1月11日(水)
小坪説教所の御正忌報恩講、朝席で御満座。
1年ぶりに『つららのぼうや』を読む。
ちょっと絵本としては長いのだけれど、一年前に小学校の絵本の読み聞かせでこの本を読み、学年末のお礼の手紙にこの本が一番印象に残っていると書いてくれた子が多かったことを思い出しながら。
原作者は青木新門さん。
「青木新門さんってご存じですか?」
と聞いても、誰も。。。
映画『おくりびと』の原作として知られる『納棺夫日記』を書かれた方ですと言うと、「あ~」と。
昨年の8月6日にお亡くなりになった。
以前講演を聞かせいただいた時のぶろぐを読み返すと、『おくりびと』の映画から原作者として名前を出すのを辞退された経緯をお話されていた。
辞退された理由の一つは、外のインタビューでもよくお話されていたように、映画の脚本をいただいた時、自分が大切に書いた最後の章、第三章の宗教的な部分がすべて削られていたこと。
それともう一つ。
講演の中では、その舞台が山形で富山ではなかったことと言う話もされていた。
浄土真宗の御法義地、富山だからこそ親鸞聖人のみ教えに出遇えた。
だからこそ、富山で撮影していただきたかったと。
土徳
たまたま行信を獲ば、遠く宿縁を慶べ。
ここに生まれ、お念仏をいただいたご縁を大切に。
ようこそのお参りでした。
昨日、お寺で五十回忌の御法事があった。
「五十回忌の次は?」と聞かれ、「五十回忌の次は百回忌ですが、百回忌に生前の姿を知る人がご縁に遇うことはなかなかないので、五十回忌が最後の御法事としてつとめられるところが多いです」と答えた。
そして今日。そのお宅のお父様が亡くなられ、今日お通夜。
「昨日に続いてありがとうございます」と。
いのちのバトンタッチ。
青木新門さんがお話をされた時の講題だ。
お念仏のご縁がちゃんと受け継がれたのかな。