7月3日(日)
今夜は阿賀西光寺にて、呉東組法中会。
組内の活動も動きつつあるけれど、急がず慌てず少しずつ。
甲斐虎山の作品集が出版されていると知り、取り寄せてみた。
甲斐虎山さんは、甲斐和里子さんの夫。
甲斐和里子さんは、祖母の父 足利瑞義の妹で、祖母は亡くなる間際まで、和里子さんのことを口にした。
父も幼い頃、転地療法のため、京都の甲斐和里子邸にしばらく滞在。
そんなこともあり、甲斐和里子さんの話は聞いていたのだけれど、虎山さんのことはあまり。。。
虎山さんのことを知らないわけが、ようやく少し分かったような気がする。
甲斐虎山は現代人として珍しい存在である。詩や書、絵画に素晴らしい技を持ちながら、世間に知られることはなく、自らも世の中に知られようとしないで、常に詩・書・画ばかりの生活を楽しむほかには何にも興味をもたないようだ。 彼の風貌を見ると、とても茫洋としていて、かつて天上界から人間界に追放されたという仙人が目の前に現れたかのようである。(9頁)
専徳寺に遺る甲斐虎山さんの絵。
「乙卯蒲月」とあるので、1915(大正4)年5月かな。
甲斐虎山(1867~1961)、48才頃の作品。
この本では画風模索の時代。
「明浄精舎」とあるのは、府中の明浄寺かな。
「南画」と言うのもよく分からなかったけど、この本を読むとへ~っと。
知ると親しみを持ち、
親しみを持つともっと知りたくなる。
少しずつ少しずつ。