3月6日(月)
今週末、3月11日を迎えると、東日本大震災より丸6年(7回忌)。
「忘れない」と思っていても、時間が経つにつれ、記憶がだんだん薄れているように。。。
「ずっと」は無理でも、「時には」思い出すご縁をいただかないと。
そんなこともあって、この時期の読み聞かせに、震災に関わる絵本を選ぶ。
去年は、『おじいさんとヤマガラ 3.11のあとで』(鈴木まもる)を読んだ。
そして、今年も同じ鈴木まもるさんの作品を。
今日の担当は3年生。
読んだ絵本は、 『はしれ ディーゼルきかんしゃデーデ』(すとうあさえ 文 鈴木まもる 絵)
読む前に、「東日本大震災のこと、知ってる人!」 と尋ねると、ほとんどの子は手をあげながらも、「テレビで見たことがある」と。
鈴木まもるさんの絵は、動物の絵本をいくつか読ませていただいたが、色鉛筆で描かれたやさしい絵。
でも、今回は動物ではなく、機関車の話。
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だんだんと働ける場所がなくなってきたディーゼル機関車。
デーデは、山口でセメントを運ぶ仕事をしていた。
2011年3月11日、東日本大震災が起き、まだまだ寒い東北で、道路が寸断され、ガソリンスタンドには長蛇の列。
デーデは、新潟へと運ばれ、新潟から磐越西線を通って、福島県郡山までタンクローリー30台分の燃料タンクを運ぶことに。
雪の坂道を越えて、郡山までの物語。 デーデが到着すると、
「ディーゼルきかんしゃ、ありがとう!」
てをふるひとたちがいます。
てをあわせているひとたちもいます。
たくさんの待っている人たちのために、こんなことがあったんだなぁ。
読み終わって感想を尋ねると、 「東日本大震災に、こんなことがあったんだと初めて知りました。」 と。
あの日のことを、忘れないように。思い出すように。