呉東組法中会

9月3日(日)

暑かった8月も終わった。

先日、境内に水撒きをしていて、ふと鐘楼の横を見ると、、、

 

春からずっと育てていたアヤメが無慚にも。。。

 

さすがにカチンと来たけど、誰の仕業か分からない。

分からない中で、あれやこれやと考えると、瞋恚と疑いの心が。

とりあえず今日、気を取り直して、土を新しく入れて元の姿に何とか戻す。

 

そのあと、庫裏の玄関前に戻ると、椿の葉っぱに、

 
 
 
 
 
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先日の白いアマガエルが黄緑色に変身中。

これまでそれほどカエルをしげしげと見たことがなかったけれど、暑さを忘れて見入ってしまった。

古池や 蛙飛び込む 水の音 (松尾芭蕉)

やせ蛙 負けるな一茶 これにあり (小林一茶)

芭蕉や一茶の見たカエルは何ガエルだったのだろう。

 

今夜は浄念寺にて呉東組法中会。

向かおうと日が暮れた玄関先で、朝からずっといた椿の葉の上のアマガエルを見たら、何と今度は葉っぱの上で黒っぽい色に。

そのあとすぐに元気よくピョンピョンと跳びはねてどこかへ行ってしまった。

色が変わっても、アマガエルはアマガエルだな。

 

そして、今日きれいにしたアヤメの花壇には、

早速ネコが穴を掘り糞を。。。

またしても瞋恚と疑いの心が。。。

どこまでも、凡夫は凡夫だな。

 

 

2023年9月3日 | カテゴリー : 呉東組 | 投稿者 : sentoku

呉東組法中会

7月29日(土)

案頭春が咲いて4日目。

黄色かっためしべの先が黒っぽくなっているので、受粉が完了したみたい。

花の色も少し薄くなってきた感じで、そろそろ終わりかな。

 

朝からニイニイゼミ、アブラゼミ、ツクツクボウシ、そして、

親鸞聖人像の前で、クマゼミがけたたましく。

 
 
 
 
 
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セミの俳句で思い浮かぶのは、

しずかさや 岩にしみ入る 蝉の声

松尾芭蕉が立石寺で詠んだ『奥の細道』の有名な一句。

でも、この蝉はクマゼミの声ではないだろうなぁと。
他のセミの句があるのかなぁと思って調べたら、

やがて死ぬ 景色はみえず 蝉の声

という一句が。

これはこのクマゼミにぴったりかも。
私たちはセミの寿命を知っているから、いずれ来る命の終わりを思う。
でも、セミはそんなこと知ったことではない。
いくら暑くても、今を目一杯鳴いている。

 

今夜は宝徳寺にて呉東組法中会。

連日熱中症警戒アラート発表。
どうぞ、気をつけて。

2023年7月29日 | カテゴリー : 呉東組 | 投稿者 : sentoku

呉東組仏教壮年会連盟 総会・研修会

7月13日(木)

今夜は善通寺にて呉東組仏教壮年会連盟の総会並びに研修会。

天気予報で雨雲の行方を見ながら、もう降らないかなと思いながら、スクーターに乗って。

 

18時開式なので、まだ明るい中でのスタート。

 

総会は「カナカナカナ・・・」とヒグラシの声が聞こえてくる中でスタート。

研修会では、御講師に佐伯奥組最禅寺 米田順昭師を迎えて、

講題『愚者になりて』

高座に座って、独特な節回しのある節談説教のご縁。

落語や講談の元となったとも言われる節談説教。

月影のいたらぬ里はなけれども ながむる人の心にぞすむ

法然聖人の詠まれた歌より。

 

「ウケる」という言葉は、元々この節談説教から始まっているとか。
ただし、(笑)のウケるではなく、受け念仏。
今日も朗々と節回しのあと、皆さんから「なんまんだぶつ」の受け念仏が。

今時、お念仏が聞こえないと言われるが、お念仏が称えやすいかも。

参加者60名余り、法中を入れると70名余りのご参加。

 

ようこそのお参りでした。

 

2023年7月13日 | カテゴリー : 呉東組 | 投稿者 : sentoku

呉東組聞名講 7月例会

7月10日(月)

このたびの豪雨により被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

 

昨日から呉市にも大雨警報。

今朝、小学校が臨時休業となったため、予定されていた月に一度の読み聞かせも中止の連絡。

中学校は自宅待機となっていたけれど、午前11時の時点で解除されていなかったので、臨時休業に。

 

午後から呉東組聞名講が白石説教所にて。

昼から雨が少し弱くなっていたけれど、引き続き大雨警報が出ている状況だったので、参拝者がどれくらいおられるだろうと思いながら伺うと、何とすでに30名近くの方がお参りに。

いつものように正信偈のおつとめ、御消息拝読、ご法話、そして御示談。

御示談では、

令和5年の宗祖降誕会合掌チラシに、「お念仏とは 今の自分の心を 仏さまにたずねること」とあります。
あなたは、「お念仏」をどのようにいただかれていますか?

このたびも講長さんが質問を考えられたそうで、当初は〈「お念仏とは 今の自分の心を 仏さまにたずねること」をどのように味わいますか〉という質問にしようと奥様に相談すると、却下されたので「あなたは、〈お念仏〉をどのように・・・」となったのだそう。

〈お念仏〉をどのように・・・と尋ねられても、どうもピンとこないよう。
いただいたお念仏を、ただお念仏。
それが当たり前のように。

御示談の頃には外に日が差していて、帰る時には青空も。

出にくいなかを、ようこそのお参りでした。

 

今日の講師を担当された住蓮寺さんより、来る前に本堂の屋根が崩れたと聞く。
帰宅して、石泉文庫の様子も気になるので、

見に行くと、ノウゼンカズラのオレンジが白壁に生える。
無事とも言えないのだけれど、このたびの大きな被害はなさそう。

住蓮寺本堂の裏側、くだりむねと呼ばれる瓦が、上から下まで一気に崩落。

当山専徳寺でも2012年6月に庫裏の降り棟が崩落。
あの時は降り棟の下の屋根瓦が無事だったので、その後も雨漏りせず助かった。

このたびも下の瓦が無事だといいけれど。

今週、また雨の予報もあるので、どうぞ気をつけて。

 

2023年7月10日 | カテゴリー : 呉東組 | 投稿者 : sentoku

組重点プロジェクトリーダー研修協議会

7月7日(金)

2018年豪雨災害から5年の七夕も午後から雨模様。

今日は午後から広島別院で

「御同朋の社会をめざす運動」(実践運動)
     安芸教区委員会
 組重点プロジェクトリーダー研修協議会

と言う、とても長い名前の研修会に。

 

任期4年の組重点プロジェクトリーダーとなって、今年度が最終年度。

協議会では各組の現状報告。
コロナ禍でどこの組も難しい状況にあるよう。。。

そのあとの研修では、NPO法人 広島こども食堂支援センター代表の越智誠輝氏をお迎えして、

  「こども食堂について」

初っぱなから、重点目標として本願寺派が掲げている「貧困の克服に向けて」の〈貧困〉=〈こども食堂〉ではないという話より。

これまで「こども食堂」の〈貧困〉という言葉にいささか違和感を持っていたけれど、今日の話を聞いてスッと腑に落ちた。

お薦めされたNHK地域づくりアーカイブス
大事なのは「共に食べること」コロナ禍のこども食堂

いろんな意味でいろんなことを学ばせていただいた。

「ともに」

出来ることを模索しよう。 

 

 

 

 

 

2023年7月7日 | カテゴリー : 呉東組 | 投稿者 : sentoku

呉東組法中会 セミのいのち

7月2日(日)

今日は青空の広がるいい天気に。

ネジバナ、3本咲いている内の1本が捻れていない。
こんなふうに捻れないものもあるのだそう。

 

昨日の御法事での法話で、セミの話を。

先日、Instagramに投稿した穴掘り名人。

朝、ヒマラヤスギの下で穴を見つけ、覗き込んだらセミの幼虫のお尻が見えた。
セミの幼虫って、お尻から出てくるの? 夕方出てくるんじゃないの?
と思いながら見ていたら、穴の中で向きを変え、土を抱えて出てくる。
そして、穴のほとりに土を出して、また穴の中に入っていく。

そして何度も何度も繰り返し、休みもなく、穴をずっと掘り続け、昼に見に行っても掘り続け、夕方姿はないかなと思いながら行くと、今度は穴から外に出てひっくり返っていた。

ひっくり返ってもがいていたので、側の木の根元にそっと置いてあげたのだけれど、翌日羽化することもなく。。。

 

蟪蛄けいこ春秋しゅんじゅうらず、伊虫いちゅうあに朱陽しゅようせつらんや。(曇鸞大師『往生論註』)

セミ(蟪蛄)という虫は、暑い夏に地上に出て来て、その暑い夏に命を終えてゆく。
だから、春や秋、ましてや冬という季節を知らないでいる。
と言うことは、その虫は、今が朱陽の節(夏)であることを知ることができるでしょうか?

私たちは春夏秋冬を知っているから、今を暑いと感じている。
また、数十年前の夏を知っているから、今の暑さを異常と感じている。
でも、このセミの幼虫にとっては、今を暑いと感じていないかも知れないし、そのあと羽化することも、死んでいくことも知らないかも知れないで、ただただ穴を掘っていたのかも。

羽化できずに可哀想。。。と思ってしまうのは、こちらがこのセミのそのあとの姿はこうなるであろうと予測し、勝手に思っていたから。

これだけの穴をずっと掘り続け、それで力尽きて命を終えていったとしても、そのセミは命を精一杯生ききったのかも知れない。

そんなことをふと思いながら。。。

 

今夜は川尻光明寺にて呉東組法中会。

コロナ以前の組内活動に少しずつ戻りつつ。

呉東組親鸞聖人讃仰会 仏教講演会

6月24日(土)

昨夜・今日と続いて呉東組行事。

昨夜は呉東組納涼会で、マツダスタジアムへ。

交流戦後、最初の巨人戦。

住職だけでなく、坊守、寺族、小さなお子さん連れもあり、25名の大所帯がバーベキュー。

ただ、5時からのお通夜をお参りしてからの参加だったので、試合開始より1時間後の合流に。。。

電車からスタジアムが見えた時は、2-1で負けていたのが、スタジアムに着いた時には2-2の同点。

これからと思いながら、席に向かってレフト側スタンドの後ろの通路を歩いていると、何やらどよめき、そして静寂のあと観客の視線が一斉にこちらへ。
どうやら巨人岡本選手のホームランが目の前を通過したらしい。。。

そこですべてが終わった感じで敗戦。。。
収穫はと言えば、去年と一緒で裸眼でこの遠い距離からでも、ストライク・ボールがちゃんと見えてることだけだったかも。

 

そして、今日は午後から阿賀称名寺にて呉東組親鸞聖人讃仰会の総会並びに仏教講演会。

 

その前に、午前中、広南小学校の先生が、わざわざお届けくださった。

先日の町探検の2年生の子どもたちの御礼の手紙。
町探検だけでなく、その前の『だいぶつさまのうんどうかい』の読み聞かせのことも書いてくれている子もいて、ただただ嬉しいの一言。

 

午後からの仏教講演会は、行信教校校長の天岸浄圓先生をお招きして、
講題『領解文のお味わい』

コロナ禍で講演会の中止が続き、3回目にしてようやくお越しいただけた。

タイムリーなことに?、昨日の朝日新聞朝刊に、

「お家騒動」とニュースになっていたけれど、このたびは「新しい領解文」ではなく、従来の領解文のお味わい。

このお家騒動の話は、先月〈勧学・司教の有志の会〉が開いた記者会見の翌朝、朝日新聞朝刊、と言っても、京都欄に紹介されていただけだったので、これで収束してしまうのかなぁと。。。

ただ、そのあと、新総長が決まったり、いろいろとあり、このたびの全国ニュースになったのかな。

この件に関しては、いろいろなところからいろんな情報が入ってくるけれど、結局確かなことが分からないので、何とも難しい。。。

 

でも、今日の最後に「掟」の話をされる中、帰敬式(おかみそり)で唱える三帰依文の「南無帰依仏。南無帰依法。南無帰依僧」の最後の「僧」は僧侶を指すのではなく、「僧伽さんが」を指している。
そして、浄土真宗の場合は、雑行雑修自力の心を振り捨てた御同行のあつまりのことを「僧伽」と言うのだと。

その御同行を敬い、大切にすると言うことを。

「互いに敬い助け合い」、そこは大切に。

 

ようこそのお参りでした。

 

 

2023年6月24日 | カテゴリー : 呉東組 | 投稿者 : sentoku

呉東組仏教婦人会連盟総会

6月13日(火)

今日は午前中、塀の汚れを高圧洗浄機を使って清掃。
今日で3日目。

雨の後は特に黒い汚れが目立つので、ずっと気になっていたところ。

 

完全に綺麗にすることは出来ないけれど、かなり汚れは落ちたような気が。
バッテリーが30分ほど使用すると切れるので、それが1日の限界。
井戸水をバケツに入れ、10杯ちょっとかな。
後は高いところをどうするか。。。

午後から阿賀西光寺にて仏教婦人会連盟総会。

コロナ禍で4年ぶりの開催。

ただ、コロナ以前は各単位3名の参加だったのが、このたびは2名と人数制限。

専徳寺仏教婦人会から2名と一緒に参加。

総会の後、江田島光源寺坊守 海谷真貴子様の二胡と、安佐南区教雲寺の藤井大樹様のギターによる演奏を。

演奏はあっという間の40分。
途中、会長のフラダンスの飛び入り出演もあり、楽しい一時を。

ようこそのお参りでした。

 

 

 

 

 

 

 

2023年6月13日 | カテゴリー : 呉東組 | 投稿者 : sentoku

衣替え

6月1日(木)

今日から6月、衣替え。
今日のお葬式から色衣・七条袈裟・袴もすべて夏用に変えたため、何とも軽い。

そして、今日のお葬式は、喪主・親族のほとんどの方がマスクを外しておられたので(他の参列者はほぼマスクをしていたけれど)、参列者との距離が広く保たれているのを確認し、マスクなしでおつとめを。

いつ以来だろうと思うくらい久しぶりにマスクを外して葬式の導師。

マスクをしているとどうしても声をセーブしてしまうので、何だか心地よく。
ただ、あまりにもマスクに馴れすぎてるのか、途中で口の中が乾いてしまう。。。

 

午後5時から広ステーションホテルにて、呉東組仏教壮年会連盟の役員会。

こちらも役員・法中が揃って総会に向けての役員会と親睦会を行うのは久しぶり。

 

とは言え、6時からお通夜があったため、その時間抜けて再び合流。

今日のお通夜は午前中にお葬式をしたのと全く同じ会場だったけれど、参列者全てがマスク着用だったため、ここではこちらもマスクを着用したままで。

しばらくは周りの様子を見ながら、着けるところでは着け、外せるところでは外すことになるのかな。

 

5月6月は、いろんな会合が次々と。
少しずつ戻りつつあるのかな。

2023年6月1日 | カテゴリー : 呉東組 | 投稿者 : sentoku

親鸞聖人御誕生850年

5月21日(日)

親鸞聖人御誕生より850年。

今日で本願寺の慶讃法要も御満座。
G7サミットも閉幕。

今朝の新聞折り込みチラシの中に、毎年恒例の呉東組総代会・親鸞聖人讃仰会(協賛 呉東組仏教婦人会連盟)の合掌チラシ。

ちなみに、こんな俳句があるのを知った。

明易あけやすや 花鳥諷詠かちょうふうえい 南無阿弥陀 (高浜虚子)

「明易」とは、夏至前後の短い夜、夏の夜明けが早いとの意だそう。
「花鳥諷詠」とは、高浜虚子の造った俳句理論。

 

ここのところ、目覚ましタイマーをかけていても、それで目を覚ますことがなくなった。
明るくなったら自然と目が覚めるようになったため。。。

年寄は朝が早い?

暗くなれば眠くなり、明るくなれば目が覚める。

そのまんまをそのまんまに。

春・夏・秋・冬

春の花は春に、夏の花は夏に、秋の花は秋に、そして冬の花は冬に。
夏鳥は春から夏に、冬鳥は秋から冬に、季節ごとに渡ってくる。

そのまんまをそのまんまに。

そして、南無阿弥陀仏もそのまんまをそのまんま。

 

何も抗うこともなく、そのまんまを生きたらよいということなのかな。

岩もあり 木の根もあれど さらさらと たださらさらと 水の流るる 

そうなんだろうけれど、それがなかなか。。。

 

今日、親鸞聖人の御誕生をお祝いするかのように、ヤマオダマキの花が一輪咲いた。

親鸞聖人像の台座の下に。

一昨年、オキナグサと一緒にオダマキも植えた。

でも、翌年・今年とオキナグサは元気に育ったけれど、オダマキは姿も形もない。
昨年はホタルブクロを植えた。こちらも姿も形もない。

日当たりが良すぎたのかなとか、肥料の問題?とか、いろいろと考えて、今回は日陰のこの場所に植えてみた。
それがようやく花開く。

 

先日、スミレの種を見つけ、写真に収めた。
すると、そこにはアリの姿も。

 
 
 
 
 
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植物は命を次につなげていくため、いろんな工夫を。

花鳥諷詠、日々の生活の中に花や鳥の姿をNHKの朝ドラ『らんまん』のモデルとなっている牧野富太郎さんのことば、

自然はわたしたちにとって得がたい教師です。
ただ、ぼんやりながめていてはなにも得るものはありませんが、
学ぼうという気持ちさえもっていたら、
自然はじつにいろいろなことをわたしたちに教えてくれます。

いろいろなことを学びながら、お念仏。