3月9日(水)
宮沢賢治の作品、『おきなぐさ』。(青空文庫『おきなぐさ』)
うずのしゅげを知っていますか。
うずのしゅげは、植物学ではおきなぐさと呼ばれますが、おきなぐさという名はなんだかあのやさしい若い花をあらわさないようにおもいます。
そんならうずのしゅげとはなんのことかと言われても私にはわかったようなまたわからないような気がします。
こんな風に始まる『おきなぐさ』。
昨年春に植えた翁草。
枯れた後、根元を残して切り取っていたところから、白いうぶ毛が生えてきた。
昨年植えた時は既に花が咲いた状態だったので、初めて見る光景。
翁の白髪というよりも、仔猫のうぶ毛といった感じ。
《うずのしゅげ》とは宮沢賢治のいた岩手県での呼び名で、「うず」とはおじいさん、「しゅげ」とはひげ。「おじいさんのひげ」という意味らしい。
今日のこの姿を見ると、「なんだかあのやさしい若い花」という表現がなんだか分かるような。
下の写真は昨年のもの。
この花を植えなかったら、宮沢賢治の『おきなぐさ』に会うこともなかったかも。
今年もこんな姿が見れますように。