7月27日(土)
アブラゼミやクマゼミが、こんなに暑いのに。
蟪蛄春秋を識らず、この虫あに朱陽の節を知らんや。
蟪蛄(けいこ)とはセミ。
朱陽(しゅよう)の節(せつ)とは夏のこと。
セミは夏の季節だけを過ごすので、春と秋と(冬と)を知らない。
そうすると、この暑いのが夏という季節であるということさえも分からないのではないか?
これは、中国の曇鸞大師の『往生論註』に出て来ることば。
「生きてる」っていうことが分かるのも、「死んでく」いのちってことを知るからこそ。
「猛暑」、「酷暑」、連日天気予報で耳にするが、子どもたちにとって、「夏日」「真夏日」「熱帯夜」なんてことばは昔話。
こんな暑い暑い夏しか知らないのだから。
今夜は広商店街の土曜夜市に。
次男の通う幼稚園の作品が展示されているので。
ちなみに、境内に芽を出した福島ひまわりの里子たちも、すくすくと。
知らないことをいかに知らせるか。
親の夏休みの宿題。