広南小学校読み聞かせ(53)

6月8日(月)

今朝は今にも降り出しそうな曇り空。

広南小学校の読み聞かせ。

担当は4年生。

 

明日がプール開きに向けてのプール清掃。

4年生以上がそれに当たっていることもあって、

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『いわしくん』(菅原たくや作)。

とってもシンプルで、あっという間に読み終わってしまう作品。

 

日本の海で生まれたいわしくん。

捕獲され、店頭に並んで、買われて、焼かれて、食べられて。。。

 

そこで終わりでなく、人のからだの一部となって、最後のシーンでは

「ぼくはおよいだ」

 

何か感想ありますか?と聞くと、

普段はあんまり挙がらない手が、挙がる挙がる。

 

「食べられたところで終わりかと思ったら・・・」とか、「ちょっと怖かった」とか、いろいろ。

 

「いわし」といえば、金子みすゞの『大漁』

朝焼け 小焼けだ

大漁だ

大羽鰮の

大漁だ

浜はまつりの

ようだけど

海のなかでは

何万の

鰮のとむらい

するだろう

 

人間の目と鰮の目。

「いわしくん」の目から見ると、食べられるために生まれてきたんじゃない。食べられて嬉しいなんて思わないだろう。。。

そんな大切ないのちを私がいただくということ。

 

金子みすゞの『大漁』とはちょっと違った見方で、「いのち」を表現。

 

おいしく、ありがたく、いただいて、そしてそのいのちを・・・。

2015年6月8日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku