広南小学校読み聞かせ(66)

12月7日(月)

今朝は久しぶりに広南小学校の読み聞かせ。

担当は1年生。

今日読んだのは、次男が好きな長谷川義史の「いいから いいから」シリーズの3。

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「いいから いいから」が口癖のおじいさん。

あるとき、行くところがないというきったないじいさんと出くわした。

そのじいさんは、貧乏神。

それでも、おじいさんは「いいから いいから」と自宅へ招き入れた。

すると、泥棒には入られる、お母さんは財布を落とす、お父さんは会社がつぶれ。。。

 

それでも、「いいから いいから」と、ほがらかなおじいさん。

 

読み終わって、「福の神と貧乏神、どっちがいい?」と聞くと、「どちらもいやかな」との答え。

 

「いいから いいから」

とっても良い響きだな。

 

終わってから、今日は寺の周りの通り報恩講。

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坂と階段を昇ったり降りたりの繰り返し。。。

8件お参りした後のお葬式では、喉が嗄れ嗄れ。

そんなとき、「いいから いいから」、その一言を思い出して。。。

2015年12月7日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(65)

11月16日(月)

今日は昨日より少しひんやりとするものの、暖かい青空のひろがる朝。

今朝は広南小学校読み聞かせ。

担当は3年生。

読んだ本は、

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『ほしじいたけ ほしばあたけ』 (石川基子作)

 

読む前に、「シイタケ、好きな人!」って尋ねると、半数くらい手が挙がり、「嫌いな人!」って尋ねたら、こちらも半数くらい。

好きでも嫌いでもないっていうより、好きか、嫌いかに分かれる食材なんだなぁ。。。

ただ、「干し椎茸」って何?という子も。

 

今日は16日。

お精進には欠かせない食材でもあり。。。

 

その干し椎茸が主役のお話。

ほしじいたけとほしばあたけ、フレッシュな椎茸ではない味がある。

干し椎茸、少し興味を持ったかなぁ。。。

 

今日はこれから呉中通の専徳寺報恩講。

2015年11月16日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(64)

11月9日(月)

どんより。それでも、あたたかい朝。

今朝は広南小学校読み聞かせ。

今日の担当は6年生。

読んだ本は、

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『ひかりのりゅう』

この絵本は、

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福島の原発事故を通して、みんなで「どうして?」を考えたくて、できた絵本だそう。

 

どうして こんなことに なったんだろう?

 

ひかりに めがくらんだ おうさまのせい?

めいれいにしたがった だいじんと しょうにん?

それとも

もっともっとと ひかりをほしがった みんなのせい?

 

パパがいった。

「ひとが あつかいきれないものなんて

つくっては いけなかったんだな」

 

原発のことを触れると、先入観を持って見てしまうかなと思ったので、そのことを一切触れずに読んでみた。

 

終わったあとで、感想を尋ねると、

「こんな龍が作れるってすごいなって思いました」

という感想。

一流の科学者、技術者になろうと思えば、誰よりもすごく、「神」っていわれるほどのことを極めようとするのだろうなぁ。

その気持ちもある意味大切かも知れないけれど。。。

 

また、

「よくばっちゃいけないなって思いました」

との感想も。

 

同じ絵本を読んでも、感想、視点はいろいろと。

2015年11月9日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(63)

11月2日(月)

雨があがり、肌寒い朝。

今朝は広南小学校読み聞かせ。

担当は4年生。

読んだ本は、

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『いのちをいただく  ~みいちゃんがお肉になる日~』。

 

4年生は生ゴミをリサイクルしての土作りに取り組み、先日のふれあい参観日でも、女性会の方たちと一緒に収穫した野菜でピザ作りをしていたので、ちょうどぴったりかなと思って。。。

この本は、以前呉東組仏教婦人会連盟で聞かせていただいた。

そのときは、この絵本ではなく、西日本新聞社のもの。

 

食肉センターに勤めていた坂本さんは、自分の仕事を辞めたいと思っていた。

参観日で、お父さんの職業を聞かれ、「肉屋です。ふつうの肉屋です。」と答える息子。

担任の先生から放課後、お父さんの仕事は凄い仕事なんだぞと聞かされ、そのことを父に告げる。

そんなある日、食肉センターに女の子と一頭の牛「みいちゃん」がやってきて。。。

 

読み終わって、何か感想がありますか?と尋ねると、「いのちのたいせつさ」という言葉が出てきた。

ちゃんと、届いていたみたい。

 

こんな話を聞くと、もう肉を食べるのはイヤっていう人もいるかも知れない。

でも、この話を通して、大切にいただこうって思う人もいるんじゃないかな。

 

「いのちをいただく」って大変なこと。

「知らなきゃよかった」「聞かなきゃよかった」では・・・。

 

「恩」を表すインドのことばの意味は、「なされたことを知る」。

そういうことだなぁと思いながら。。。

2015年11月2日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(62)

10月19日(月)

今朝は広南小学校読み聞かせ。

担当は2年生。

今日読んだ本は、

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『メアリー・スミス』。(アンドレア。ユーレン作)

このストローのようなチューブで豆を飛ばす女性、これを仕事にしていた実在の人物。

 

「ノッカー・アップ」という仕事が、イギリスにあったそう。

目覚まし時計が安く手に入るようになる前、こうした「ノッカー・アップ」と呼ばれる目覚まし屋という人が存在した。

多くは、寝室の窓を外から長い棒で叩いて起こしていたそうだが、このメアリー・スミスは、チューブで豆を飛ばして窓に当てて起こしたのだそう。

 

何でも、その道を極めるって凄いことだなぁと思いながら。。。

 

「でも、ぼくの目覚ましの方がうるさいと思うけどね」と、一番前の席からつぶやきが。

 

今日から通り報恩講が再スタート。

2015年10月19日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(61)

10月5日(月)

今朝は広南小学校読み聞かせ。

少し肌寒い朝。

学校へ行くと、遠くに浮島現象。

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今日の担当は、3年生。

読んだ本は、

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『いしゃがよい』

ある日、エンさんが大声で泣いている迷子のパンダを見つけた。

エンさんはパンダに「ファンファン」と名づけて育てることに。

からだの弱いファンファンの具合が悪くなるたび、エンさんは自転車に乗って山を越え、ファンファンと医者通い。

雨の日も雪の日も晴れの日も。

 

そして、月日が流れ。。。

おじいさんになったエンさんの具合が悪くなって、今度はファンファンがエンさんを連れて医者通い。

 

テンポの良いほのぼのとしたお話。

 

報恩講でお参りに行くと、「年いくと、さえんことです」と寂しいことばを耳にする。

正座が出来なくなり、物忘れも多くなり。。。いろいろ。

帰り際に「年とりなさんなよ」と言われても、それは無理。。。

みんな進んでいく道。

 

それでも、伸ばして座る足を膝掛けで隠してご縁にあう姿に、足を仏さまに向けないようにと伝わってきた敬う姿をそこに見る。

2015年10月5日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(60)

9月28日(月)

今朝は広南小学校読み聞かせ。

担当は1年生。

読む前に、「昨日、お月見した人!」と尋ねたら、パラパラと手が挙がる。

 

今日読んだ本は、

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『つきのうさぎ』

月のうさぎの絵本は、金子みすゞさんを世に知らしめた矢崎節夫氏の『つきとうさぎ』(絵/岡村好文)や、谷真介氏の『月へいったうさぎ』(絵/赤坂三好)など、いろいろと出ているけれど、いもとようこさんの作品を読むことに。

 

そういえば、手塚治虫氏の『ブッダ』の冒頭がこの話だったなぁ。。。(メッセージ・フロム・ブッダ

インドのお釈迦さまの前世のお話が、『西遊記』で有名な三蔵法師、玄奘三蔵によって伝えられ、日本の『今昔物語集』に。

そして、今もなお伝わってるかと思うと、何とも壮大なお話だなぁと思いながら。。。

 

読み終わって、「昨日、月にうさぎ見えた?」と尋ねると、「見えんかった・・・」と。

「カニにも見えるんだって!」「ライオンにも見えるらしいよ!あ、あれは外国の話か・・・」と。

 

今夜はスーパームーン。

月のうさぎ。見えるといいんだけど。

2015年9月28日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(59)

9月14日(月)

今朝は広南小学校読み聞かせ。

朝出かける時は、少しひんやり。

ツバメの姿を見なくなった。でも、小学校にはまだコシアカツバメが飛び交って。

 

今日の担当は5年生。

読んだ本は、

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『蜘蛛の糸』。

「知ってる人!」と尋ねたら、誰も知らなかったけど、「芥川龍之介という人の作品です」と紹介すると、「え?あの芥川賞の?」と。

今年受賞の『火花』の影響かな。

 

地獄の絵がおどろおどろしいので、読み聞かせにはどうかと思い、ずっと眠っていた本。

 

大泥坊の犍陀多(かんだた)

一匹の蜘蛛の命を奪わなかったことで、お釈迦さまが地獄でもがく彼の頭の上に救いの糸を降ろしたけれど・・・。

という有名なお話。

 

読み終わると、シーンと。。。

「自分だったらどうします?」と尋ねると、ひとり「自分の下で切る!」と。

 

先週起こった鬼怒川の決壊。

繰り返し流されるニュース映像で一番印象に残ったのが、犬を抱いたご夫妻が屋根の上で救助を待っているシーン。

ヘリコプターでの救出は人命優先ということになるのだろうかと思っていたら、何と犬を抱いたまま自衛隊員と一緒にヘリコプターに。

 

あの悪条件下、自衛隊員の判断で、人も犬も救われた。

もし、犬は取り残され、家と共に流れていく姿を見たとしたら、命は救われても、心は。。。

 

そんなことを思いながら、ふと、この『蜘蛛の糸』を。

 

今夜から秋季彼岸会。

お誘いあわせてお参りを。

 

2015年9月14日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(58)

9月7日(月)

今朝は久しぶりの広南小学校読み聞かせ。

小学校も2学期が始まって1週間。

今日はプール納めもあるそうだけど、ちょっと泳ぐには寒いかも。

 

担当は4年生。

読んだ本は、

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『ぼくがラーメンたべてるとき』。(長谷川義史作)

 

ぼくがラーメンたべてるとき、となりの人はこんなことしてる。となりの国の人はあんなことしてると、繰り返し繰り返し出て来る絵本。

日本では、バイオリンをひいたり、テレビを見たりしているとき、ある国では子守をしたり、パンを売ったり、牛をひいたり、そして最後に出て来るのは、倒れている子。。。

 

みんな、1年生のときに読んだそう。

感想を尋ねると、その時も、今も、最後のシーンが「悲しいなと思いました」と答えてくれた。

 

先日、難民のこどもがトルコの海岸に打ち上げられている写真が大きな話題になった。

争いのあるところには、「悲しい」がいっぱい。

 

そんなことを思いながら。

2015年9月7日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(57)

7月6日(月)

今朝はどんよりと。

広南小学校読み聞かせ、担当は6年生。

読んだ本は、

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『リンドバーグ  空飛ぶネズミの大冒険』 (トーベン・クールマン作)

 

読む前に、

「リンドバーグって人、知ってます?」

と尋ねたら、誰も。。。

読み終わった後、担任の先生が、「リンドバーグといえば、翼よ、パリの灯だ!と・・・」といわれても。。。

リンドバーグは、世界で初めて大西洋単独無着陸飛行をしたパイロット。

 

でも、物語はリンドバーグの話ではなく、小さなネズミの物語。

どのページを開いても、とってもリアルでカッコいい。

ただ、ちょっと長いので、息切れしそう。。。

 

大西洋横断した子ネズミを見て、少年リンドバーグは・・・。

 

帰ってテレビをつけると、なでしこジャパン、4-1。。。

結果は5-2。

負けて残念だけど、準優勝おめでとう。

彼女たちの姿を見て、将来ワールドカップ決勝戦の舞台に立っている人がきっと。

2015年7月6日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku