秋季彼岸会 1日目

9月24日(火)

心配された台風17号も過ぎ、今夜から秋季彼岸会。

夜になると、庭から聞こえてくるのは、コオロギやスズムシの大合唱。

このたびの御講師は、蒲刈 淨泉寺 東元晃慈師。
2度目のご縁。

親鸞聖人は、

ただ後世のことは、よき人にもあしきにも、おなじやうに生死出づべき道をば、ただ一すぢに仰せられ候ひし・・・ (恵信尼消息)

生死出づべき道を求め、法然聖人に出会い、そして浄土真宗を。

その浄土真宗を開かれたとされるのが、教行信証(草稿本)を著された元仁元年(1224)。御年52歳の時。(立教開宗)

今夜は親鸞聖人の御生涯を通して、「恩」のお味わい。

親鸞聖人も、私も、すべて生死(迷い)を。

そこから出づべき道を迷わぬように

お念仏。

 

ようこそのお参りでした。

 

2019年9月24日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

広南小学校 町探検

9月20日(金)

暑さ寒さも彼岸まで

今朝はちょっとひんやり。

ここのところ、毎朝螺山からたくさんのヒヨドリが西の空へ飛んでいく姿を見かけるようになり、境内には小さなキツツキ“コゲラ”が飛んでくるように。

 

昨日、今年の報恩講参りがスタート。

そして、今朝は報恩講に出かける前、広南小学校の2年生が町探検で専徳寺へ。

境内をまわって、いろんなことを発見するのだそう。

あの中(本堂)には何があるんですか?

中には「ほとけさま」がおられます。

ほ、ほんものですか?!

・・・
木で出来た仏さまです。

この木は何ですか?

「クロガネモチ」という木です。

おもちが出来るんですか?

おもちは出来ないけど、赤い実が出来るよ。

などなど、次々とやって来る、かわいらしい2年生の質問に答えて、報恩講へ。

明日からの3連休は雨予報。

台風の心配も。

どうぞ、お気をつけて。

 

おりんふたつ

さがしても
さがしても
みつからない
大切なものが

おりんふたつ 鳴らすと
きこえてきます

きみょうむりょうじゅにょらい
なむふかしぎこう

 (宇野正一 『樹にきく 花にきく』)

 

2019年9月20日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

明日から通り報恩講

9月18日(水)

令和最初の9月18日。

「平和の鐘」

本日、東京の国立千鳥ヶ淵戦没者墓苑で開催された第39回千鳥ヶ淵全戦没者追悼法要での平和の鐘に合わせ、専徳寺でも鐘を撞く予定にしていたが、今日は平日に珍しく午前中に2件の年回法要。そして午後から2件のお葬式。

2015年の呉東組団体参拝でこの法要にお参りして以来、ずっと撞いてきたが、今年の平和の鐘は撞くことかなわず、ただお念仏。

今日の東京は雨だったそう。

 

明日からいよいよ通り報恩講。

だんだん無理が利かなくなっているので、無理せず、心地よくおつとめできますように。

 

 

2019年9月18日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

呉東組聞名講 9月例会

9月10日(火)

今日も残暑厳しい中、午後から善通寺にて呉東組聞名講の9月例会。

おつとめ、御消息拝読、御法話に続いて、今日の御示談は

いつものように、役員の方に用意していただいた質問用紙の回答より。

尋ねてみると、今日お集まりの方々は、みなさま生まれた時から浄土真宗のご家庭に育った方。
嫁いできた家がたまたま浄土真宗だったからという方はいらっしゃらなかったが、その逆に嫁いだ娘さんが他宗の家であったため、戸惑いのあった話も。

 

「仏縁」

毎日の生活の中で、お念仏の出てくるようなご縁がありますでしょうか?と尋ねたら、

朝、眺める瀬戸の島々の稜線が、仏さまの横顔に見えるんですと仰られる方。

畑で草を抜いている時に、ふとお念仏が・・・と仰られる方。

いろんなご縁を聞かせていただいた。


 

昨日、広南小学校の参観日で、5年生の国語を参観。

『水のこころ』という詩。

水のこころ
                       高田敏子

水は つかめません
水は すくうのです
指をぴったりつけて
そおっと 大切に──

水は つかめません
水は つつむのです
二つの手の中に
そおっと 大切に──

水のこころ も
人のこころ も

「つかむ」 「すくう」 「つつむ」、それぞれの持つ意味を子どもたちが読み取っていく。

「つかむ」     ・・・ しっかりと 強い感じ
「すくう」「つつむ」・・・ やさしい感じ

と。

ここでの「すくう」は、「掬う」。

「すくう」 〈救う〉。

やさしい感じ。

「摂取して捨てざれば」
摂(おさ)めとる。ひとたびとりて永く捨てぬなり。摂はものの逃ぐるを追はへ取るなり。摂はをさめとる、取は迎へとる。  浄土和讃 左訓より

何だか力強く感じていたけど、〈ことば〉の持つ響きに仏さまのやさしさを。

 

暑い中をようこそのお参りでした。

2019年9月10日 | カテゴリー : 呉東組 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(172)

9月9日(月)

まだまだ朝から暑い。。。

およそ2ヶ月ぶり、2学期最初の広南小学校読み聞かせ。

 

先週末、高校の文化祭だったとかで、今日は代休だからと、高校1年生女子2名が読み聞かせボランティアに参加してくれた。

お母さんがされているからというのもあるけど、こうして卒業生がしているのを子どもたちが見ると、記憶に残るだろうなぁ。
母校、ふるさと、還るところがあるっていいなと改めて。

 

今朝の担当は、5年生。

虫の出て来る絵本を選んでいたら、女子は虫が嫌いな人が多いからやめた方が良いと次男がアドバイス。「ネコは?」と聞くと、「ネコなら大丈夫かな」ということで、読んだ絵本は、

『なまえのないねこ』 (竹下文子  文・町田尚子 絵)

ぼくは ねこ。
なまえのない ねこ。
ひとりぼっちの猫が最後にみつけた「ほんとうに欲しかったもの」とは?

町田尚子さんのネコはとってもリアル。

以前、『チコちゃんに叱られる』(NHK)で、
Q:「なんでネコはニャーと鳴くの?」
A:「そこに人がいるからー」
と答えていたなぁ。

そんなことを思い出しながら。

 

2019年9月9日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

講演とビデオの夕べ

9月8日(日)

今夜は、仏教壮年会・仏教婦人会共催行事、講演とビデオの夕べ。

ここ数年、広島カープの優勝の行方が気になりながらのご縁だったのに。。。

 

今年の5月、呉東組団体参拝(団参)で、三河・飛騨地方を訪ねた。
その最終日、大谷派高山別院に参拝し、中村久子さんのお話を聞き、遺品やパネルなどを拝見した。

中村久子さんのことは、ずっと昔に『知ってるつもり!?』で知り、『こころの手足』を読み、『大乗』に甲斐和里子さんとの対談が載ってると知って、龍谷大学図書館で探した想い出が。。。

懐かしく想いながら、今年のテーマは「中村久子」。

 

『生きる力を求めて 中村久子の生涯』(中村久子女史顕彰会)

ビデオを観ていただいた後、少しお話。

突発性脱疽という病気で、幼い頃に両手・両足を失い、父が若くして亡くなり、母は厳しく。手足を失いながらも、自分で考え、生きる術を身につけた。

そして、興業の世界に入り、「だるま娘」として全国をまわる。

慢心を抱いていた頃、『歎異抄』と出遇い、「親鸞さま」を。

 

知らなかった方も多かったようで、皆さん見入ってご覧に。

ようこそのお参りでした。

 

 

2019年9月8日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

呉東組法中会

9月1日(日)

今日から9月。

朝晩、涼しくなってきたせいか、しばらくなかったお葬式が続く。

今夜は珍しく広島市内の会館でのお通夜を終えて、そのまま呉東組法中会が郷原浄光寺にて。

 

いろいろと報告とこれからの確認。

来月、第14回呉東組ご縁の会開催決定。

お問い合わせは、呉東組寺院まで。

令和最初のご縁の会で、よいご縁がありますよう。

 

 

 

 

 

2019年9月1日 | カテゴリー : 呉東組 | 投稿者 : sentoku

盂蘭盆会 3日目

8月21日(水)

昨夜はコオロギ、朝はセミの声。

昨日から珍しくミンミンゼミの声が螺山から聞こえてくる。

 

今日の朝席で盂蘭盆会、御満座。

今朝は「称名」のお話を。

称は御なをとなふるとなり、また称ははかりといふこころなり。(一念多念証文)

親鸞聖人は、「称」に〈となえる〉と〈はかり〉の2つの意味を示してくださった。
〈はかり〉
大きな声で称えようが、小さな声で称えようが、たくさん称えようが、阿弥陀さまの願いがそのまんま。

そして、法然聖人は、〈勝〉と〈易〉の二徳で。

 

その「称名」を大切にされたのが石泉僧叡和上。

朝席終了後、先月虫干し法座の時に雨でお返しできなかった石泉文庫の蔵書を御同行の皆さんと一緒に返す。

虫干し法座の時は小学生6年生が手伝ってくれたけど、今日は少人数なのでどうなるかとちょっと心配だったけど、何とか5往復ほど汗をかきかきゆっくりと。

すべてを運び終わったら、総代の方々を中心に、1階から文庫2階の書庫へとバケツリレーのように上げてゆく。

1時間ほどですべて完了。

心配された雨も上がり、今年も無事お返しすることが出来た。

皆さんの姿に昨夜の席の常行大悲の姿を。

〈なもあみだぶつ〉が輝いて。

 

ようこそのお参りでした。

 

 

 

2019年8月21日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

盂蘭盆会 2日目

8月20日(火)

今朝は雨。

昨日に引き続いて、盂蘭盆会。

朝席では、親の願いと子の願いから、阿弥陀さまの願いのお味わい。

朝席でご紹介のあった

十億の人に十億の母あらむも わが母にまさる母ありなむや

これは暁烏敏(あけがらす はや)の言葉だそう。

 

いろいろと聞かせていただきながら、ここ数日、テレビであおり運転の映像を何度も何度も観てきたことを、ふと。

仏さまのこころは怨親平等。

でも、私のこころは、、、親のこころは。。。

 

昼席は「聞」をテーマに。

至り届いていても、聞かせていただかないと分からないことばかり。

 

“お盆”も、地方によっていろいろ。

先日里帰りした坊守から、京都ではお盆に「お供物入れ 京都市」と書かれたダンボール箱がいっぱい並んでるのにビックリしたと。
そんなことも気になっていろいろ調べていたら、国立国会図書館デジタルコレクションで柳田邦男の『葬送習俗語彙』に行き当たった。

18ページ、

マクラガヘシ 能登地方では枕がへし。又オギョウギといふ名もある。死体の下肢を曲げて入棺に便ならしめる故に御行儀である。寝床には刃物を置き、逆さ屏風を立てまはし、所謂紙花(シカ)などを用意して僧の来るのを待つのである(珠洲郡誌)。安芸の佐伯郡などでは、僧侶の枕経のことを枕返しと謂って居る(葬号)。肥前島原地方のマクラゲシは、近所の者が寺へ知らせに行くことであった。息を引取ると同時に仏壇には香を焚き、米と若干の賽銭を持たせて、寺へ行って貰ふので、此使者を枕ゲシ持ちと謂ふから或はその米銭が枕ゲシであったのかも知れない。枕ゲシ持ちには死者の魂が附いて寺に行くといふので、相当に重要な役となって居る。途中人に逢っても物を言はず、人もよく是を察するといふ(同上)。

このあたりでは、臨終勤行を「枕返し」という。

よそでも同じ言葉で使うところもあったり、違う意味で使うところもあったり。ちなみに「枕返し」とググると、妖怪「枕返し」と。。。

 

夜席では、庭からコオロギの大合唱が聞こえてくる中でのお聴聞。


御利益の話より。

浄土真宗では、十種類の御利益を親鸞聖人はお示しになられた。(現生十益)

その中の、“入正定聚の益”と”常行大悲の益”についてお味わい。

目連尊者のお母さんは餓鬼道に。
そんなことになったら、気が気でないだろうけど、阿弥陀さまの願いの中にいるものは、みんなお浄土で会うことができる。

 

明日の朝で御満座。

朝席後に石泉文庫へ虫干しの時にお預かりしている蔵書を返す予定。

 

ようこそのお参りでした。

 

 

 

 

 

 

2019年8月20日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

盂蘭盆会 1日目

8月19日(月)

先日、NHK Eテレで放送された原爆投下から8年目の映画、「ひろしま」を。

その中に、盆灯籠の映像が。

何となく、今のと違った感じ。どこがどう違うのかは分からないけど。。。

台風も去り、お盆も一段落したところで、夜席から盂蘭盆会(うらぼんえ)。

御講師は、三原市本郷の西念寺 深水謙昭師。

3年ぶり、2度目のご縁。

まずは、『盂蘭盆経』のお話より、浄土真宗のお味わいを。

 

このあたりでは、迎え火や送り火もなく、お盆の風習といえばお墓に立つ色とりどりの盆灯籠。

盆参りは、初盆でもご依頼のあったお宅にお参りするくらい。

先日も、よその方に「お盆はお忙しいでしょう」と聞かれ、「それほどでも」。

「それじゃ、春と秋のお彼岸が」。「それほどでも。」

「このあたりは報恩講です」と。

 

お盆参りはそれほどないけれど、盆に家族がこちらへ帰って来られるからと、年回の御法事をこの時期にされるところが多くなった。

お盆をご縁に、私の姿を。

 

ようこそのお参りでした。

 

 

 

2019年8月19日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku