石泉文庫修復事業

3月28日(金)

昨日、久しぶりに夕方の雷雨。

それに目覚めたのか、次々と芽吹いて。

薄墨桜の葉っぱが次々と。

今年はなかなか芽が出て来ないと心配していた桔梗の芽も。

今年も翁草は元気に開花中。

翁草のそばのキリシマリンドウも芽が出て来た。

今日は午前中、呉市文化振興課、施工業者増岡組、そして総代立ち会いのもと、令和6年度の修復事業完了の報告が。

予想以上に痛みが激しく、シロアリが柱のみならず、梁まで蝕んで。

そのため、令和6年度は床下や柱、梁にシロアリ対策を施し、壁などを補修。

令和7年度は工事を行わず、来年度の修復に向けて、どこまで行うかを検討する予定。

 

今年は石泉僧叡和上二百回忌。

4月26日(土)午後2時から

石泉僧叡和上二百回忌法要を厳修。

 

お念仏とともに、石泉和上の功績を次世代に。

門信徒会世話係総会

7月5日(金)

今朝、再び。

2日続けて鳥の巣がヒマラヤスギの下に落ちて。

左が昨日、右が今日。

今日のは小さめだけど、同じ鳥の巣?

 

今日は専徳寺門信徒会世話係総会が10時より。

9時前には総代のみなさんが集まり、そのあと次々と。

昨年はちょうど御内陣修復中だったので、きれいになってから初めての総会。

初めてご覧になられた世話係の方も。

みなさまのおかげで無事総会も終了。

 

このたびの事業は、総代のみなさま、世話係のみなさま、特別総代のみなさまのご尽力の賜物。

感謝の印に、丸西宗教織物謹製、専徳寺寺紋入り門徒式章を御礼に。

これからもどうぞよろしくお願い致します。

『大乗』6月号と芳名板

5月30日(木)

今日届いた『大乗』6月号。

読者フォトのページに投稿した花まつりコンサート掲載。

午後からこのたびの内陣修復事業に御寄付くださった方々の芳名板設置。

昭和60年の昭和大修復の時に設置したのは銅板の芳名板。

今どき同等のものを設置しようとすると、かなりの金額になってしまうようなので、総代会でいろいろと審議していただいて、前の芳名板に合わせながら、出来るだけ価格を抑えることの出来る芳名板を。

と言うことで、業者の方の意見も交えながら、銅板に近い色に加工したものを設置。

芳名板設置も、今どき個人情報の問題が。。。という話もありながらも、それでも次世代に伝える大切なご縁だからと。

 

 

 

 

 

2024年5月30日 | カテゴリー : 修復事業 | 投稿者 : sentoku

石泉文庫 令和5年度修復完了

4月16日(火)

日曜日に開催予定の花まつりコンサートに向けて、少しずつ出来ることを。

まず花御堂をどこに設置するか、いろいろと考えて、お内陣の人天蓋の下に設置することに。

 
 
 
 
 
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浄土真宗本願寺派 嶺宿山 専徳寺(@sentokunet)がシェアした投稿

 
なかなかいい感じ。

 

午後から石泉文庫にて、令和5年度の修復工事進捗状況を、呉市・総代立ち会いのもと、施工業者より説明を受ける。

令和5年度は、床下を剥がし、傾いている建物をレベル調整。

裏から雨水が床下に入り込んだり、湿気も多く、予想以上に重傷。

そしてシロアリ被害。。。

築200年を超える古民家。
やってみないと分からないことが多いとか。

とりあえず、令和5年度の工事はここで終了。
現状で出来るレベル調整はここまでと。

そのあと、専徳寺に場所を移し、令和6年度のことについて呉市より話を伺う。

改修後の活用方法をめぐって、いろいろと意見交換。

有意義に利用出来る場所となりますように。

 

 

襖修復

4月9日(火)

お内陣修復の後、痛んでいた襖が余りにも目立つので、追加でお願いしたのが修復を終えて、今日戻ってきた。

 

お内陣余間の襖4枚と、庫裏仏間の4枚。

 

従来あった襖の枠を補修し、漆を塗って、ほぼ新品のような仕上がりになっているけれど、一から作るとなると大変高価なものとなるのだそう。

引き手も綺麗に補修していただいた。

特に、庫裏の襖に元々あった引き手。

表と裏で違った引き手。

こちらは雅楽の笙と龍笛が入ったものと、

裏側は六角形。

綺麗になると、そんなところが際立って。

 

 

2024年4月9日 | カテゴリー : 修復事業 | 投稿者 : sentoku

文化八年

1月17日(水)

阪神・淡路大震災より29年。

1995(平成7)年1月17日。
あの日の朝、布団の中で生まれて初めてあんなに揺れる地震を感じた。
そのあと、テレビでは大きな被害が見られないとのニュースだったので、二度寝し、起きて再びテレビをつけたら、神戸の街が大変なことになっていた。
3月に京都からこちらへ帰ってくる時、山陽新幹線が寸断されていたので、代替バスに乗って神戸の街を。

あの時は、一生に一度あるかないかの体験だと思っていたけれど。。。

1日も早く日常の生活が戻りますように。

 

今日は御正忌報恩講の荘厳を片付け。

まずはお供物、そして打敷。
これを仕舞うのがなかなか大変。
おかしな折り目が付かないように、一枚一枚丁寧に。

そして、御絵伝も外し、七高僧のお軸を元に戻していつもの姿に。

このたびの修復事業で、御絵伝の修復とともに、その外箱も綺麗にしていただいた。

新しい桐箱に、以前の箱の表書きをはめて。

「文化八辛未年三月十七日」

文化8(1811)年3月18日から28日まで、本願寺では親鸞聖人550回大遠忌法要が。
そのご縁にお参りしたのかどうかは分からないけれど、この時にこの御絵伝を下附されたよう。

この頃は、石泉僧叡和上が大瀛だいえい和上亡き後の芿園せいえん学派と助正論争を繰り広げていた頃。

僧叡和上もこの御絵伝をご覧になられたことだろう。

 

毎年御絵伝をいつ裂けて落ちるのかと、ヒヤヒヤしながら掛けていたのに、綺麗に修復されると、200数年前のものとは思えないほど。

いつまでも大切に。

2024年1月17日 | カテゴリー : 修復事業 | 投稿者 : sentoku

年の暮れ(3)

12月30日(土)

除夜会、元旦会に向けて、荘厳の準備。

朝から準備を始めるけれど、照明の具合とかを考えると、日が落ちてからでないと分からないことも。。。

夕方、脚立を御内陣に持ち込んで、スポットライト、3つある内の1つの向きを少し変えてみた。
わずかなことではあるけれど、見えにくかった奥の蟇股(二十四考)が見えやすくなった。

それと同時に、このたび修復しなかった欄間も。
欄間には丹頂鶴やコウノトリ。

 

先日の総代会で、ある総代さんから、このたびの修復対象にならなかったところを自分たちで掃除したら、もっと綺麗になるのでは?でも、勝手に触っても・・・。

と話に出たので、先日職人さんが来られた時に尋ねてみた。

すると、柔らかい羽とかのはたきでほこりを取り除くのがいいと。

 

そこで、せっかくなので脚立を持ち込んだついでに、マスクをしてからはたきで欄間の掃除。

ふと思い出したのが、先日のニュースで知恩院の御身拭式。

 

↑ YouTubeは2021年(京都新聞)

法然聖人の御影を御厨子から出しての御身拭い。

毎年すればそれほど埃もたまらないだろうけど、長年たまった埃は。。。

とりあえず、目立ったところは綺麗になったかな?と、思いたい。

 

明日、除夜会はお天気が大丈夫かな。。。

どうぞ、お誘い合わせてお参りを。

 

御戸帳

12月18日(月)

先月の慶讃法要の直前に御戸帳が出来上がり、取り付けたところ、少し手直しするところがあったため、法要後に直しに。

その御戸帳が出来上がり、今日の夕方取り付けに。

すべての作業が終わると、外は真っ暗。

御厨子がそれぞれ仕立てられたように、ギリギリのサイズで作られているため、その寸法を測ってそれに合った御戸帳を取り付けようとしても微妙に合わなかったみたい。

このたびそれを手直しして、再び御内陣が整った。

 

戸帳とちょう」とは、神仏を安置した厨子ずしがん の前などにかける小さなとばりのこと。

その戸帳と、御本尊の阿弥陀さまには金華鬘きんけまん

両脇の親鸞聖人と蓮如上人には糸華鬘いとけまんが。

それを付けたらせっかくの姿が見えなくなってしまうと思うけど、これはわざわざ見えにくくして敬いの心を表している。

 

このたび新調された御戸帳の文様は、法要の時にも紹介したが〈希有けうの花〉。

お経の中には〈優曇華うどんげ〉として登場。
3000年に一度花が開き、その時に転輪聖王が世に現れると。
仏に出会うことの難しさを例えた花が、御戸帳に。

遇いがたくして今遇うことを得たり。

今ちゃんと出遇えていますよと。

 

 

2023年12月18日 | カテゴリー : 修復事業 | 投稿者 : sentoku

土香炉

12月6日(水)

今日は午前中、明神地区の通り報恩講。

お葬式が2件も出来たので、時間を気にしながら、合間を縫って。

 

そして、午後からは業者との打ち合わせ。

広南学園のクリーン活動もあったけれど、先日より五十肩がひどく、戦力にはなれないので、そちらは行かず。

ただ、先日から気になっていたことを。

御内陣がピカピカになると、そうでないところがどうしても気になってくる。

その一つが土香炉どごうろ

縁が煤けているのが気になって、色々とネットで調べてみたら、灰のならし方を延々と流しているYouTubeもあったり。

それらを参考に、道具を用意し、まずは灰をふるいにかける。

灰をすべてふるいにかけて、土香炉を洗う。

ひっくり返すと、何と! 土香炉の裏には「親鸞聖人七百回大遠忌記念」と「本願寺」の印。

これからも大切に。

綺麗になるとやっぱり気持ちがいい。
そこで、他の土香炉も次々と。

そして、沙羅さわり

本願寺派では「沙羅」、大谷派では「砂張」と表記して、いずれも「さわり」と発音するのだそう。

以前、おみがきの時にどなたかが磨いてくださったのだけど、中が白く。。。

修復前は御内陣も薄暗く、それほど気にもならなかったけど、修復後あまりにも目立ちすぎるので、

こちらも綺麗に。

2時間ほどかかって掃除終了。

 

土香炉は、本願寺派では青磁製で「玉香炉たまこうろ」と呼ばれるものを依用し、大谷派では「透かし香炉」と呼ばれるものを依用するのだと。

元々あったものをそのまま依用しているので、これまで何も気にせずにいたけれど、そういう違いを知るのもなかなか面白いかも。

 

 

後片付け

11月21日(火)

今日は法事と葬式の間に、法要の後片付け。

いつも法要の後にササッと片付けてしまうのだけれど、ササッと片付けてしまうと、どこに何を仕舞ったか分からなくなったり、雑になったり。出来るだけ丁寧にと。

普段のお寺の姿に様変わり。

 

昨日は通り報恩講も法事も入れず、一日休日としていたけれど、お寺にいると電話や来客の応対で、休みにはならない。
こう言うときは、朝から一日遠出。

ちょっと遠いかなと思いながらも、こんな機会を逃したら行くこともないだろうと、島根県益田市にある島根県芸術文化センター〈グラントア〉で開催中の「建築家・内藤廣 BuiltとUnbuilt」展へ。

 

グラントアを設計した内藤廣氏。

何と、壁まで赤茶色の石州瓦。

中の設備も大変素晴らしい。

 

ただ、出かける前に電話があり、お通夜が出来たため、ちょっと急いで見てまわり、あっという間に帰路。

でも、いつもと違う世界に出会うと、かなりリフレッシュ。

 

さぁ、明日から長浜の通り報恩講。

 

2023年11月21日 | カテゴリー : 修復事業 | 投稿者 : sentoku