安芸教区仏教壮年会連盟 石泉見学

7月25日(土)

よく晴れた暑い一日。

昨夜8時40分頃、京都から呉東組児童念仏奉仕団一行が帰ってきた。

ご門主さま、前門さまお揃いだったようで、長男も前門さまから「がんばってくださいね」と声をかけていただいたとよろこんで。

よいご縁をいただいたよう。

 

今日は安芸教区仏教壮年会連盟主催の研修旅行。

『三業惑乱と芸轍の歴史を訪ねる旅 石泉和上と円識和上』と題して、午前中に当山専徳寺、午後から蒲刈弘願寺を訪ねる日帰りツアーに、ご一行34名が訪れる。

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さすがは仏教壮年会連盟の役職についておられるみなさん。

お念仏が本堂に満ち満ちて。。。

おつとめの後、石泉文庫の話、専徳寺の話をさせていただいて、質問をうかがうと、仏教壮年会の活動を問われ、毎月8日に例会をしていることと、次の訪問地、弘願寺仏教壮年会との交流のご縁で、除夜会の蓮の紙花のキャンドルが生まれたことを紹介させていただいた。

そして、石泉文庫へとご案内。

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石泉文庫までの細い道程、そして、この細い階段を昇って文庫のなかへ。

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みなさんもそれぞれに自坊でいろいろな活動をされているようで、そんな話を道中聞かせていただきながら。。。

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ようこそのお参りでした。

石泉文庫虫干し法座 4日目

7月15日(水)

心配された天気も、今日は青天。

朝席で今年の石泉文庫虫干し法座も御満座。

 

朝席は、苦しみの原因は煩悩とのお話より。

阿弥陀さまは、そのまんまを救うと願われた。

煩悩をきれいに除いてからではなく、そのまんまで。

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朝席が終わると、みんなで石泉文庫まで本を運ぶ。

人数が少ないため、何度も往復して。。。

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この細い道を。。。

 

「無理のないように運んでください」とはいったものの、先日手伝ってくれた小学生の7倍も8倍も歳を重ねたみなさん。

少々無理をしなければ、この道程は歩けない。

杖をつきながら、息を荒げながら。

それでも、「今年も運ばせていただいた」と、よろこんで。

 

念仏を称えよ。念仏を中心とした報恩の営み(生活)を。

石泉和上の教えが残っている。

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先日の研修会で、「□に子と書いて、何と読むと思いますか」との話を聞かせていただいた。

□に子と書いて「母(はは)」と読むんです。親鸞聖人はこの字を書いています。

人間の母親のお腹で育てられ、生まれてくるから人の子が生まれるんです。

仏さまにお育ていただいて、生まれるから仏にならせていただくんです。

 

その話をふと思い出し、御本典を開いたら、ホントだ。

ちゃんと母の字に「子」が書いてある。

Haha

お育ていただいて、みんな仏とならせていただくんだな。

 

ようこそのお参りでした。

台風が近づいているようなので、どうぞお気をつけて。

石泉文庫虫干し法座 3日目

7月14日(火)

広島市では大雨・雷警報が発令されたそうだが、このあたりは青空のひろがる天気。

今日も朝席が終わると、昨日石泉文庫から運んだ経典の残り半分を虫干し。

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昨日は広南小学校6年生も手伝ってくれたので、たくさんの賑わいだったけど。。。

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こんなにたくさんあるけれど、今日干したので石泉文庫蔵書の約4分の1。。。

 

よく乾いた本を、4時からみなさん集まって片付け、そして夜席を迎える。

ロープがなくなって広々と。

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このたびのご縁では、なぜ人は苦しむかということを、いろいろお聞かせいただいた。

 

PEACEおりがみの折り鶴も、次々と折って持ってきてくださった。

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みんな、平和を願ってる。

ようこそのお参りでした。

石泉文庫虫干し法座 2日目

7月13日(月)

今朝3時前、大分県南部を震源地とする地震があり、呉市(安浦)は震度4だったそう。

まったく気づくことなく、起きて呉市防災情報メールで初めて知る。。。

 

心配された雨も降らず、朝席が終わると、石泉文庫から専徳寺へと蔵書を運ぶ。

今年も広南小学校の6年生が地域学習の一環としてお手伝い。

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そのあと、干された経典の下で石泉文庫の話を。

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石泉僧叡和上も、宇都宮黙霖も、このたくさんの本に恵まれた。

そして、この本を200年以上、虫干しを続けてきたたくさんの人がいるから、今もこうしてきれいなまんま。

今日はその一人にみんなも仲間入り。

 

午後から雨がパラパラと。

午後4時から、干した本を片付けて、目録と照合作業。

 

夜席では、何故仏教を求めるかというお話より。

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ふと思い出したのが、昨夜の『情熱大陸』という番組のなでしこジャパン特集。

FWの大儀見選手が、「自分を単語一語で表現してください」と、辞書を手渡された。

そして、答えたのが「植物」。

「植物って結局太陽の光だったり、水だったり、酸素だったり、二酸化炭素だったり、そういういろんなものがないと生きられないじゃないですか。

それと一緒で、自分も誰かに助けられないと生きていけない」

と。

続いて、今回のチームを単語一語で表現してくださいと問われた答えが、「万華鏡」。

「1試合、1試合、見え方ってずいぶん変わっていたと思うし、その中に個人個人の彩りが必ず輝きを放っていたし、見る人によって輝きが見え隠れする魅力的なチームだった」

と。

勝ったり負けたり、いろんなご縁がととのって。

 

小学校6年生もPEACEおりがみを持ち帰って、休憩時間に一生懸命折り鶴を作ってくれたそう。

でも、折り鶴の完成品は。。。

どうやら、折り鶴の折り方を今の子どもたちは知らないらしい。

それでも、一生懸命チャレンジしたあとがいっぱい残っていたので、それがとっても嬉しい。

少し手直ししたら、ちゃんと折り鶴に。

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ようこそのお参りでした。

明日もお誘いあわせてお参りを。

石泉文庫虫干し法座 1日目

7月12日(日)

今日も蒸し暑い一日。

昼間はセミの声、夜はカエルの声。

 

今夜から石泉文庫の虫干し法座。

昼から総代のみなさんが集まって、虫干し用のロープ張り。

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本堂の端から端へ、ロープを張っていく。

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張りすぎてもダメ、緩すぎてもダメ。ちょうどよい張りに。

 

このたびの御講師は、呉市本通法眼寺の黒田順真師。

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今年は大忙しの広島雅楽会での話から。

緊張して、不安で眠れない時はどうしたらよいか。

それは、「あきらめる」ことだそう。

 

「あきらめる」とは、漢字で書くと「諦める」。

仏教で、「諦」とは真理。

「あきらめる」とは、あんまり良い意味で使われないけれど、ピーンと張り詰めた紐をフッと力を抜くと、不安で戸惑う我が身に気づくかな。。。

 

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本堂にPEACEおりがみを。

平和への願い。折ってみませんか。

 

明朝、石泉文庫から本の搬出。

今年も広南小学校6年生がお手伝い。

雨が降らなければ良いけれど。

 

ようこそのお参りでした。

石泉文庫虫干し法座 4日目

7月17日(木)

朝席で石泉文庫虫干し法座も御満座。

この時期、これまで聞かせていただくばかりだったご縁を、このたびはお取り次ぎ。

いつもなら、聞かせていただきながら、セミの声が聞こえていたのに、このたびばかりは法座が終わって、あ~セミの声がいつの間にか・・・と。

良いお天気となり、法座の後、みなさんお手伝いいただいて、本を石泉文庫へと。

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今日は小学生のお手伝いもないので、何往復もしながら次々と。

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石泉文庫までの細い道を運び、そして石泉文庫では2階へ納めるため、手渡しで次々と上げていく。

どんなに時代が変わっても、200年近く変わっていない光景かな。

 

暑いなか、汗だくで終え、一安心すると同時に、こうして今年も元気に運ぶことが出来たとお念仏。

 

お疲れさまでした。また、ようこそのお参りでした。

石泉文庫虫干し法座 3日目

7月16日(水)

今日も引き続き、石泉文庫虫干し法座。

朝席に続いて、みなさんと一緒に本を干す。

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本を干し終わった後、広南中学校から見学に。

保育所がここにあった頃、保育園児も一緒に本を運ぶのを手伝っていて、その頃の卒園児が現在中学校で先生に。

その先生がその頃のことを憶えていると話してくださる。

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今日も『般舟讃』より。

「随機説法」「八万四」と出て来る御文をいただきながら、こうして干したたくさんの経典の中から私たちは「南無阿弥陀仏」のお念仏に出遇えているんだんなぁと。

 

明日の朝席で御満座。

ようこそのお参りでした。

石泉文庫虫干し法座 2日目

7月15日(火)

天気予報で一週間前からずっとこの日が気になっていたが、今朝は晴れ。

石泉文庫虫干し法座2日目。

朝席が終わると、みなさんせっせと石泉文庫から専徳寺へ本を運ぶ。

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今年も広南小学校6年生のみなさんも一緒。

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そして、本堂へ本を叩くパン!パン!という音を響かせ、干していく。

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みんな、古い古い本に興味を示しながら・・・。

 

そのあと、石泉文庫のことなどをプロジェクターを使って説明。

汗だくになりながらも、みんな一生懸命。

 

虫干しのため、昼席はおやすみ。

静かな境内に何と一匹の長い長~い

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アオダイショウ!

どこに行くかと思っていたら、何と親鸞聖人の足元に。

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さすがに好きになれない姿ではあるけれど、先日次男がトイレに入った時、ヤモリの子どもが壁をスルスルッと・・・。

小さな小さなヤモリだったが、次男にとってはヘビに見えたそうで、血相を変えて一目散に逃げ出した。

そんなこともあって、ホンモノのヘビの姿を写真に。

 

私たちの見ているものは、自分の好き嫌い、主観で見てしまうものばかり。

『般舟讃』の「或漸或頓明空有 人法二障遣双除」より、そんなことからお味わい。

 

ようこそお参りくださいました。

くれぐれもヘビには気をつけて。

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石泉文庫防火訓練

1月17日(金)

阪神・淡路大震災から19年目。

今日は、1月26日の文化財防火デーを前に、呉市の文化財で1番最初の防火訓練が石泉文庫にて。

今年も広南小学校3年生のみなさんが地域の方と一緒に参加。

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午後2時、石泉文庫から火災発生!!

消防署への通報と、地域の方の初期消火。

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しばらくして消防車が専徳寺・住蓮寺前に到着し、消火栓よりホースを伸ばして石泉文庫へ。

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消防隊員の消火活動により鎮火。

 

そのあと、場所を専徳寺境内に移して、消火器の扱い方の講習。

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消火器が使える時間はたったの15秒。

短い時間のなかで、まわりに「火事だ!火事だ!」と知らせ、「○○さん、119番に連絡お願いします!」の指示。そして、火の近くへ消火器を運んで、ピン・ポン・パン!

「ピン」で栓を外し、「ポン」でホースを外して狙いを定め、「パン」で発射。

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小学生は2人1組で水消火器に挑戦。

 

そして、天ぷら火災の実験を見学。

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燃える天ぷら油のなかに、お猪口一杯の水が入っただけで、

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ご覧のとおり。

 

間近で、地域の宝、文化財をみんなで守る姿。そして、火事の怖さを学ぶ良い体験となったかな。

火の用心、マッチ一本火事のもと。

日頃からの心がけを大切に。