御戸帳

12月18日(月)

先月の慶讃法要の直前に御戸帳が出来上がり、取り付けたところ、少し手直しするところがあったため、法要後に直しに。

その御戸帳が出来上がり、今日の夕方取り付けに。

すべての作業が終わると、外は真っ暗。

御厨子がそれぞれ仕立てられたように、ギリギリのサイズで作られているため、その寸法を測ってそれに合った御戸帳を取り付けようとしても微妙に合わなかったみたい。

このたびそれを手直しして、再び御内陣が整った。

 

戸帳とちょう」とは、神仏を安置した厨子ずしがん の前などにかける小さなとばりのこと。

その戸帳と、御本尊の阿弥陀さまには金華鬘きんけまん

両脇の親鸞聖人と蓮如上人には糸華鬘いとけまんが。

それを付けたらせっかくの姿が見えなくなってしまうと思うけど、これはわざわざ見えにくくして敬いの心を表している。

 

このたび新調された御戸帳の文様は、法要の時にも紹介したが〈希有けうの花〉。

お経の中には〈優曇華うどんげ〉として登場。
3000年に一度花が開き、その時に転輪聖王が世に現れると。
仏に出会うことの難しさを例えた花が、御戸帳に。

遇いがたくして今遇うことを得たり。

今ちゃんと出遇えていますよと。

 

 

2023年12月18日 | カテゴリー : 修復事業 | 投稿者 : sentoku