3月3日(月)
今朝はここ数日の霞もなく、青空のひろがるお天気に。
つぶ山からはウグイスの声が聞こえてきた。
広南小学校読み聞かせ。
今日は1年生を担当。
「前に出てもいいですか?」と聞いてきたので、「いいですよ」と答えると、みんな前に椅子を持って移動。
今朝読んだのは、
おばあちゃんが、孫のももちゃんのからだを、お母さんの作ったおひなさまでさすってくれた。
そのおひなさまを川に流すと、川の底からすーっと手が出て、そのおひなさまを持って行った。
ももちゃんは、「かえしてー」と川へ飛び込み、追いかけていく。
おひなさまを持って行ったのはカッパのお父さん。
娘のかなこが病気で寝ている。
その娘を助けてほしいと、おひなさまをさすり続け、川へと流すと・・・。
ひなまつりは、川に流して厄払いをする流しびながはじまりといわれる。
浄土真宗では「厄払い」はしないけれど、この絵本を読むと、親が子を願うこころ、おじいちゃん・おばあちゃんが孫を願うこころは、いつの時代も、どんな世界でも同じなんだなぁと感じさせられる。
もう10年くらい前になるが、1羽のシジュウカラのヒナが、巣から落ちて境内をヨチヨチと。
飛ぶことも出来そうになく、ネコに食べられたら大変だと思って、そーっと近づき、手を伸ばしたら・・・。
どこからともなく、親鳥が飛んできて、伸ばした手に小さなからだで体当たり。
「ごめんなさい!」
ずっと子どものことを心配で見てるんだなと。
そんなことを思い出した。
この本を読んだことのある児童は数人いたが、みんな静かに聞いてくれた。
感想も手を挙げてくれて。
「カッパのかなこちゃんが元気になってよかったです」と。
みんな、みんな、願われてる。