9月5日(月)
東シナ海で停滞していた台風11号が北上し、いよいよ明日未明にこっちに来るそう。
どうぞ、皆さんお気をつけて。
今日はその台風が近づいているとは思えないくらい、青空の広がるいい天気。
車で寺へと帰ってくる手前の道で、目の前をキラキラ輝く緑色の虫が横断中。
もしかして??
と思い、車を駐め、近づいて見たら、予想どおりタマムシ!!
道路にいたら車にひかれてしまいそうなので、そっと捕まえて連れて帰る。
そして、写真に納めて元気で!と。
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以前、何度か玉虫の死骸を見つけたことはあったけれど、生きている姿を見たのはこれが初めて。
その時に法隆寺の玉虫厨子の絵本があるのを見つけ、買い求めたが、読み聞かせにはちょっと難しいかなぁとそのままお蔵入り。
『絵本玉虫厨子の物語』(平塚武 作・太田大八 画)
ああ、なんとこの世は、ふしぎな、そして、美しいものにみちみちていることでございましょう。草の陰にも、土のなかにも、くさった肉や、泥水のなかにでも、美しいものがひそんでいるのでございます。(中略)いまこそ若麻呂は、美しいもののまことを見ました。神を見ました。仏を見ました。いや、神をこえた美そのものを、はっきりと見ることができました。
実際にタマムシの輝く姿を見て、この絵本を読み返すと、「美しいもののまこと」、若麻呂の心の高ぶりに共感。
箪笥にタマムシを入れておくと、着物が増えるとの言い伝えがあるらしい。
着物が増えるより、また美しいもののまことに会えるといいな。