5月8日(月)
ゴールデンウィークが終わり、長い子どもたちの連休もおしまい。
連休中にどんどん気温が上がり、汗ばむほどに。
今朝は、青空が広がるけれど、黄砂で白く霞む中、広南小学校の読み聞かせ。
今日の担当は、6年生。
読んだ本は、
『クロコダイルとイルカ』 (ドリアン助川 作・あべ弘士 絵)
2013年、大地康雄さんの映画『じんじん』で生まれた絵本。
映画を観て映画館で買ったきり、読み聞かせのタイミングを逃してしまった絵本。
それきりになっていたけど、ちょうど最近の法事の法話で「よびごえ」の話をしていて、この本を思い出す。
乱暴者で嫌われ者のクロコダイル。
ある日、かわいいイルカを食べようと近づくと、「アヤカ」と名のるイルカは、もっともっと海のことを知りたいから、今は食べないで欲しいとお願いする。
また、ここに帰ってくることを約束し、ほほえんでアヤカは去っていく。
クロコダイルは アヤカにであったあたりを なんにちも およぎつづけました。
そしてなんども、「アヤカ」とささやきました。
なまえがあるのはいいなあ、とおもいました。
きっとたいせつにおもわれたから なまえがあるのです。
クロコダイルには なまえがありません。
名前を呼ぶ。
そこには大切に思うこころが備わっているんだって。
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「よびごえ」 同じ声でも、聞く側によって、違うらしい。
以前からこの話は知っていたけれど、今一度調べてみると、とっても興味深い。
日本人とポリネシア人は、虫の声を「言葉」と認識し、その他の人たちは「音」と認識するのだそう。
《参考》なぜ日本人には虫の声が聞こえ、外国人には聞こえないのか?
虫の声は、海外の人には不快(雑音)=不必要=聞こえないとなるらしいが、日本語を母国語としている人には言葉として聞こえてくるのだと。
よびごえが届く耳を持っているのだから、その耳を傾けて。