5月26日(火)
昨日に引き続き、永代経法要。
今日も笑顔、笑顔のご法話。
「一切の生きとし生けるものは、幸福であれ、安穏であれ、安楽であれ」
(中村元 訳『ブッダのことば』)
笑顔は人間と一部の霊長類のみが持つのだそう。
犬や猫が笑っているように見えたりすることもあるけれど、それは笑顔ではない。
それから、人間は共感できる。
でも、最近は笑顔が消え、共感できない時代に・・・。
笑顔とお念仏。伝えていきたいなとのご縁。
今日は夕方、広南中学校へ。
科学部(蚊が0(くう)研究プロジェクトチーム)発足式があり、科学部の生徒と科学部顧問の先生、そして3名の地域顧問が参加。
昨年、学園内で始められた蚊が0研究。
今年は地域にもその輪を拡げていこうと。
戦後、「蚊やハエのいないまちづくり」に取り組んで、専徳寺前々々坊守の大洲昌子会長のもと、衛生協力会が中心となって行い、成果を上げ、厚生大臣賞をはじめ、いろんな表彰を受け、全国各地より視察に来られた。
その表彰式の前に、蠅供養として法要が営まれている。
地上に生存するありとあらゆる生物で、我らに益するものならば、共に生を楽しみたいのは、やまやまなれど、残念ながら君たちハエ族は、ことごとく我らを苦しめ、うるさくたかって不快を与えるばかりでなく、チフス菌、赤痢菌などなどあまたの伝染病を配布して困らせ、危険におとしいれるなど誠に許すべからざる行いをしている。
どうか、ハエ族よ、我々人間を恨むことなく、ハエ族としてこの世に生を受けたる因果を自覚していただきたい。今後は尊い仏縁に恵まれて、人間に愛されるものに生まれ変わり、再び、相まみえんことを衷心より祈念する。
きみら二百万のハエ族は、最初の犠牲者だが、我らは今後もハエ族を絶滅させねばならない。願わくばハエ族の霊魂よ。この理由を聞き分け、今日の供養に歓喜して、もって瞑目せよ。
(長浜郷土誌〈長浜小80周年記念誌〉より)
表現としてはいろいろ思うところもあるけれど、人間、そして蚊やハエ、「いのち」「いきる」ってことを考えさせられる。
その時の法要の導師をしているのが、
明日はその前々住職五〇回忌と、前住職の三回忌を併せておつとめ。
どうぞ、お誘いあわせてお参りを。