黙霖没後125年

9月10日(土)

今年9月15日、宇都宮黙霖没後125年を迎える。

そこで地元有志の方々が、せっかくのご縁なのでと今日のご縁を企画。

ただ、たくさんの方にご縁にあっていただきたいけれど、まだまだコロナ感染が落ち着かないので、有志の方のみで開催。

おつとめをした後、黙霖さんの話は、吉田松陰からの手紙に記された「一誠、兆人を感ぜしむ」のお味わい。

「命をかけて貫く真心は、限りなく多くの人を感動させる」と言う意味だそうだが、当初倒幕を考えず、諫幕の立場であった松陰は、黙霖に手紙で私はこのような思いでいるのだから、藩主、そして幕府に説得をしていけば、やがてはその思いは届くはずだと告げた。

それでも、そんなことしていたらいつまでたっても変わらない!と、繰り返し繰り返し熱い思いで倒幕を説いた黙霖。
とうとう松陰は黙霖に降参した。

「一誠、兆人を感ぜしむ」、実際には黙霖こそがこの言葉どおりだったように感じる。

「兆人」とは、世界総人口が今年80億人に達するそう。それでも兆には達しない。
日本の人口も今では一億人を超えているけれど、一億人を超えたのは昭和42年。
黙霖や松陰のいた時代は、その3分の1ほどの3400万人ほどだったそう。

そう思うと、兆人とは未来も含めての数であろうし、その兆の中の一人が私であり、今日お集まりの方もそのお一人なのだと思えるなぁと。

そして、もう一つ。

今朝のNHKのニュース、おはよう日本に、全国ろうあ者大会で黙霖を演じてくださった砂田アトムさんがインタビューに。(→おはよう日本)

いろんなご縁を感じながら。

ようこそのお参りでした。

 

 

2022年9月10日 | カテゴリー : 石泉・黙霖 | 投稿者 : sentoku

仏教壮年会 9月例会

9月8日(木)

今夜は仏教壮年会例会。

本来なら仏教婦人会と共催で「講演とビデオの夕べ」。
今年も共催行事は中止して、いつもの例会を。

今日のテーマは、「利他の心」。

先日稲盛和夫さんが亡くなったり、先週・今週の中国新聞の洗心欄が「利他の心」特集。

そこで、このたびのテーマは「利他の心」。

「利他」と言っても、仏教由来の「利他」ばかりではなく、「合理的利他主義」とか「効果的利他主義」と言った「利他」もあることに触れ、『歎異抄』第四条の「聖道の慈悲と浄土の慈悲」へと。

大切なのは三つ。
一つは自分が置かれている環境や人とのご縁、すべてにまず感謝をすることです。 もう一つは何かあるたびに自分自身を省みること。 その心がないと成長はありません。 最後の一つは他者への敬意です。
千日回峰行で私の中に芽生えたのミミズへの敬意でした。この三つはどれだけ社会が変動しても変えてはいけない、利他の原点とも言えます。

大切なのは3つ。

一、ありがとう
二、ごめんなさい
三,おかげさまで

お念仏よりお味わい。

 

ミミズの話がここでは出て来たが、昨夜寝室に向かう廊下に、虫らしきものを発見。
G??と思ったけれど、足が長いので違うのはすぐに分かり、電気をつけるとそこには、

鈴虫の姿。

そっと両手に入れて、階段を降りようとしたら、今度は階段の下に大きなG。
両手が塞がっていたから、殺虫剤を持つこともできず、そのまま見過ごすことに。

鈴虫だけを外に出す。

あぁ、何と勝手な自分。

鈴虫にはやさしく、Gには。。。

ありがとうとごめんなさいとおかげさまで。

お念仏に全部照らされて。

 

ようこそのお参りでした。

2022年9月8日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

黙霖さんのご縁

9月6日(火)

心配された台風11号。

昨日はどこもかしこも戸締まりの点検をして回ったけれど、このあたりはずいぶん静かに通り過ぎていった感じ。
ホッとしながらも、よそは大丈夫だったのかなぁっと案じながら。

 

今年9月15日が、宇都宮黙霖さんが亡くなって125年。

今週末、有志の方がお参りしたいとご縁を企画。

そこで何を話そうかと思案中。。。

 

今年は黙霖さんからのご縁をいろいろ。

春に呉ろうあ協会より出版された『黙霖 ろう勤王僧 宇都宮黙霖の生涯』に始まり、6月に全国ろうあ者大会が広島で開催。
その特別企画で『幕末の勤王僧 宇都宮黙霖』の手話パフォーマンス。

ゆかりのある方々としてご招待いただいたが、そのステージで黙霖さんを熱演されていた砂田アトムさんが!

今日の朝日新聞朝刊に。

LOVE LIFE』という映画に出演され、何とヴェネチア国際映画祭のレッドカーペットに。(→読売新聞オンライン「ろう者の映画出演、自然になる環境を目指して)

本当に、あの舞台が1回きりというのがもったいないくらいの熱演で、素晴らしかったなぁ。

 

それから、先月末の『中国新聞』呉・東広島版に呉市の手話言語条例制定の記事。

黙霖さんとのご縁で、いろんなことに次々と出会いが。

 

広南中学校が今年も起業企画でもくりんさん、いよいよスタート。

こちらも楽しみに。
→Facebookもくりんさん

 

玉虫

9月5日(月)

東シナ海で停滞していた台風11号が北上し、いよいよ明日未明にこっちに来るそう。

どうぞ、皆さんお気をつけて。

 

今日はその台風が近づいているとは思えないくらい、青空の広がるいい天気。

車で寺へと帰ってくる手前の道で、目の前をキラキラ輝く緑色の虫が横断中。

もしかして??

と思い、車を駐め、近づいて見たら、予想どおりタマムシ!!

道路にいたら車にひかれてしまいそうなので、そっと捕まえて連れて帰る。

 

そして、写真に納めて元気で!と。

 

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

浄土真宗本願寺派 嶺宿山 専徳寺(@sentokunet)がシェアした投稿

以前、何度か玉虫の死骸を見つけたことはあったけれど、生きている姿を見たのはこれが初めて。

その時に法隆寺の玉虫厨子の絵本があるのを見つけ、買い求めたが、読み聞かせにはちょっと難しいかなぁとそのままお蔵入り。

『絵本玉虫厨子の物語』(平塚武 作・太田大八 画)

ああ、なんとこの世は、ふしぎな、そして、美しいものにみちみちていることでございましょう。草の陰にも、土のなかにも、くさった肉や、泥水のなかにでも、美しいものがひそんでいるのでございます。(中略)いまこそ若麻呂は、美しいもののまことを見ました。神を見ました。仏を見ました。いや、神をこえた美そのものを、はっきりと見ることができました。

実際にタマムシの輝く姿を見て、この絵本を読み返すと、「美しいもののまこと」、若麻呂の心の高ぶりに共感。

箪笥にタマムシを入れておくと、着物が増えるとの言い伝えがあるらしい。

着物が増えるより、また美しいもののまことに会えるといいな。 

 

 

防災の日

9月1日(木)

今日、9月1日は防災の日。

1923(1923)年9月1日の関東大震災にちなんで、1960(昭和35)年に制定されたそう。

 

昨日から台風11号の影響か、蒸し暑く、午前中法事でのお参り先では、雷がゴロゴロ、雨がザーザー。
何とか無事帰宅。

これからの台風進路を心配しながら、「防災の日」を調べてみたら、こんな貴重映像を。

 

本願寺が関東大震災の動画を撮影したり、購入したりして、それをすぐに編集し、全国各地で公開したのだそう。

今のようにテレビやインターネットで情報をすぐに知ることの出来ない時代に。

素速い行動

何かが起こってから行動するよりも、何ごとも平生より。

2022年9月1日 | カテゴリー : 災害 | 投稿者 : sentoku

呉東組法中会

8月31日(水)

暑かった8月も今日で終わり。

日中はまだまだ暑い日が続いているけれど、朝晩は過ごしやすくなってきた。

境内からセミの声も聞こえなくなり、静かに。
そして、夜は秋の虫の声。

 

今夜は大広真光寺にて呉東組法中会。

真光寺といえば、『本願寺新報』9月1日号に、

2018年7月の西日本豪雨災害で流された真光寺橋再建の記事。

 

あれから4年。

長浜もしばらく陸の孤島となった豪雨災害。

テレビで真光寺橋が流されていく動画を何度も何度も見たあの時のことを思い出す。

しばらくこのあたりを通る機会もなかったので、いつの間に?と。

小坪の砂防ダムは完成したみたいだけれど、長浜はまだまだ工事中。

 

夜だったので、新しい橋を見ることは出来なかったので、また近いうちにでも。 

 

2022年8月31日 | カテゴリー : 呉東組 | 投稿者 : sentoku

お盆も明けて

8月21日(日)

お盆も明けて、8月もあと10日。

夏休みも終わりに差し掛かっている中、新型コロナウィルスの感染が再び拡大中。。。

 

お盆の間にキジバトのヒナの姿を見なくなった。
無事巣立ったのかなぁと、気にかけながら。

ツバメもあんなにたくさん電線に並んでいたのに、ほとんど姿が見えなくなった。
無事南へ渡ったかなぁと、気にかけながら。

 

夜には秋の虫の声が聞こえてくるようになり、少し秋の気配が感じられるようになったのかと思うけれど、日中はまだまだ暑い日が続く。

読経中にマスクが湿ってくると、息継ぎするのが。。。

 

お参り先で、「見ましたよ」と言われる呉市の「市政だより 9月号」。

「地域に根付く歴史文化を知る」という特集で、「石泉文庫及塾」が取り上げられた。

しかも、3面目に大きく1面。

紙面を見た家族に、「何で眼鏡掛けた写真?」と聞かれ、これは元々は「本を読んでるところを撮らせてください」って眼鏡掛けたまま撮られてる時に、「ちょっとそのままこっちに目線をください」と。
写真だけではその前後の物語が分からない。

印刷前に確認を求められ、「内容はいいと思うのですが、私の写真がちょっと大き過ぎるような・・・」と伝えると、「皆さんに知っていただかないといけないですから」と。。。

何はともあれ、PRになれば。

 

今年新しく取り入れたのは、「ネッククーラー」と言う冷蔵庫でしばらく冷やして首に巻くとヒンヤリするグッズ。

お参り中にはさすがに巻かないけれど、庭の清掃時に大助かり。

そして、充電式の扇風機。

お内陣でおつとめする時、扇風機に長い延長コードを用意する必要もなく、木目調なのでそれほど目立たずスッキリと。

お寺の中ではいろんなところに持ち歩いているのだけれど、さすがに外出先は。。。

 

今日も昨日も、仏壇じまいのお参りが一件ずつ。
これから家を壊すため、お仏壇にお礼のお参りの依頼。

家具や電化製品はほぼ取り払われているので、電気はつくけどクーラーも扇風機もなし。

それでも、「だいじょうぶです」と言いながら、滝のような汗をかき、扇風機持ってくれば良かったかもと。。。

 

そこにまるでコントのように、うしろでお参りされている方が団扇をパタパタ。

皆さんお揃いの団扇には、

「地獄に極楽」

え???

どうやら別府温泉で貰った団扇のようだったけど、団扇を持っていない私だけが地獄のような。。。

 

それはさておき、昨日と今日、総代さん方が担当地区にお配りいただく『念佛日和』を取りに来てくださった。

これから世話係さんにわたり、皆さんのお宅へと。

 

またお世話になります。 

 

 

 

盂蘭盆会

8月15日(月)

3年連続、今年も長浜の夏祭、西脇神社の祭礼は中止。
そして、戦没者追悼会も盆踊りも。

そんな中、朝9時より盂蘭盆会。

と言っても、コロナ感染拡大中につき、ひっそりとおつとめのみ。

おつとめのみとは言え、それだけでは。。。

このたびも寺報『念佛日和』特別号を配布して、法話の代わりに文書伝道。
後日、総代・世話係にご足労いただいて、来られなかった方にもお届け予定。

そして、花手水。

あれ?昨年のお盆に花手水をした記憶がない。

そう思って昨年のぶろぐを見返すと、昨年は大雨警報が出て、花手水は中止だったと。。。

 

早朝より花手水を準備して、水撒きをし、そして境内の清掃。

このたびはヒマワリをどうしても入れたかったので、前もって花屋さんにお願い。
ヒマワリばかりだと色が短調になってしまうので、グリーンのアジサイと白いトルコキキョウを添えて。

ヒマワリはウクライナの国花であるとともに、ロシアの国花。
一日も早くヒマワリの咲く穏やかな日常が戻ることを願って。

そして、今年は親鸞聖人像の前に盆灯籠を立ててみた。

お盆のことをいろいろ調べている中で、こんな小説を見つけた。

うえむらちかさんの『灯籠』。

その帯に、何と今は亡き大林宣彦監督が!

表紙の盆灯籠とその帯に惹かれ、Amazonで買い求めたら、そこに帯は付いていなかった。。。

何はともあれ、盆灯籠って、広島出身の方には懐かしいお盆の光景なんだなぁっと。

 

そして、是非火を灯してみたいとの思いに駆られ、

 

夜、キャンドルを灯す。

コロナが落ち着いた後、お参りされた方の心に残る光景を試行錯誤。

ようこそのお参りでした。

 

 

2022年8月15日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

連日猛暑。。。

8月10日(水)

連日暑い日が続く。

昨日と今日、小坪説教所で予定されていた盂蘭盆会は中止。

先週、バタバタしていて書き忘れていたことを。

まず、8月4日(木)、クロガネモチの倒木で被害に遭われた前のお宅の屋根、前の道のガードレール等の破損の修理が完了。

左側に映っているブルーシートは、石泉文庫の塀に当たり、こちらは県の史跡のため、修復工事にはもう少し時間がかかりそう。

 

そして、おりづるタワーに現在安置されている広島大仏。

 

http://hiroshimadaibutsu.com/

いろんな歴史を経て、奈良の極楽寺におられる阿弥陀さま。

出開帳プロジェクトで里帰りし、現在おりづるタワーに。

 
今朝、有志の方が本堂のお掃除をしてくださった。

そんな中、本堂の上からキジバトの声が聞こえてきた。

巣に戻ってきたのかなと、ビデオを設置して待っていると、石灯籠の上に下りてきて、しばらく辺りを見回し、慎重に巣へと。

翼をバタバタと羽ばたかせ、エサを激しく求めてる。

それでも全く音も立てず、すごいなぁ。

 暑い中、元気に!

2022年8月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : sentoku

仏教壮年会 8月例会

8月8日(月)

今朝、境内のソテツでキジバトの姿を。

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

浄土真宗本願寺派 嶺宿山 専徳寺(@sentokunet)がシェアした投稿

 
8月3日の夕方、抱卵している姿を見たのに、翌朝から姿がなくなっていた。

その後、何度か姿を近くで見たので、ひょっとしたら雛が孵ったのかなと思いながらも、巣では何にも動きがない。。。

今朝、境内に水を撒いていると、キジバトの声が聞こえてきた。

見上げると、本堂の鬼瓦で巣の方を見ながら鳴いている。

これはこれは、巣に戻るところ??

と、急いで水撒きを切り上げ、ビデオカメラを取りに帰り、そっと離れた所から巣にカメラを向けると!

親が巣に戻ると羽をバタバタさせた雛の姿。

キジバトは、ピジョンミルクと言って、素嚢そのうの内壁から分泌される乳を吐き出して雛に与える。

メスだけでなく、オスも。

 

去年、ヒマラヤスギで3度托卵を試みたのに、一度も雛が孵らなかった。

今年はこうして1羽姿を見ることが出来た。

元気に巣立ってほしいと願うばかり。

 

今夜は仏教壮年会の8月例会。

コロナ前は8月は納涼会。
まだまだコロナ感染者数が落ち着かないので、飲食を伴う納涼会は中止して、いつも通りの例会を。

今日は先日ぶろぐでも紹介した『本願寺新報』の記事や『中国新聞』洗心欄の記事を紹介しながら、戦争の話。

日頃は忘れてしまっていても、思い出すことの大切さ。

「ごめんなさい」と「ありがとう」

 

暑い中をようこそのお参りでした。

 

2022年8月8日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku