3月29日(木)
暑さ寒さも彼岸まで。
とはいうものの、日中20度を超える陽気に。
今朝の席で、春季彼岸会も御満座。
昨年のアメリカ空軍士官学校で起こった人種差別的落書きに対しての校長先生の話より。
「尊厳と敬意をもって他者と接することができない者は、出て行け。」
そんな事件を通して、本願「唯除」の御文に込められた仏さまの願いを。
ようこそのお参りでした。
TEL.0823-71-7926
〒737-0136 広島県呉市広長浜3-13-21
3月27日(火)
日中は暖かく、桜の花もチラホラ。
ウグイスが鳴き、ツバメが飛び交い、夜席に向かう廊下ではもうカエルの声が。
今夜より春季彼岸会。
御講師は安浦町信楽寺 広幡康祐師。
ルイ・アームストロングの『この素晴らしき世界』
I see trees of green, red roses too.
I see them bloom, for me and you.
And I think to myself, what a wonderful world.
I see skies of blue, And clouds of white.
The bright blessed day, The dark sacred night.
And I think to myself, What a wonderful world.
The colors of the rainbow, So pretty in the sky.
Are also on the faces, Of people going by,
I see friends shaking hands. Saying,“How do you do?”
They’re really saying, “I love you”.
I hear babies cry, I watch them grow,
They’ll learn much more, Than I’ll ever know.
And I think to myself, What a wonderful world.
Yes, I think to myself, What a wonderful world. Oh yeah.
緑の木々に赤いバラ、青い空に白い雲、当たり前のことが当たり前に存在する。
それが「何て素晴らしい世界なんだ」と。
とっても素敵なこの歌は、ベトナム戦争への嘆きから生まれ、差別に対する悲しみから歌われたのだそう。
『阿弥陀経』に説かれる「青色青光黄色黄光赤色赤光白色白光微妙香潔」。
お浄土は、何でもかんでも金ピカでなく、あるがままの姿が尊いことを示してくださる。
尊いからこそ光り輝いている姿を、金ピカで表現しているのだなぁ。
それぞれにそれぞれの色で輝いて。
ようこそのお参りでした。
3月22日(木)
雨は上がったものの、寒い朝。
今朝は広南小学校3年生教室へ。
地域の文化を学ぶ総合の時間に、石泉文庫のことを調べた3年生。
先日、石泉文庫の中を見学。
今日は、その時にいただいた11の質問に答えて話を。
・石泉文庫をどうやってつくったのか?
・石泉文庫を建てるときに協力したのはどんな人か?
・石泉文庫保存のために、どんな努力をしているのか?
・石泉文庫はなぜまだ残っていて、なぜたくさんの人に守ってもらっているのか?
・石泉文庫はなぜたくさんの人に愛されているのか?
・虫干しは何のためにするのか?
・虫干しについてもっと詳しく知りたい。
・どのように虫干しをするのか?
・石泉文庫にはどんな歴史があるのか?
・石泉文庫の行事にはどんなものがあるのか?
・どうして石泉文庫の2階に文書を置いているのか?
限られた時間の中で、ただ質問に答えるだけでは、なかなか伝わらないかもと、永代定書の巻物を持参。
「こんなの見たことある?」
「・・・」
「長~い。1メートルくらい?」
「もっとあるかなぁ。」。。。
僧叡和上が亡くなって30年後、石泉文庫や塾をどうするか協議され、お弟子さんや長浜の御同行が連名の定書を作成。
その中に、虫干しのことも記載されていて、それをこれまでずっと長浜の人たちが受け継ぎ守ってきていることを話す。
虫干しの様子は、写真や動画で紹介。
ずっと江戸時代から受け継がれてきた地域の宝。
そこに何か感じてくれたらな。
3月19日(月)
今年度最後の広南小学校読み聞かせは、雨。
給食室前にある桜のつぼみもだんだんと膨らんで、春休み中に咲くのだろうか。
今日の担当は5年生。 6年生が卒業し、いよいよ最高学年の子どもたち。
今日、読んだ本は、
『おさびし山のさくらの木』 (宮内婦貴子 文 いせひでこ 絵)
「もう会うことはできないのでしょうか」 1987年の初版から約30年、東日本大震災を経て、 いせひでこが新たに作品と向き合った、めぐりめぐる生命の物語
帯に書かれた1987年の初版とは、俳優の奥田瑛二さんが絵を描いた絵本。
1986年、『男女七人夏物語』でブレークした奥田瑛二さんが絵本を出したことは何となく記憶にあったが、この本だったとは。
とおりかかった旅人が、おさびし山のさくらの木に、
「ちらない花はないのですか」とききました。
おさびし山のさくらの木は、
「さいた花はかならずちります」
そう、こたえました。 旅人はもういちどききました。
「ちった花はどこへいくのですか」
するとおさびし山のさくらの木は、
「あなたはどこへいくのですか」
とこんどは旅人にききかえしました。
旅人は、 「旅から旅へ・・・・・・。
でもやがて旅を終えたらうちに帰ります」
とこたえました。
とっても、きれいな絵で、静かに静かに物語は続いていく。
楽しい絵本ではないけれど、何だかふしぎな絵本の世界に。。。
終わった後、今年度最後と言うことで、
子どもたちからお礼のお手紙をいただいた。
今年は何と読み聞かせをしているところの写真入りで!
終わってほっこりしていると、よそのクラスでもめごとがあったとかで、職員室と保健室にいる子を落ち着かせるため、本を読んで欲しいと。
楽しい本ではないけれど、もう一度『おさびし山のさくらの木』。
今年度最後は、ひょんな事から、職員室で一人の男子の隣に座って。
終わったあと、「難しかった?」と聞くと、目がとっても穏やかで、物語に出て来た風車のことを語ってくれた。
読み聞かせって、心を落ち着かせる作用もあるんだな。
3月16日(金)
今日は雨。
本日の中国新聞朝刊、呉・東広島版に昨日の広南中学校の記事。
昨日のお茶会の席で、吉本さんは大洲順道の鹿児島土産、薩摩焼が気に入っているので、今も大事に使ってると仰っておられた。
それから、戦後の復興ということで、長浜出身の濱本博登氏の話題が。
手書きの教科書も見せていただいたが、さっぱり分からないながらも、すごいなぁとただただ。。。
広島大学文書館のホームページ
(http://home.hiroshima-u.ac.jp/hua/event/2012hamamoto.html)
で、昨日見せていただいた展示目録も見つけた。
みんな、いろんなご縁でつながってる。
明日は、広南小学校の卒業式。
3月15日(木)
連日穏やかな日が続き、12日からウグイスの声が長浜に響いている。
昨日、小学校でご案内いただいた、広島県立図書館の「平成29年度新しい子ども向けの図書の紹介」というのに参加。
30冊の絵本・児童書を図書館職員の方が、1時間の間に次々とブックトークで紹介。
初めて参加させていただいて、初めてブックトークというのを見せて頂いた。
普段、読み聞かせをしていても、自分で読んでる姿は見たこともないし、他の方のも見る機会が無いので、とってもそれが新鮮で。
テレビの取材もあり、インタビューにも応えたけれど、放送はカットかな。。。
今日は広南中学校で、午後から「ふるさとの戦争の記憶に学ぶ会」。
ちょうどその時間に法事が入っていたので、ビデオ撮影を許可して頂いて前後のみ。
この1年間、広地区の戦跡について学習してきた中学生。
今日は長浜出身の吉本美子さんをお招きして、戦争の記憶を聞かせていただくことに。
当時小学2年生。
誕生日だった昭和20年5月5日。
学校で誕生日を祝ってもらったそのあと、空襲警報発令。
防空壕へと逃げる上を低空で飛ぶアメリカ機。
その時の記憶から。
そして、7月1日の呉空襲、8月6日広島への原爆投下、8月15日の終戦の話を。
近所で起きた生々しいお話。
私も戦争体験、いろんな形でこれまで聞かせていただくことはあったけど、長浜でのことを聞くことはあまりなかったかな。
戦地へ行かれ、捕虜となった方の話も個人的に聞かせていただいたこともあったけど、そこにいろんな配慮を感じ、なかなか公にこうした話をするのは難しいのだなと感じたことも。
でも、こうして話を聞かせていただけたのは何ともありがたい。
中学生たちは、未来に向けて、戦後復興するために、いろいろな形で携わった広南の先人たちのことをこれから学んでいくそうだ。
長浜出身の松本俊一氏、村尾時之助氏、濱本博登氏といった先人たち。
どんな風にこの方たちのことを学んでいくのか楽しみに。
終わった後、今日の講演をされた吉本さんとお茶会をするというのでお誘いいただき、しばしそこで長浜のいろんな昔話を聞かせていただく。
長浜のこと、宇都宮黙霖のこと、いろいろと。 まだまだ、話題には尽きなさそう。
広南中学校の作った「ひろ戦跡マップ」は、広南中学校のホームページに。
8月15日の終戦。
子どもながらに、嬉しい。これで朝までぐっすり寝れると思ったとの話を聞いて、ホントだなぁ。
「恩」の字の意味を心にいただきながら、おかげさまでと。
3月12日(月)
今日は午後から、阿賀法幢寺にて呉東組聞名講。
3月は、この1年間で亡くなった講員の方の遺族を招いて、一緒に追悼法要。
組内法中、聞名講揃いの色衣・五条を着けて『阿弥陀経』読経。
そして、御消息披露・法話と続いて、御示談。
今回も役員の方が用意してくださった質問は、
今月の法語カレンダー(真宗教団連合)、「本願力をききて疑うこころなきを聞というなり」というお言葉をどのようにいただかれていますか?
との質問。
この言葉は、親鸞聖人の『一念多念文意』に出てくるお言葉。
どうも、「疑う」ということに引っかかるよう。 カレンダーには、英訳が付いている。
Hearing” is to listen to the Primal Vow and so be free of doubt.
こちらの訳から見る方が分かりやすいかな。
その他、親鸞聖人が「大行」「大信」などと、「大」の字を付けることについての質問が。
今日は追悼法要ということもあり、たくさんのお参り。
ようこそのお参りでした。
今夜は総代会。
3月12日(月)
今日も青空が広がり、シジュウカラが飛び交い、キジバトの声が。
でも、まだウグイスの声が聞こえてこない。
今朝は広南小学校読み聞かせ。
担当は4年生。 読んだ絵本は、
『ひまわりのおか』(ひまわりをうえた8人のお母さんと葉方 丹 文・松成真理子 絵)
2011年3月11日。 宮城県・石巻市大川小学校を、大きな津波がおそいました。
わが子をなくしたお母さんたちは、やがて、 小学校のそばにたくさんのひまわりを植えはじめました。
日差しをあびて、ぐんぐん成長していくひまわりに重なるもの。
それは、何よりもたいせつな、愛する子どもたちの姿ーー。
「昨日は何の日だったか知ってる人!」
「東日本大震災!」
「憶えている人!」
「・・・」
「まだ生まれてない?・・・」
生まれていたけど、当時2歳だったこの子たちの記憶にはない。
この絵本に出会ったのが、2013年3月。
でも、その当時の読み聞かせでは読めなかった。。。
その年の5月。この絵本の舞台、大川小学校へ。
その大川小学校がこの春で廃校になると聞いて、今日はこの絵本を。
先月、2分の1成人式で将来の夢を語った子どもたち。
同じように将来の夢を持ちながらも亡くなっていった子どもたち。
言葉はなくても、何か感じてもらえたらないいな。