仏教壮年会法座 2日目

11月30日(木)

今日は1日曇り空。

昨夜に引き続いて、仏教壮年会法座。

朝席では、昨日の「信謗ともに因となりて」の「信」の話より。

信とは、「タノム」の意。

「タノム」とは《おまかせ》のこと。

《おまかせ》と口では簡単に言えても、なかなか、おまかせ出来ないのが常。

それを、ほんとだなぁと、うなづきながら聞くのだけど。。。

それもこれも浄土の縁。

 

昼席では、

つねの御持言には、「われはこれ賀古の教信沙弥の定なり」と。(『改邪鈔』)

の親鸞聖人の口ぐせより。

死に様を問わなかった教信沙弥(786~866)。親鸞聖人よりも随分前のお方。

そのお方との時空を超えた「出遇い」について。

 

夜席は、

聖人のつねのおおせには、「弥陀の五劫思惟の願をよくよく案ずれば、ひとえに親鸞一人がためなりけり。されば、そくばくの業をもちける身にてありけるを、たすけんとおぼしめしたちける本願のかたじけなさよ」と御述懐・・・(『歎異抄』後序)

と出て来る親鸞聖人の口ぐせの話より、著者と言われている唯円坊と親鸞聖人の出遇いを。

いずれもいずれも、自らの体験を通して分かりやすくお取り次ぎしてくださり、南无阿弥陀佛といただくばかり。

ようこそのお参りでした。

明日の朝席で御満座。お誘いあわせてお参りを。

2017年11月30日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

仏教壮年会法座 1日目

11月29日(水)

パラパラと小雨混じりのどんよりとした1日。

早いもので、今夜から今年最後の法座となる仏教壮年会法座。

御講師は、呉西岸寺の長岡正信師。

浄土真宗は聞く教えとの話より、今夜は親鸞聖人の口ぐせを。

つねに門徒に語りていはく、「信謗ともに因となりて同じく往生浄土の縁を成ず」と。(覚如上人『報恩講私記』)

お母さんのお聴聞のご縁となった親子の涙の話をお聞かせいただく。

何ごともご縁だなぁ。南无阿弥陀佛の。

ようこそのお参りでした。

明日もお誘いあわせてお参りを。

2017年11月29日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

呉専徳寺報恩講

11月28日(火)

報恩講のつとめあい、3件目は呉専徳寺。

おつとめした後、一席お取り次ぎ。

 

今日11月28日は、旧暦であれば親鸞聖人の御命日、御正忌。

明治6年1月1日より導入された太陽暦(グレゴリオ暦)に基づいて、浄土真宗本願寺派でも新暦に改めて1月16日が御正忌に。

先日、長浜歴史ウォーキングの時に話をした大洲順道。

今日の呉中通の専徳寺の山号「易往山」は易往院釋順道より。

国立国会図書館デジタルコレクション『模範村の現況』(読売新聞社発行)を見ると、なかなか慣れ親しんだ旧暦から新暦には誰も変えようとはしない時代。

順道はこの新暦に改めるため、過去帳をすべて新暦に改め、法事も新暦でつとめるよう、1年かけてその意識を変えたのだと。

こんな人が本願寺の執行に就いておられたのだから、新暦に変わったのかな?と思いながらお取り次ぎ。

上の写真は広公園(オークリーナの南)に建っている頌徳碑(しょうとくひ)。 広村を模範村とした藤田村長・岩西助役・大洲順道を讃えた碑文。

お取り次ぎのあと、このたびもお斎をいただいて。 ようこそのお参りでした。      

2017年11月28日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(126)

11月27日(月)

今朝はよいお天気。

広南小学校読み聞かせ。

今日の担当は1年生。

読んだ絵本は、

『ヘビのレストラン』 (深見春夫 作)

先日の学習発表会。1年生の笑顔が印象的だった。

今日もそんな笑顔になってもらおうと、楽しい絵本を。  

ヘビがレストランを開いた。
でも、ヘビには手がないので料理ができない。
最初にやってきたお客は、くいしんぼうのブタ。
「わたしの店では、お客さまに料理をつくってもらいます」 とヘビが言うと、ブタは帰ろうと。
ところが、「教えるとおりにつくれば、とびきりおいしい料理が食べられますよ」とヘビに言われて、ブタは料理をすることに。
踊らされたり、歌わされたり、逆立ちさせられたりと次々とおかしなことばかりさせられ、そのたびに怒って帰ろうとすると、ヘビが「ほっぺたがおちるほどおいしい料理が食べたくないのですか?」と言うので、その都度やり直し。
それに、出来上がった料理はおいしそうには見えないのに、食べてみると「天にも昇るような」。。。

  朝から『犬のおまわりさん』を歌ったり、いろいろ大変な絵本だけど、たくさん手をあげて感想を言ってくれると、こちらも元気をもらって。 楽しく作ると、おいしくなるという話。

何ごとも《心地よく》を心がけて、今日も報恩講参りに。

2017年11月27日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

長浜 よいこらしょ 歴史ウォーキング

11月26日(日)

今朝はどんよりと曇り空。

長浜連合自治会主催の歴史ウォーキングが予定どおり行われ、長浜の史跡などをいろいろとまわられて、途中専徳寺へお立ち寄り。

石泉僧叡和上や宇都宮黙霖についての話をする機会は多いのだが、このたびは専徳寺で「大洲順道」のことを話して欲しいとの依頼があり、その話をすることに。

大洲順道は、明治10年に当山専徳寺の第17世住職として入寺された。

今のむくり屋根の本堂などは、その順道の時に建てられたもの。

入寺以前、明治に入ってすぐ、キリスト教が入ってくるからと、長崎へと赴いてキリスト教を学び、その功績を讃えられ、本山から広如上人の遺墨「旃檀林(せんだんりん)」の書をいただき、その書が今も専徳寺の扁額として外陣正面に掲げられている。

また、教務省設立や本願寺でもいろいろと活躍されたようで、専徳寺の住職となってからも、鹿児島別院(当時は出張所)に所長として赴任し、念仏禁制のとけた鹿児島の地にお念仏をひろめられたとか、当時の賀茂郡広村の藤田譲夫村長・岩西健造助役と一緒に全国第一等の模範村に築き上げ、その功績を讃えられ、今でも広公園にはこの3人を讃えた頌徳碑が建っているとか、この人のことはいろんな話が出て来る出て来る。

また、村是「教育第一」とのつながりもいろいろと。

専徳寺から上へ上がられた方は、大変だったと後での話。

でも、よかったとの話も。  

2017年11月26日 | カテゴリー : 長浜 | 投稿者 : sentoku

第69回 広地区教育祭

11月23日(木)

賀茂郡広村と呼ばれていた明治40年。

この広地区は全国5つの模範村の一つとして、当時の内務省より表彰された。

その広村の村是に掲げてあった「教育第一」。

その精神を受け継ぐために行われている広地区教育祭も、今年で第69回。

今日は昼から教育功労者表彰式・文化講演会の前に歴史講演会。

「広から生まれた明治維新 -宇都宮黙霖-」 と題し、ともに学ぼう広のまち委員会委員の平原聖三氏の講演が広市民センターにて。

宇都宮黙霖の生い立ちを通して、黙霖が明治維新に大きく関わったことを講演。

 

また、その歴史講演会に関連して、広南中学校の起業企画HM2も会場入口に出店。

開演まで会場外でPRし、

講演後は、舞台の上でもくりんさんともくりんボーイズがもくりんさんグッズのPR。

その甲斐あってか、たくさんの方が「もくりんさん」グッズを手に。

販売わずか30分で売り切れてしまったのが、

和菓子の博美屋さんとのコラボ商品《もくまん》。

 

10月に開かれた文化活動発表会でも、あっという間に売り切れた幻の「もくりんまんじゅう」と、このたび新たにもくりんさんの焼き印が入ったお饅頭のセット商品。

  今週末の日曜日には、長浜連合自治会主催の『長浜 よいこらしょ 歴史ウォーキング』が予定されていて、《もくりんさん》にしばらく注目。

 

第61回広島県科学賞

11月21日(火)

今日の読売新聞朝刊 広島版。

広南中学校で、毎年「蚊が0(かがくう)」研究をしている科学部が、今年も広島県科学賞を受賞。

「蚊が0研究 PROJECT SEASON4」 今年は、「カクイカは人類を救える蚊?」。

9月に呉市児童生徒科学作品展で入選。

そして、このたび県科学賞を受賞し、昨日表彰式。

今日の朝刊に広南中学校の名前すら出ていないけど、写真に写っているのは何と長男の姿。

科学賞の受賞詳細は、広島県ホームページに。
http://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/258844.pdf

優秀指導者賞を受賞された先生のおかげで。 戦後厚生大臣賞はじめ、各賞を受賞した長浜の《蚊やハエのいない町づくり》をヒントに始まった蚊の研究。

県の次は全国出品されるとか。

2017年11月21日 | カテゴリー : 長浜 | 投稿者 : sentoku

広南小学校学習発表会

11月18日(土)

雨上がりの朝。

冷え込む予報だったけど、それほど寒くもなく、今日は広南小学校の学習発表会。

今年のテーマは、 輝く心の架け橋心の架橋  ふるさとへの思い! 〜アートでつなぐ  未来への道〜

 

1年生は、劇『ひろみなみにきたよ くじらぐも』

会場のお父さん、お母さんとのかけあいが新鮮。

 

5年生、総合発表『地域の防災活動を知ろう  災害から守り隊参上』

総合の時間に学んだ広南地区の災害、そして防災について発表。

 2年生、劇『スーホの白い馬』。

PTAコーラスは、今年は『花になれ』を。

5,6年生、恒例の長浜龍神太鼓と小坪神楽を披露。

4年生、音読劇『ごんぎつね』。

3年生、学習発表『伝えて行こう  広南の宝』。

第二次世界大戦後、神楽を舞う若者がいなくて途絶えていた『小坪神楽をもう一度』との思いで再開した小坪神楽の話を伝え聞いて発表。次男はキャスター役で登場!

この広南で大事にされ、伝えられているものを大切にするために、みなさんには何ができると思いますか。 ぼくはみこしをかつぐなどして、祭りに参加したいと思います。 私は4年生になったら、笛の練習をして、祭でも笛を吹こうと思います。 私は神楽を見に行こうと思います。 広南のことを調べてもっといろんなことを知りたいです。 自分が知ったことをたくさんの人たちに伝えていきたいです。

と。大切なものを伝えて行くことを発表。

  6年生が合奏・合唱。

そして、最後に全校生徒で「U&I」「ありがとうソング」を披露。

みんなみんな輝いて。

2017年11月18日 | カテゴリー : 長浜 | 投稿者 : sentoku

真徳会館報恩講

11月17日(金)

今朝の報恩講で。

赤いロウソク。

以前、寺報で赤いロウソクのことを紹介して、赤いロウソクを用意してくださるお宅がチラホラ。

浄土真宗本願寺派では、報恩講、慶讃法要、七回忌以降の年忌法要で赤いロウソクが用いられ、一般の法要は白いロウソク。

結婚式は金色。葬式は銀色のロウソク。

「どうしても」ということではないけれど、いつもと違うと心持ちも。

 

昼から広白岳の真徳会館の報恩講へ。

これまでは、午前中の報恩講を終えて、ギリギリに行っていたため、お斎は講師控室で一人いただいていたが、今日は早めに向かい、御同行のみなさんと一緒に本堂で。

お斎の後、色衣・五条袈裟を着けて正信偈をお勤めし、その後法話。

「苦悩の有情」 その話をする中で、『地獄』の絵本を紹介。

あとがきに、

 いまの子供らは、家庭の単位が変化し、医療のあり方が変って祖父母や兄弟といった肉親の死に直面する機会がめったになくなりました。昨日役柄の中で死んだ俳優が別の役割で今日出るといったテレビから、死ぬということを子供らは、どうとらえることができるでしょう。さらに「科学的にモノを見よ」という教育は、「死のこわさ」について、殆ど語ることができていません。文明は危険な環境を日々ふくらませています。それにひきかえ「死のこわさ」を学習するチャンスは、ますます遠のくばかりです。いま、私たちが子供らにしてやらねばならぬこと、それは、生きることのよろこびたのしさを存分に教え、と同時に自らの生命を尊び、自らそれを強く守るという心を培ってやることでしょう。それはまた、他者への思いやりや生命を尊ぶ心につながっていきます。 死を恐れることのない子供らが育っていくとしたら、こんなにこわいことはありません。

1980年8月16日

  と、今から37年も前にこんなことが書かれ、この絵本が生まれた。

人が切り刻まれる地獄絵。それが今や地獄のことでなく、この世で。。。

大変な時代になってきた中で、大切なことを次の世代にも。

 

明日は広南小学校の学習発表会。 そして、23日は広南中学校が広地区教育祭に。

   

2017年11月17日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(125)

11月13日(月)

快晴。

今朝は広南小学校読み聞かせ。

先週は腰痛のため、急遽休ませていただいたけど、今朝はどうにかこうにか。

担当は4年生。

読んだ絵本は、

『みずいろのマフラー』 (くすのきしげのり 文・松成真理子 絵)

このクラスにぜひ聞いてもらいたいと思って選んだ1冊。  

ヨースケは ちからが よわかった。
ヨースケは はしるのが おそかった。
ヨースケは さんすうが にがてだった。
ヨースケは なんでも ぼくらの いうとおりにした。
それでも ヨースケは いつも ぼくらと いっしょにいた。

  ヨースケが転校してきた。
シンイチとヤスオは、帰り道が一緒だから、遊ぶようになった。
そのうち、いやなことはヨースケに押しつけたり、帰り道、ヨースケが負けるまでじゃんけんをしてランドセルを持たせた。
その姿を見たお母さんが、「あなたたち なにやってるの?ヨースケは あなたたちのことをともだちだといっているのよ」と声を震わせていった。
その翌日から、ヨースケとはあいさつくらいしか出来なくなって、冬休みに。
ヨースケから届いた年賀状には、「たんじょうかいをするからきてね」と。
でも、冬休みが明けて、ヨースケは学校に来なくなった。
そして、ヨースケのお母さんが。。。

 

とってもしんみりとした結末だけど、お母さんの願い、子どもたちにはどう伝わったかなぁ。

ヨースケのお母さんだけでなく、みんな同じ思いでいるってことを。  

2017年11月13日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku