7月30日(金)
今朝、同時に2輪の案頭春が。
写真で見ると大きく見えるけど、実際には
直径10センチほどの小振りな蓮。
緑の葉っぱに赤い蓮、そして鮮やかな黄色の花托。
蝉時雨の中、清涼と。
露の身は ここかしこにて 消えぬとも
こころは同じ 花のうてなぞ (法然聖人)
流罪で四国へ赴く法然聖人が、九条兼実公への返歌として詠まれたそう。
「うてな」とは、漢字で「台(臺)」とか「蕚」と書き、『源氏物語』にも、
はちす葉をおなじうてなと契おきて露のわかるるけふぞかなしき
と、古来よりお浄土を蓮台で表現。
そして、親鸞聖人はお名号に蓮台。
蓮はお浄土を想う花。
夏たけて堀のはちすの花みつつ仏のをしへおもふ朝かな
昭和天皇もお詠みに。
明日もきれいに咲きますように。