安芸教区 慶讃法要

10月4日(水)

今日から6日まで、広島別院で安芸教区親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年慶讃法要。

呉東組からの参拝は、今日の午後の部。

各組の割り当てと人数制限が設けてあり、各寺院3名。

と言うことで、このたびは住職と総代長・総代の3名で参拝させていただく。

 

その前に朝から本堂では大がかりな電気工事。

次々と古い照明器具、扇風機が取り除かれて、

金灯籠だけになった天井は、広く感じる。

 

昼前に寺を出発。

別院境内が駐車禁止のため、近くの駐車場に止めてお昼を済ませ広島別院に。

呉東組でも練習中の「御本典作法」のおつとめ。
そして、深水健司師(四州教区今治組太平寺)の記念布教。
講題は「ご開山聖人ご出世のご縁」

そのあと、記念行事 二胡奏者「ジャン 曉艶ショウイェン 演奏会」

最後は広島雅楽会の雅楽と二胡で恩徳讃の合奏。

良い天気で少し汗ばむ陽気の中、久しぶりに別院での大きなご縁。

 

帰宅すると、まだ本堂では工事中。

 

本堂で天井を眺めていると、ガサゴソ天井裏から音が聞こえてくる。

「まだ作業されているんですか?」

と尋ねると、

「照明つけてしているから、見られます?」

と言われ、カメラを取りに帰り、脚立を登って天井裏に顔を入れて撮影。

ライトがついているとは言え、屋根裏での作業は大変。

ありがとうございます。

 

はしごを登るのは全く問題なかったけれど、いざ降りようと下を見ると「たっ、たかい。。。」。

「ありがとうございます」しか出て来ないかも。

何事も無事終わりますように。

 

聖徳太子御厨子 お帰りに

9月30日(土)

昨夜は中秋の名月。
次に中秋の名月が満月と重なるのは、7年後らしい。

中秋の名月と一緒に親鸞聖人像を撮ろうと思ったけれど、これがなかなか難しい。。。

その代わり、月光を浴びた本堂が星空のもと綺麗に。

 

今日は午前中、法事と重なり見に行けなかったけれど、大和ミュージアムで第71回呉市児童生徒発明くふう展の表彰式があり、次男(共同作品)が特別賞(教育委員会賞)を受賞。

中学校の部は40作品。
そのうち36作品が和庄中学校。
残り4作品のうち、2作品が広南中学校。

2作品とも共同作品で、もう一つ(2年生)もモビコン特別賞を受賞。

応募作品が少なく、受賞しやすかったのかも知れないけれど、呉市主催行事で教育長から賞状をもらうことはなかなかないことかも。
受賞、おめでとう。

午後からの法事が終わり、御内陣の修復出来たものがまた少し戻ってくる。

今日は聖徳太子の御厨子が彩色を終えて戻ってきた。

これが高さも奥行きもピッタリ過ぎて、なかなか納めるのが難しいらしい。。。

まだ聖徳太子像は戻っていないけれど、修復前が下の写真。

漆も金もすべて艶消しのマットな姿しか記憶にないので、ピカピカに輝いた漆に金具がとにかく眩い。

それだけでもすべてが帰って来て、照明も一新されたら、それはそれは楽しみでしかない。

 

2023年9月30日 | カテゴリー : 修復事業 | 投稿者 : sentoku

内陣修復 襖絵

9月15日(金)

今日の午後、新調する巻障子を現場で合わせてみたいと。
それと一緒に、修復を終えた襖や仏具類が戻ってきた。

2トントラックが境内に入らないので、山門下の駐車場をお借りして、そこから一つ一つ本堂へ。

梱包された襖が外陣に並べられ、

丁寧に外されて、

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はめられた。

 

絵自体は触らず、破れていた箇所を修復し、痛みのひどかった枠を修復して漆を。
そして引き手に金箔が貼られ金ピカに。

親鸞聖人700回忌記念に、松本俊一氏、村尾時之助氏より御寄贈いただいた襖。
ずっと気にかかっていたものの一つがこのたびきれいに。

 

巻障子は、並べてみて様子をうかがい、また持ち帰って次は完成の時に。

経切太鼓も綺麗に彩色がされ、戻ってきた。

その他、御絵伝と七高僧が綺麗に表装し直され。

暑い中をありがとうございました。

2023年9月15日 | カテゴリー : 修復事業 | 投稿者 : sentoku

電気工事(3)

9月13日(水)

今日も昨日に続いて1日電気工事。

職人さんが2人、本堂の屋根裏、床下、配線のため、残暑厳しい中を上がったり下がったり。

ご苦労さまです。

昭和の大修復まで本堂裏と隣接した保育所があったこともあり、昭和中頃から電気設備の増設 増設であちらこちらにあるため、この際一つに集約していただくことに。

本堂裏にあった古いブレーカー。

これを普段使用する本堂の照明スイッチのすぐ側に移動。

 

 

取り除かれた古いブレーカーのところに跡は残っているものの、すっきりと。

そこにチョークで「時計」と書かれた文字が。

これは、外陣にかかる大きな大きな壁時計用。

昭和49年に仏教婦人会より寄贈いただいた時計。

乾電池式ではなく、電気で動いているので、停電になると止まってしまう。

ただ、この時計の合わせ方がさっぱり分からない。
以前は小さな歯車を隙間から少しずらし、時計の針を手動で動かしたりしていたけれど、これもなかなか大変だった。
そこで、ブレーカーをある時間に落とし、次のその時間になってからブレーカーを上げることで調整。
これも今後何とかなれば良いのだけれど。。。

 

それから今回換えていただくのが、天井の照明機材と扇風機。

扇風機も昭和・平成・令和と動いている昔ながらのNational製。

Panasonicに社名が変わったのがいつ?。。。
創業90年の2008年(平成20年)10月1日に社名変更だそう。

この扇風機は昭和大修復に取り付けられたので、昭和59(1984)年以来39年!

本当に長い間、ご苦労さまでした。

 

木造のお寺にとって、漏電とか、火災が心配。
ただ、大がかりな改修はこうした機会でないのと出来ないので、このたびの皆さまのご協力により、よくなっていくことにただただ感謝。

とりあえず、配線等が整ったので、次は10月に入ってからいよいよ本堂の内陣及び外陣の照明、扇風機の交換作業に。
次回は1~2週間程度かかる予定。

その間、本堂が使用できないのでご不便をおかけします。

2023年9月13日 | カテゴリー : 修復事業 | 投稿者 : sentoku

電気工事(2)

9月12日(火)

前回、集会所・廊下・山門の照明をLEDに。

今日は屋根裏へ上がって内陣照明のための配線など。

余間の廊下の天井板を外して、天井裏への配線作業。

そして、御内陣にLEDの可動式スポットライトが欄間の上に3灯ずつ設置された。

これまでは欄間の下の角に1灯ずつ。
しかもこれがいつからあるのだろうと思うくらい、昔々のレフランプだからとにかく熱かった。。。

照明が変わるだけでずいぶん雰囲気も変わってくるだろうし、夏場の御内陣、少しくらいは。

 

今朝、境内の水撒きをしていて、菩提樹の葉っぱに何やら姿が。

 
 
 
 
 
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まずは写真を撮り、グーグルで画像検索。

すぐに〈カネタタキ(鉦叩)〉の♀と判明。AIってつくづく。

浄土真宗本願寺派では鉦は叩かないけれど、すぐに空也上人像を思い浮かべる。

口から六体の阿弥陀さまが出て、手には鉦を。

 

境内ではいろんな秋の虫が鳴いているけれど、〈カネタタキ〉という虫を初めて知った。

そして「チッチッチッ・・・」、昼間も聞こえてくるこの声の正体だったとは。

 

何はともあれ、暑い中をご苦労さまでした。

 

2023年9月12日 | カテゴリー : 修復事業 | 投稿者 : sentoku

電気工事始まる

9月5日(火)

御内陣修復工事に向けて、今日から電気工事が始まる。

このたびの御内陣修復にともない、本堂の照明を蛍光灯からLEDにすべて変更。

コロナ以前に総代会でも照明の話が出て、蛍光灯をLEDにしてはどうかとの話が。
ただ蛍光灯をLEDに付け替えると言うことになると、現在使用している照明器具が数十年前のものになるので、場合によっては火災の危険もあるのではとの意見も。
すべての照明器具を換えることとなると、それなりの出費ともなるため、その時の話は立ち消えに。

 

そこで、このたびの御内陣修復とともに、念願の照明器具を取り替えることに。

LEDに変えることで、明るくなることはもちろん、省エネ、CO2削減による地球温暖化の防止に貢献できるそう。

朝照明器具が本堂に運び込まれ、今日は集会所、後堂、廊下、山門など、本堂周辺の照明を1日がかりで交換。

 

 

 

これまでごくごく一般的な昼光色の蛍光灯を使用してきたけれど、LEDに換えることで、外はオレンジ色の電球色に。

 

 

暗くなると、明るさの違いを実感。

山門幕や向拝幕を掛けると、また少し感じが変わってくるとは思うけれど、一つ一つ。

 

2023年9月5日 | カテゴリー : 修復事業 | 投稿者 : sentoku

宣徳仏具類おかえり

7月27日(木)

朝、予想どおり案頭春が大きく開花。

 

日が昇り、太陽の光が直接花に当たるまでが見頃。

閉じ始めた頃、花の中にはハチがゴソゴソ。
蓮の蜜は甘いのかな?

本日午前中、4月に運び出された宣徳の仏具類が綺麗になっておかえりに。

 

 

宣徳とは、真鍮に漆を塗って焼き付けたもの。
いつもおみがきでは乾拭きするだけで、ある程度輝きが出るのだけど分かりにくい。

この度の修復で、重厚な黒光り。

ありがとうございます。

2023年7月27日 | カテゴリー : 修復事業 | 投稿者 : sentoku

おかえりなさい 阿弥陀さま

4月14日(金)

団参(団体参拝)も終わり、そのあとは雨、そして黄砂。

団参の3日間はお天気も良く、いいご縁だったなぁと、つくづく。

 

本日、御本尊の阿弥陀さまが専徳寺へお戻りに。

仮の御厨子と台座が運び込まれ、そこに阿弥陀さまが。

親鸞聖人御絵像、蓮如上人御絵像も丁寧に梱包されて運び出された。

とりあえず、これまでは小さなお名号の前でおつとめしていたけれど、御本尊がここに戻ってきてくださった。

最後の釘隠し等も運び出され、これでしばらく修復作業も一段落。

 

団参から戻ってきて、一番驚いたのは蓮の鉢にいるボウフラ。。。

これは大変と、黒メダカをお取り寄せ。

黒メダカだけでなく、スジシマドジョウ、ミナミヌマエビも。
どれも可愛らしいけど、ちょっと地味だったかも。。。と。

メダカを鉢に放すと、勢いよく泳ぎだした。

ただ、一つの鉢で時折何か引っかかるような姿が見られたので、?と思い、スッと柄杓を水の中に入れると、水の中から網のような藻が出て来た。アミミドロと言うらしい。

この網にメダカがひっかかってたみたい。

午後から雨が降り出したので、ちょっと心配だけど、みんな無事ここで育ってくれたらいいな。

 

 

 

 

 

 

2023年4月14日 | カテゴリー : 修復事業 | 投稿者 : sentoku

お内陣修復 御遷仏・御遷座

4月4日(火)

今日はいよいよお内陣修復に向けて、御遷仏・御遷座。

まずは輪灯などの仏具を取り外し。

御本尊が御厨子から運び出される。

衣に蓮などが描かれている。

このたびは御本尊は修復せず、光背と蓮台を修復。

御開山親鸞聖人御厨子も解体されて搬出。

 

扉を閉じた姿を初めて見た。

御代前、蓮如上人の御厨子も。

御厨子の中に収まっていた親鸞聖人と蓮如上人像。

親鸞聖人の裏書きには宝永4年(1707)、寂如上人の花押。

蓮如上人像はそれよりも古く、万治元年(1658)、良如上人の花押。

どちらも御厨子に収めるため、無理矢理押し込んでいるような形になっていたため損傷が激しく、このたび何とか修復して収まるよう表装していただくことに。

御厨子も次々と解体されて運び出されていく。

 

そんな中で、職人さんから「仏具を見ただけでどこにあったかすぐ分かりますよ」と。

ここの仏具は海が近く潮風の塩害で金箔が剥がれてしまうのだと。

このたびの修復では、それらを考慮して作業してくださるとか。

何もなくなったお内陣。

御本尊は残る予定だったけど、仮の厨子を用意するために一旦御動座。

来週仮の御厨子とともに本堂へお帰りになる予定。

しばらくはさみしいけれど、綺麗に輝くお内陣を楽しみに。

 

2023年4月4日 | カテゴリー : 修復事業 | 投稿者 : sentoku

エナガの巣作り

3月30日(木)

今朝、境内の水撒きをしていると、懐かしい声が聞こえてきた。

すぐに〈エナガだ〉と思って、2年前に営巣したヒマラヤスギに目をやると、いたいた。

前回同様、隣のザクロの枝と行ったり来たりしながら巣作り。

 
 
 
 
 
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すぐにカメラを取りに戻り、そっと撮影。

数分おきにつがいのエナガがせっせせっせと材料をくわえて運ぶ。

北海道のシマエナガがモフモフでかわいいと人気だけど、このエナガもちっちゃくってとってもかわいい。

 

巣作りを見ていると、巣もモフモフだ。

これからしばらく、そっと、そおっと、見守って。

 

本願寺出版社『大乗』4月号が届いた。

その「読者フォト」のコーナーに、

坊守投稿の1月の「新年お寺でコンサート」の写真掲載。

最初は『本願寺新報』への投稿を考えたけれど、『本願寺新報』は白黒なので、せっかくならカラーで大きくと『大乗』に投稿。

 

午後から総代会が開かれ、お内陣修復に向けて。

その終わりにこの二つのことをちょっと紹介。

「癒やし」

明るい話題は疲れをそっと和らげてくれる。 

 

明日も何だか楽しみに。