2月18日(月)
今朝はちょっと冷え込んだ。
それでも、光は春めいて。
朝、ウグイスの声がはっきりと聞こえてきた。
最初は「ケキョ」。
??
そのうち、「ホーホケキョ」と。
そして、キジバトの声。
もう、春がそこまで。
今朝は広南小学校読み聞かせ。
担当は5年生。
読んだ絵本は、
『ジャータカものがたり あわてんぼうウサギ』
(中川素子 再話・バーサンスレン・ボロルマー 絵)
ジャータカものがたりについて
インドには「行いの善悪によって、ふさわしいところへ生まれ変わる」という輪廻転生の思想があり、おしゃかさまが偉大な仏になったのは、樹神・動物などさまざまに生を受け、善行を積んできたからと信じられています。おしゃかさまの前世の物語であるジャータカは、仏教の教えだけにとどまらず、人間としての在り方が、寓意性豊かに語られており、イソップ物語、グリム童話、今昔物語など世界の説話文学に影響を与えています。(本書より)
モンゴル出身、日本在住のバーサンスレン・ボロルマーさんの絵。
とてもかわいらしく、色使いも。
あわてんぼうでおくびょうなウサギが、昼寝をしていると、ドッダダッドーン!と大きな音がした。
ウサギは、「うわっ! せかいがこわれるー」と、大慌てで逃げ出す。
それを見た他のウサギも、何ごとかと一緒になって逃げ出し、それにつられて他の動物までもが次々と逃げ出した。
それを見ていたお釈迦さまの前世、王様ライオン。
獅子吼して呼び止め、その逃げている訳を聞いた。
誰に聞いても、「私は知りません。○○から聞いたのさ」と。
そして、次々と聞いていくうちに、先頭を走っていたウサギにたどり着き、王様ライオンはそのウサギと一緒にその正体を探しに。。。
このおはなしは、「正しくものごとを見たり聞いたり話したりして、本当のことを自分の目で見きわめなさい」という、おしゃかさまの大切な教えのひとつです。
情報化社会。
次々といろんな情報が入ってくる中で、2500年も昔の話が大切なことを教えてくれる。
「正しく本当のことを見きわめなさい」と。