3月15日(月)
今朝は穏やかな朝。
今年度最後の読み聞かせ。
朝、学校へ行くと、先日石泉文庫の見学に来てくれた3年生の男子たちが寄ってきて、「今日は何年生ですか?」と。
そのあといろいろ聞かれたあと、控え室の図書館に向かうと、卒業間近の6年生が今日に限って押し相撲を挑んできた。
今日の担当は5年生。
東日本大震災から10年。
新しく関連絵本も出ているようで、その中から2冊。
1冊目に読んだのは内田麟太郎さんの短い詩の絵本。
『ひばりに』 (内田麟太郎 詩・うえだまこと 絵)
まず、奥書を読んでから。
大震災にあった子どもをはげます詩。
そんな思い上がった詩は書けませんでした。
でもわたしの気持ちは伝えたくて、
詩を書けない詩を書きはじめました。
あなたのところへも、小さな風がとどきますように。
内田麟太郎
どんなふうにこの詩を聞いてくれたかな。
そして、2冊目は、
『笑顔が守った命 津波から150人の子どもを救った保育士たちの実話』
(あいはらひろゆき 作・ちゅうがんじたかむ 絵)
こちらはちょっと長かったけど、保育所で子どもたちを救った保育士さんたちの笑顔の話。
もし今、もっと大きな地震、もっと大きな津波が来たら、いったいどうやってこの子たちを守ればいいのか。
怖くて、怖くて、涙が出そうになりました。
他の先生たちも、みんな一緒の気持ちだったと思います。
不安で胸が張り裂けそうだったと思います。
でもみんな笑っていました。
こういうときだからこそ、子どもたちを不安にさせないようにみんな笑っていました。
だから、私も笑いました。
こちらの絵本の方がダイレクトに子どもたちには伝わったみたい。
じっと聞き入って、笑顔で感想を述べてくれた。
次の日曜日はいよいよ卒業式。
笑顔で迎えられますように。