7月9日(月)
今日は広南小学校の読み聞かせ。
今日の担当は4年生。
今日読んだ本は、ドン・フリーマンの『野はらの音楽家 マヌエロ』。
音楽が大好きなひとりぼっちのカマキリ“マヌエロ”。
コオロギやキリギリスのように羽をこすっても音が出ない。
ガマでフルートを作っても音が出ない。
花でトランペットを作っても、イチジクの小枝と蜘蛛の糸を使ってハープを作っても。
「やっぱり、ぼくには、むりなんだ・・・・・・・」
と、あきらめかけたとき、
「どんな気もちか、よくわかるわ。わたしも、音楽をかなでることが、できないから」
と、頭の上にぶらさがっていた小さなクモ“デビー・ウェブスター”。
ふたりは力を合わせてチェロを作った。
クルミの殻と先がくるっと丸まっている棒、そしてアオツグミの羽で作った弓。
そしてデビー・ウェブスターの糸でできた弦。
マヌエロは、なんとも美しい音色を奏でた。
その音楽に合わせて、相手にしてくれなかった虫たちが集まってきて、素晴らしい大合奏が。
読み終わった後、カマキリの鳴き声、クモの鳴き声って聞いたことがある?と尋ねたら、みんな首を横に振った。
一人でできなかったことが、友だちと一緒になら出来ることもある。
そんな話を聞いてもらった。
大津市でいじめを苦にしての自殺の問題がいろいろと聞こえてくる。
「いのち」、「こころ」。
いろいろと考えて、4年生には「ともだち」をテーマに選んでみた。
1学期最後の読み聞かせ。
当初1学期のみ参加ということでお願いしていたが、2学期からも行ける時は参加してみようかなと。