12月12日(木)
今日は朝からトビが飛び立ち、何だか心も晴れやか。
午後から小坪説教所の報恩講。
年明けの当山専徳寺の御正忌報恩講は、令和最初の御正忌ということで、初心に帰ろうと、『御絵伝』『御伝鈔』より親鸞聖人の御生涯を偲ばせていただこうと。
ただ、その直前の小坪説教所の御正忌は、3席と限られているので、ちょっと無理かなということで、このたびの報恩講と次の御正忌の2回に分けてのご縁をつとめることに。
まずは、そのための資料作り。
専徳寺の御絵伝の写真を使って作った資料を、フルカラーコピーで印刷。
ネットでたまたま見つけた「ナカトジータ」。
ナカトジータに紙を重ねてセットして、上下に設置した中閉じ用のホッチキスでガチャッと。
あとはそのまま半分に折るだけ。
あっという間に中閉じの資料が出来、見映えもよく、なかなかこれは使えそう。
お昼の席では、資料を見ながら、親鸞聖人の出家得度の場面。
明日ありと思ふ心のあざ桜
夜半に嵐の吹かぬものかは
と得度を願い、九歳の松若丸(親鸞聖人)はお詠みになった。
そのお相手は慈円慈鎮和尚。
おほけなく 浮き世の民に おほふかな
我が立つ杣に 墨染めの袖
苦しんでいる人びとをただ救ってあげたいとの思いを詠ったお方。
聖人もまたそのように思いながらの御出家だったのかなと味わいながら。
夜席。
今日、今年の漢字一文字が「令」に選ばれたとニュースで。
学校から帰って来た小学5年の次男がそれを見て一言。
〈「令」? 「和」はどこに行ったんだ〉とつぶやく。
ホントだ。そんな一年だったのかも。
と、そんな話から、引き続いて御絵伝の六角夢想を中心に。
今日は満月。
みんなを照らし、みんなに届いてる。
私を照らし、私に届いてる。
ようこそのお参りでした。