忍び音

5月20日(水)

昨日の午前中につぶ山からホトトギスの声が一瞬聞こえたような気がしたが、その後聞こえなかったので、聞き違ったかな?と思っていたら、暗い暗い明け方から、ホトトギスの声が聞こえてきた。

卯の花の 匂う垣根に

 時鳥(ほととぎす) 早も来鳴きて

 忍音(しのびね)もらす 夏は来ぬ

 

今年の忍び音も聞こえてきて、いよいよ夏かな。

ホトトギスの聞きなしは、「テッペンカケタカ(天辺欠けたか)」とか「トッキョキョカキョク(特許許可局)」。

「特許許可局」は、戦後。

「天辺欠けたか」は、江戸時代後期。

その前は、「本尊掛けたか」だったと。

 

「御本尊」、ご家庭に迎えましょうとのご催促。

 

今日は青空いっぱいの下、広南学園運動会の予行演習。

 

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2015年5月20日 | カテゴリー : 長浜 | 投稿者 : sentoku

境内清掃 と 我聞会 5月例会

5月19日(火)

雨が上がり、今朝は9時から仏教壮年会のみなさんと境内清掃。

先週の火曜日に行われる予定が、台風接近とのニュースで早々に延期が決定。

今朝もどうなるかと思ったけれど、雨も上がり・・・。

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水たまりに土を入れ、

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石垣に生えた雑草を抜く。

おかげで、今週末の初参式、そして来週からの永代経法要を前にきれいに。

お疲れさまでした。

 

夜は、我聞会の例会が浄徳寺にて。

 

今日の輪読は、『蓮如上人御一代記聞書』(184)(185)。

「信心をいただいたからには、それほど悪いことはしないはずである」と、「仏法は簡潔に分かりやすく」との話。

信心をいただいたら、悪いことをしなくなるという話ではない。縁さえととのえば、どうにでもなってしまうのが私の心。

でも、仏さまの大きな願いを知ったら、少しでもつつしむこころが持てるかな。

つつしむ・・・慎・・・

「まことのこころ」をいただき、まことの姿に気づかされ、「いつわりのないこころ」を。

 

法話は、「鏡」の話から「聴聞」の話を聞かせていただく。

 

昨日の『中国新聞』洗心欄に先日の西光寺住職継職法要が。

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広島雅楽会のことを紹介した記事だが、そこにも紹介された親鸞聖人の『浄土和讃』、

清風宝樹をふくときは

 いつつの音声いだしつつ

 宮商和して自然なり

 清浄薫を礼すべし

お浄土では、不協和音となるような音でも、とってもすてきなハーモニーを奏でているんですよと。

 

そんな仏さまのこころを知ると、少しくらいやさしくなれるかな。

2015年5月19日 | カテゴリー : 呉東組, 行事 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(51)

5月18日(月)

今朝は広南小学校読み聞かせ。

教室に向かう階段を昇っていると、後ろから一人の男子に呼び止められ、

「今日は何年生の読み聞かせですか?」

「3年生です。」

「やった―!どんな本を読むんですか?」

「ちょっと、怖い話かな。」

「じごくのそうべえ?おにろく?」

「う~ん、おしいけど、ちがうかな。」

 

今日、読んだのは、『えんまのはいしゃ』。

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前々回、『ぼくのジィちゃん』を6年生で読んだ。

1年生の次男が「今日は何の本を読んだ?」と聞くので、家でも読み聞かせ。

すると、すっかり気に入ったみたいで、あれから何度も・・・。

 

その作者がくすのきしげのりさん。

今日はそのくすのきさんの『えんまのはいしゃ』。

 

読む前に「虫歯のある人?」と尋ねると、半分くらい手があがる。

そして、「何でそんなこと聞くの?」と。

 

今日の話は虫歯のはなし。

将棋ばかりしていい加減な治療ばかりしていた自称「てんかいちのはいしゃ」。

そのほらふき歯医者と閻魔さまや鬼たちとの痛そうな、それでいてコミカルな話。

 

最後には、鬼も閻魔さまも歯みがきを。

 

くすのきさんは、「心豊かに生きる」というテーマで、「徳育」を中心とした教育活動をされているのだとか。

 

隣の4年生教室では、坊守が『ぼくのジィちゃん』を。

隣からドッと笑いが起こったのは、ジィちゃんの「ゴッ!」のシーンだな。

 

楽しみにしてくれている子がいると分かると、次は何にしようかなと・・・。

2015年5月18日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

専徳寺総代会

5月17日(日)

今朝の中国新聞朝刊、呉・東広島版。

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広南小学校で、給食の調理で出る野菜くずを肥料にした土作りの紹介が。

 

午後から小坪自治会主催の薬師堂祭へ。

薬師堂で祭といっても、つぶ山の山頂付近にある小さなお堂には、薬師如来の小さな絵像の前に木造の阿弥陀さま。その堂内で正信偈のおつとめ。

お堂は導師一人が入れるくらいなので、小坪から登って来られたみなさんは、青空のもと敷物を敷いて一緒におつとめ。

ウグイスの声がとっても美しく響く山の中で。

 

そして、御文章の拝読と、少し法話。

年に一度、宗祖降誕会に近い頃に開かれるこの祭。

 

「出和雅音(すいわげおん)」

小鳥のさえずりの中で法話することは滅多にないので、『阿弥陀経』に出て来る浄土の鳥たちのことをふと・・・。

 

夜は総代会。

来月開かれる門信徒世話係総会に向けて。

いろいろとお世話になります。

2015年5月17日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

呉東組聞名講 5月例会

5月11日(月)

今日は午後から呉東組聞名講が、当山専徳寺にて。

 

正信偈のおつとめの後、昨年度で辞められた前講長に本願寺からの感謝状、新講長と新役員には委任状が手渡される。

そして、御消息を拝読し、称名寺様の法話。

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御示談では、前回より役員のみなさんが御示談を進行しやすいようにと、アンケートを始まる前に採ってくださったのと、質問用紙に書かれた一つの質問から。

 

質問は、「不可称不可説不可思議について説明お願いします」

 

アンケートは、『浄土真宗 必携』をもとに、

「名号」「信心」「念仏」の浄土真宗の教えで何が大事ですか?

 1、お名号によってすくわれる。

 2、信心一つでお浄土に生まれる。

 3、ただ念仏のみぞまこと。

 4、すべて本質は同じく本願力。

 

まず、不可称不可説不可思議。

『高僧和讃』には、

五濁悪世の衆生の 選択本願信ずれば

 不可称不可説不可思議の 功徳は行者の身にみてり

『正像末和讃』には、

五濁悪世の有情の 選択本願信ずれば

 不可称不可説不可思議の 功徳は行者の身にみてり

と、「衆生」と「有情」を置き換えただけのご和讃がある。

 

たたえることも、説明することも、思うこともできないほどの大きな大きな阿弥陀さまの功徳を表しているので、これも語り尽くすことが出来ないし、納得いく説明は・・・。

でも、それほどの大きな願いをいただいてるのだと思うばかり。

 

アンケートは、回答19名で、1が9名、2が13名、3が8名、4が11名だったそう。

まんべんなく、複数回答される方が多かったよう。

 

答えはどれか一つではなく、名号も信心も念仏も本願力も、もとはひとつの「南無阿弥陀仏」とのお話。

 

いつもなら、この後質問は出て来ないのだが、今日はそのあと2つも。

本山のお晨朝で、『御文章』の「易往而無人章」が拝読されたけど、「易往而無人」とはどのような意味でしょう?との質問と、毎朝1時間写経をしているのだけれど、次は何のお経をすれば良いでしょうとの質問。

 

いろいろとそれぞれにご法義をよろこばれているようで。

ようこそのお参りでした。

2015年5月11日 | カテゴリー : 呉東組 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(50)

5月11日(月)

GWをはさんだため、久しぶりの広南小学校読み聞かせ。

台風が近づいていることもあって、小学校は結構な風。それでも、子どもたちは元気に校庭で。

 

今日読んだ本は、『きんいろのライオン』。

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元々は、『若きライオンの死』というジャータカ物語が原作。

イソップ物語やアラビアンナイトもこのジャータカ物語に影響を受けているそうだが、ジャータカ物語とは、古代インドのお釈迦さま前世の物語。

 

雄ライオンのマノージャは、年を取った両親と妹と奥さんと一緒に暮らしていた。

川の向こうの牧場には決して近づいてはならないとの父の教えを守っていたマノージャ。

ある時、ずる賢い“やまいぬ”に「王さま」と呼ばれ、「家来にしてください」と請われ、その気になったマノージャ。

 

“やまいぬ”にどんどん担がれ、とうとう牧場の馬を襲ってしまう。

馬を襲われた人間は、再び馬を襲いに来たマノージャに弓を放ち、血で真っ赤に染まったマノージャは・・・。

 

「友だち」をテーマにした作品。

親の声に耳を貸さず、“やまいぬ”にいいようにおだてられ、だまされて最期を迎えてしまう。

 

残されたのは、家族のなみだ。

 

やまいぬのようにも、マノージャのようにもならないでくれよとの親の願い。

2015年5月11日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

仏教壮年会 5月例会

5月8日(金)

今夜は仏教壮年会の例会。

先月は総会だったので、久しぶりにレジュメを作っての話。

 

先月開かれた広島雅楽会40周年記念公演、そして一昨日の西光寺住職継職法要での観無量寿経作法。

そうすると、今日は『観無量寿経』かなと。

浄土宗の有志の方が、『やさしいブッダの樹』というサイトを運営されていて、そこに『観無量寿経』の動画を配信。

その動画をみなさんに観ていただいたあと、『観無量寿経』の話を。

 

・・・もし念仏するものは、まさに知るべし、この人はこれ人中の分陀利華なり。観世音菩薩・大勢至菩薩、その勝友となる。まさに道場に坐し諸仏の家に生ずべし」と。仏、阿難に告げたまはく、「なんぢ、よくこの語を持て。この語を持てといふは、すなはちこれ無量寿仏の名を持てとなり」と。・・・

普段、法事で読むのは『阿弥陀経』。話をするのは『無量寿経(大経)』。
『観経』の話をするのは、お彼岸の時に少し触れるかな・・・。

 

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「善導独明仏正意」

善導大師ゆかりの中国西安の香積寺。

ここを訪れたのは1994年。

布袍を着てお参りさせていただいたら、この塔のてっぺんに案内してくださって、よじ登って田園風景を眺めたのは覚えているのだけれど、もうあれから・・・。

ようこそのお参りでした。

2015年5月8日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

西光寺住職継職法要

5月6日(水)

GW最終日。

連日、忙しいほどではないけれど、この連休しか家族が揃わないからといわれるお宅の法事に。

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楽しみは、そこここで見られる藤の花。

 

今日は午後から阿賀の西光寺住職継職法要に。

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色衣・七条袈裟を着けて、稚児行列。

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お寺の側の川沿いをたくさんのお稚児さんとその御家族が続く、続く。

 

そして、法要。

このたびは、『観無量寿経作法』。

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初めてのご縁でもあり、いろいろと作法があるので、ドキドキしながらも、とても心地よくお参り。

そして、夜は祝賀会。

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住職がメンバー一員である合唱団コール・スガンティと、西光寺コーラスのみなさんのコンサート。

『ふれあるき』という、越中地方の報恩講を歌った楽しい歌は、初めて聞かせていただき、何ともすてきな祝賀会に。

 

私の住職継職法要の際、会奉行(法要の指揮してくださる方)を当初西光寺前住職にお願いをしていた。

でも、その準備にかかる直前の8月初め、前住職が訪ねてこられて、てっきり法要の打ち合わせと思っていたら、癌が見つかって、法要の頃にはどうなってるか分からないから、会奉行を川尻真光寺様にお願いしましたからとの話。

あまりにも突然で、何も言葉にならなかった・・・。

そして、9月末。

住職補任式(本願寺で住職となるための式)を受けた翌日、前住職が亡くなられたとの知らせを受けた。

補任式の後、御報告方々御見舞に伺おうと思っていたのに・・・。

 

そんなこともあり、このたびの継職法要は、私にとっても大切な御恩返し。

少しくらいは出来たかな・・・と。

 

天気にも恵まれ、たいへん良いご縁をいただいた。

2015年5月6日 | カテゴリー : 呉東組 | 投稿者 : sentoku