「間に合っている」を形に

2月22日(土)

今日は風が強く、小雪も舞う寒い一日。

今日最後の御法事は、満中陰法要のお宅。

お亡くなりになられたのは、私よりも若い方。

奥さまが御法事を自宅で希望されたけれど、家にはお仏壇もなく、どうすればいいか分からないと仰られるので、「必要なものはこちらで持参しますので、どうぞご心配なく」と。

浄土真宗のみ教えは、すでに「間に合っている」。
あれを用意しなければ、これを用意しなければ、あれが足りないのでは、これが足りないのではと、心配する必要もなく、阿弥陀さまの方ですべて仕立ててくださっている。

そのことを形にする法事もできるのでは、と。

 

御本尊、燭台、香炉等、一式風呂敷に包んで持参。

お宅に向かうと、中陰棚に遺影とお骨と仏華・香炉・蝋燭立が用意されていた。

その前にお荘厳を。

箱の上に風呂敷を掛け、銀箔の小さな衝立、その前に御本尊。
御本尊は本願寺の携帯用お名号「いちょう」。

携帯用香炉を名刺盆にセット。

以前、インターネットでいろいろと見ていて、イチョウの葉を象った素敵な燭台を見つけた。
でも、取り寄せ商品となっていたので、直接そのお店から購入することができるかも、と思ったらすぐにそのサイトが見つかった。

「髙澤ろうそく」(https://www.takazawacandle.jp/)と言うロウソク屋さん。

お店のInstagramもあったので見てみたら、何と「フォローバック」と。

専徳ねっとInstagramを既にフォローしてもらっていた。

能登七尾にあるロウソク屋さんで、昨年元旦に起きた能登半島地震でお店が倒壊し、今は仮店舗で営業されているとか。

大変な中、がんばっておられるようなので、微力ながらも応援できればと、この燭台に高澤ろうそくの和蝋燭を灯して。

これもご縁。

その燭台を納める箱は、Amazonでちょうどいいサイズの小箱を入手。

これが紙のように軽く、なかなか。

ろうそくなど細々としたものは軽い桐箱に納め、とにかく軽くてコンパクトに。

そして、印金。

小さな包み一つで、間に合っている御法事を。

これからの時代、いろんなケースが出てくると思うので、どんな状況でも「間に合っている」を。

 

ただ、このたびは仏華を用意することは出来なかった。
それも間に合っているようにしたいと思うのは、煩悩。。。

なくても、南無阿弥陀仏で「だいじょうぶ」。