広南小学校読み聞かせ(133)

2月26日(月)

今朝は何だか暖かく。

広南小学校読み聞かせ、担当は2年生。

読んだ絵本は、

『くまのこうちょうせんせい』(こんのひとみ作 ・いもとようこ絵)

毎朝、くまの校長先生が、校門であいさつをしてくれる。
でも、大きな声であいさつできないひつじ君に、
「勇気を出してごらん。いつか大きな声でおはようがいえるようになるよ」
とやさしく励ましてくれる。
ただ、ひつじ君には大きな声を出せない理由があった。
お父さんとお母さんのケンカする声、お母さんが叱るときの声。
大きな声はどれも悲しくさせる声だった。。。
そんな時、校長先生が入院。
校長先生は病気になって、小さな声しか出せなくなり、ひつじ君の気持ちがはじめて分かって。。。

とってもあたたかくなる絵本。   あとがきに、

これは本当のことを元にしたお話です。
神奈川県茅ヶ崎市の浜之郷小学校校長・大瀬敏昭先生はお医者さんに「あと三ヶ月の命です」といわれたあとも、学校にかよい『命の授業』を続けました。
大瀬先生が、病気になってはじめてわかったことがあるといっていたことがあります。
「子どもはあかるく元気がいちばんと、大人は思い込んでしまいます。
でも本当は、子どもは小さくて弱いものなのです。
子どもたちの痛みを分かちあうのが、大人の役目だと思います。」
くまこうちょうせんせいは、大瀬先生のそんな言葉から生まれたのです。
(中略) だれでもみんな命をもっています。
これまでの私は、それぞれの命には限りがあると考えていました。
でも今はこう思うのです。
「おはよう」を言えなくなっても、一緒に遊べなくなっても、いつかは訪れるさようならの日まで精一杯生きたとしたら、その人はずっと誰かの心の中で、生きていられるのだって。
だからこそ私たちはその日まで、一生懸命生きていくのだと思います。

と。 子どもたちにはこのあとがきは読めなかったけど、何かこころに伝わるといいなと思いながら。    

2018年2月26日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku