6月8日(水)
今夜は仏教壮年会の6月例会が午後7時より。
先月は、襖絵に描かれた《牡丹と唐獅子》、《桐と鳳凰》について。
今月は、それに引き続いて同じく瑞獣の《麒麟》と《獏》について。
唐獅子にしても鳳凰にしても、今日の麒麟や獏にしても、中国の儒教を起源とした瑞獣たち。
それが日本にも伝わり、仏教と混ざり合って今に至っている。
浄土真宗のみ教えをストレートに見ていくと、この瑞獣達の存在はナンセンスなのかも知れないけれど、本堂のあちらこちらに存在するには、それなりの理由があってのこと。
そんな思いでいろいろと調べてみると、何とも結構興味深い。
大河ドラマ『麒麟がくる』やキリンビールでおなじみの麒麟。
そして、悪夢を食べると言われている獏。
悪夢を食べると言うのは日本で生まれた話だそうだが、獏は白居易の『獏屏賛』の詩を読むと、麒麟と同じく平和を願う象徴として。
他所のお寺の向拝の木鼻にはこの獏をよく見かけるけれど、〈象〉と間違ってしまいがち。
専徳寺の向拝の木鼻には唐獅子。
すると、どこに獏がいるかと言うと、
御本尊の宮殿の木鼻と親鸞聖人の御厨子の木鼻に。
「世のなか安穏なれ 仏法ひろまれ」