。

「地域の人・文化について知ろう」
先月石泉文庫防火訓練に参加してくれた3年生が、石泉文庫のこと、宇都宮黙霖のことについて学ぶ。

まずは御行儀よく靴を脱いで、

本堂に上がって話を。

虫干しの話から、紙魚(シミ)のことを話すと、みんな興味津々。

虫食い問題って知ってる?

何ですか??

「広□小学校」、□に当てはまる字は何ですか?って問題。

あとで、今は「虫食い問題」でなく、「穴埋め問題」と言うのか。。。と。

そのあと、パラパラと小雨が降り出したけど、せっかくなので石泉文庫へ。

石泉文庫2階への階段を恐る恐る上って、「斜めってる!!」。

薄暗い文庫内で、黙霖さんの本を手に「軽っ!!」。

虫干しは何年生でするんですか?

6年生です。

それじゃ、また3年後に来ます!

と、うれしい言葉を残して雨のなかを元気に学校へ。

 

石泉文庫虫干し法座 4日目

7月19日(金)

台風5号の影響もあり、昨日からの雨が少し弱まったけど今朝もシトシト。

朝席で御満座。

今朝は、「念仏は果報の変化を契機として心境の展開を行ふ」という大谷派の金子大栄の言葉よりお味わい。

 

朝席が終わっても、まだ雨。

今日石泉文庫へお返しできず、来月の盂蘭盆会に持ち越し。

しばらくは本堂右余間でお預かりすることに。

ようこそのお参りでした。

 

石泉文庫虫干し法座 3日目

7月18日(木)

今日も引き続いて石泉文庫虫干し法座。

朝、心配された雨はまだ。

今朝の「中国新聞」朝刊 呉・東広島版に昨日の虫干しの模様。

「本を大切に守ってほしいという昔からの願いがよく分かった」

と、昨日の小学生。
“願い”が伝わって、何だかホッと。

 

朝席では、クイズから。

部屋に窓が一つ。その部屋の真ん中に火のついたロウソクが1本ありました。その火がフッと消えました。その消えた原因は何でしょう?

「ロウソクが燃え尽きたから」
「風が吹いたから」

次々答えが出るけれど、どれも×。

正解は、「ロウソクに火がついていたから」。

そこから因果のお話を。

そして、その中で光の話。

光を私たちは見ることが出来ない。
光を感じることが出来るのは、そこに障害物があるからだと、地球物理学者 竹内均 博士の話にふとお念仏。

 

朝席が終わると、今日も昨日の残りの本を虫干し。

昨日は見かけなかった白い虫。

逃ぐるなり 紙魚(しみ)の中にも 親よ子よ (一茶)

シミが畳の上に落ちてチョロチョロと。

「殺生しちゃいけないんだけどね」と、ご門徒さんがつぶやきながら、ティッシュで。

いろんなご縁をいただく虫干し。

 
 
 
 
 
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7月18日 石泉文庫虫干し作業2日目。 昨日は広南小学校の6年生が手伝ってくれましたが、今日は少人数で。午後3時から片付けます。

浄土真宗本願寺派 嶺宿山 専徳寺さん(@sentokunet)がシェアした投稿 –

 

午後3時から後片付け。

ロープも外し、夜席の準備。

終わって廊下で涼んでいたら、雨がザーッと。
明日は恐らく無理かな。。。

 

夜席、さすがにロープがないと広々。

夕方から雨がきつくなってきて、法座はお参りが少ないかなと思ったが、皆さんお参りくださった。

雨音が激しいのに、庭からセミの声。
雨にも負けず、セミにも負けず、汗だくになりながらおつとめ。

そして、御法話でもセミの話が。

蟪蛄不識春秋伊虫豈知朱陽之節乎

これは、曇鸞大師の『往生論註』に出てくる言葉で、「蟪蛄(けいこ)春秋(しゅんじゅう)を識(し)らず、伊虫(いちゅう)あに朱陽(しゅよう)の節(せつ)を知らんや」と読む。

セミという虫は春とか秋を知らない。そんな虫が夏(朱陽の節)という季節をどうして知ることが出来るだろうという意味。

迷いの中にいると迷っていることも気づかない。
如来の光に照らされて、迷っていることにふと気づかされると。

 

明日の朝で御満座。 

雨のなか、足もとの悪い中をようこそのお参りでした。

 

石泉文庫虫干し法座 1日目

7月16日(火)

1週間ほど前から週間天気予報を何度も何度も見ては、今日を迎えた。

今日は晴天!

明日も予報では晴れ!

でも、その後が。。。

何はともあれ、石泉文庫虫干し法座が夜席から。

午後1時、総代さん、仏教壮年会有志の皆さんが集まって、本堂に虫干し用のロープ張り。

そして、夜席から法座。

このたびの御講師は、呉東組組長(そちょう)、川尻真光寺 寺西龍象師。

当山の法座にお越しいただくのは久しぶり。

昨年は豪雨災害のために中止となったため、2年ぶりにこのロープの下でのご縁。

夜席では、今から約2500年前、お釈迦さまが縁起や諸行無常・諸法無我というこの世界のありのままの真実をさとられたことに“仏教”は始まるのだけれど、そのさとりの内容をお説きになられた。ここに仏教の始まりがあるとのお話。

お釈迦さまはさとりを開かれたけれど、最初はそれを弘めることをためらわれた。それでも、梵天に勧められて法を説かれた。(梵天勧請)

分からない相手にも分かるように伝える。

応病与薬、対機説法。

 

明日は虫干しにお手伝いに来てくれる6年生に事前に質問をいただいている。

分からないことを何とか分かるように。

 

ようこそのお参りでした。

 

朝日新聞『論座』に

5月9日(木)

本日、朝日新聞のウェブサイト、『論座』に連載中の「ナショナリズム 日本とは何か」に、『松陰と論争の僧とは 「この世界の片隅に」の呉へ』と題して、専徳寺へ取材に来られた時の模様が掲載された。

 

こちらへ取材に来られたのは2月5日。

「宇都宮黙霖のことについて聞かせてください」と。

その日の午前中に広南小学校3年生が「石泉文庫」「宇都宮黙霖」のことを学びたいと訪ねて来て、石泉文庫へ案内したあと、午後に取材に来られたので石泉文庫へと案内し、いろいろとお話を。

あとでいただいた名刺を見て、本社の政治記者さんが「黙霖」?と少し不思議に思ったが、「令和」へと時代が変わる中で、「宇都宮黙霖」にスポットを当ててくださった。

そして、広南中学校の「もくりんさん」のことにも。

 

その「もくりんさん」、今週末に開催される『呉ご当地キャラ祭』に5月11日(土)登場予定とか。

“志”が伝わりますよう。

 

 

2019年5月9日 | カテゴリー : 石泉・黙霖 | 投稿者 : sentoku

広南小学校 石泉文庫見学

2月5日(火)

1月28日の石泉文庫防火訓練に参加した広南小学校の3年生が、今度は《総合的な学習の時間 ~地域の人・文化について知ろう~》という授業で、専徳寺へ。

昨日、担任の先生からあらかじめ《質問したいこと》をまとめた用紙をいただいた。

「インターネットで調べたら分かることもあるでしょ?」
と先生が言うと、
「ネットの情報は当てにならないから、直接聞きたいというので・・・。」
と、苦笑い。。。

9時から石泉文庫のこと、石泉僧叡、宇都宮黙霖の話を、いつものようにプロジェクターを使って。

そのあと、質問をいろいろと。

広南中学校の「もくりんさん」で、子どもたちにもおなじみの宇都宮黙霖。

直筆の書状など、興味深そうに。

そして、石泉文庫へ移動。

2階へは少人数でないと入れないので、3~4人の班ごとに。

恐る恐る階段をのぼり、暗い書庫へ。

「わぁ!ななめってる!!」

なんてことをいいながら、一人一人宇都宮黙霖直筆の本をパラパラと。

「軽い!」
「漢字ばっかり!」


地域のことを学び、大切に。