8月15日(土)
例年行われる14日夜の西脇神社の夏祭、15日夜の戦没者追悼法要、盆踊り、長浜の夏の行事はすべて中止。
専徳寺の盂蘭盆会も新型コロナウィルス感染防止のため、法座は中止。
法座は中止としたけれど、縮小しておつとめのみをすることに。
おつとめのみにしたからと言っても、「来てよかった」と思っていただけるようにと、法話の代わりに寺報『念佛日和』特別号をお配り。
そこには、「浄土を想う」と題して、ウィンドチャイムと花手水を紹介。
ウインドチャイムは、本堂の上り口にかけてみた。
本堂の廊下は風の通りが良いので、素敵な音色が響く。
その音が浄土を想う音色であったらなと。
もう一つ用意したのは、花手水。
今年の1月に大谷本廟に参拝した際、「花噴水」を初めて見た。
その後、寺院・神社の手水鉢に花を浮かべる「花手水」なるものが流行っているのを知った。
これを目にした時に、ふと思いついたのが、大晦日に手水鉢に花を浮かべ、水の中からライトアップすること。
そんなアイデアを持っていたのだけれど、今年はこんな事態になったので、お盆にお浄土を想うご縁としてみようと。
やってみたいけれど、花がどれくらい必要なのか分からない。
先日お花屋さんに花手水の話をし、昨日水の上に浮かべる花を選んで仕入れていただいた。
今朝6時30分頃、日が昇る前にしてしまいたいので、手水鉢の水を入れ替え、花を浮かべてみた。
とてもかわいらしいのだけれど、スペースが空きすぎかな。。。
そこで、先日坊守が試しに浮かべていた菊とアジサイがまだ大丈夫そうなので、それを浮かべる。
これはこれでありかも。
でも、もう少し隙間を埋めたいので、
坊守の提案で木苺の葉を隙間に。
庭に水をまき、親鸞聖人像に境内に咲いたユリを供えて完成。
朝日が差し込み、とてもいい感じに。
どれくらい来られるか、全然予想もできないけれど、取り敢えず準備をしてお待ちするのみ。
朝9時
可能な限り席を離して正信偈のおつとめ。
ウィンドチャイムの音が響く中、お参りしてくださった。
おつとめの後、少しだけ『念佛日和』の紹介をし、お孫さんのおられる方には先日届いたばかりの若手僧侶の会“春秋会”制作の絵本『おおきくなってね』をプレゼント。
「孫はいないけれど、自分が読みたい」とおっしゃられる方にもプレゼント。
終わるとすぐに焼山に盆参りと納骨に行く予定になっていたので、皆さんの反応をゆっくり見ることはできなかったけれど、手水鉢のそばで花手水の写真を撮り、「これを見れただけでも今日来た甲斐があった」と仰っておられる方もいたとか。
オンライン法要をされる御寺院も多いようだが、あまりこの辺りでは需要がない。ならば、オンラインでは味わえないご縁を作ることを考えて。
今夜は花手水に防水のLEDライトを入れてライトアップ。
夕方LEDのライトを沈めようと思ったところ、このライトは浮く。
え~!?と思ったけど、本堂の縁側にあった瓦のかけらにライトに縛って埋める。
最初は2つで充分かなと思っていたけど、入れてみると4つは入れないと。。。
とりあえず、ライトを沈め、境内には春に購入したLEDの投光器を2基設置。
私の頭には、今年はコロナの事もあるので、境内は医療従事者の方に感謝を込めての青、花手水は白と思っていたのだけれど、
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ライトのリモコンを息子に渡すと、いろんな色にセッティング。
カラフルにしてくれるのだけれど、それはそれでとってもいい感じに。
夜9時までのライティング。
終了間際に総代さんがご夫婦、時間差で2組ご来山。
阿弥陀様だけにスポットを当てた姿は新鮮だったよう。
今年は戦後75年。
そして、前住職の7年目の命日。
清風院釋曠昭
今日のテーマ、
清風宝樹をふくときは
いつつの音声いだしつつ
宮商和して自然なり
清浄勲を礼すべし
を少しでも感じていただけたかと。
何もできない時だけど、私にとってはいいご縁。
次にする時は、ぜひ他の人にもぜひ味わっていただきたいな。