3月13日(月)
昨夜の雨が上がり、久しぶりに肌寒い朝。
今朝は今年度最後の広南小学校読み聞かせ。
担当は5年生。
「みなさんは2000何年生まれでした?」
と尋ねたら、
「2011年、東日本大震災のあった年です」
と。
そう、今の5年生は2011年生まれ。
みんな、東日本大震災のあとに生まれた子どもたち。
今日読んだ絵本は、
『なべになった鐘』 (堀込光子 文・堀込 亘・堀込光子 絵)
先日、自費出版のこの絵本があることを知ってお取り寄せ。
宮城県石巻市長面の龍谷院というお寺で実際にあった出来事を絵本に。
長面って何だか聞いたことのあるような。。。どこだろう?と思って調べたら、あの大川小学校から2キロほど離れたところに。
2013年5月、大川小学校へ立ち寄った後、その近くを車で通ってるんだなぁと、当時のいろんなことを思い出しながら。
この本に登場する鐘とは、「大鏧」とも呼ぶ。
3月11日、大きな地震のあと、地域の方々がお寺へと避難。
そのお寺にも津波が迫ってきたため、みんな裏山へと避難。
そこで一夜を明かし、翌日変わり果てた町の姿を。
そこにピカピカに輝いた鐘を見つけた住職が、それでおかゆを作ることを思いつく。
「ばちとか当たりませんか?」
と誰かが言うと、
「もし、ばちが当たるなら、私が引き受けます」
お寺の蔵にあった玄米と、湧き水のパイプから水を引き、みんなでおかゆを。
80名ほどがほんのわずかのおかゆで3日間を過ごしたというお話。
みんな静かに聞き入って。
終わったあと、今年度最後ということで、
子どもたちからのお手紙を。
1年生は『ねこのるすばん』が面白かったと。
今年度最初に読んだ絵本。
やっぱり最初が肝心。
6年生はさかなクンの『ハコフグのねがい』。
次年度も1冊1冊大切に。