3月14日(月)
昨夜降った雨が上がり、今朝は暖かい朝。
ウグイスの声がよく聞こえてくる。
今朝は今年度最後の広南小学校読み聞かせ。
先日高校を卒業した長男と一緒に。
担当は私が4年生、長男は1年生。
読んだ絵本は、
『森のおくから むかし、カナダであったほんとうのはなし』
(レベッカ・ボンド作・もりうちすみこ訳)
今年度最後、何を読もうかと思ってたところに、先週の火事。
また、4年生は「里山を愛する会」と一緒に一年間いろいろな活動をしたことを聞いていたので、この本を。
ちょっと読むには長い絵本だけど、最後のあとがきまで。
作者あとがき
この話は、ほんとうにあったことです。主人公のアントニオは、亡くなったわたしの祖父、アントニオ・ウィリー・ジローです。祖父は14さいまで、カナダのオンダリオ州ゴーガンダのホテルでくらしていました。そのあと、アメリカ合衆国に移り住み、それまではフランス語を話していましたが、英語も話せるようになりました。
わたしは、祖父について、いろいろな話を聞いています。長く農場をやっていたこと、バーモント州のあちこちで大工仕事をしていたこと、また、としをとってはじめて、アメリカインディアンの血をひく異母兄弟と会って、よろこんだことも。
でも、わたしがいちばんすきなのは、祖父が自分の子どもたちに語って聞かせ、そして、母がわたしに語ってくれた、この話です。
私の子どもたちは、もうアントニオに会うことはできません。でも、だからこそ、私は子どもたちに、ひいおじいさんが子どものころ、オンタリオ州ゴーガンダで出あった、このおどろくべきできごとを話してやりたいのです。
感想で、火事の怖さ、いのちの大切さを述べてくれた。
お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんから昔の話を聞く?
と聞いたけど、みんな首を横に。
いろんなことを聞いてもらいたいなぁと。
終わったところで、サプライズ
これまでにもお礼の手紙をいただいたことはあったけど、このたび初めて「〇〇さんの読んでくれた『〇〇』が心に残りました」と、具体的に感想を述べてくれていること。
多かったのは、
6年生は『つららのぼうや』と『おおにしせんせい』
5年生は『しらすどん』
2年生は『こねこのチョコレート』と『いちにちじごく』
心に残る絵本、印象に残る絵本に選ばれたのは素直に嬉しい。
コロナ禍で厳しい状況の中、年間11回行われた朝の読み聞かせ。
ご縁をいただけたことに感謝。