2月16日(月)
一時の氷が張るほどの冷え込みはなくなったが、それでも寒い朝。
今朝は、広南小学校読み聞かせ。
担当は6年生。
読んだ本は、『およげラッコぼうや』。
先日、名誉総代さんより、手持ちの絵本を何冊かいただいた。
その中の一冊。
絵がほのぼのとして印象的で選んだら、新美南吉の『ごんぎつね』や『手袋を買いに』の絵本を描いた黒井健さんの絵本。
作者は、アメリカのナンシー・ホワイト・カールストローム。訳者は工藤直子さん。
誰かと遊びたくてたまらない、ラッコのジョシー・オッター。
お母さんが「きょうは おとなしくしていなさいね」と言っているのに、知らん顔してどんどん友だちを探しに。
アザラシ、セイウチ、ツノメドリ、ミツユビカモメ、ウミガラスにホッキョクギツネ。
誰も遊んでくれない。
そうこうしているうちに、ラッコのジョシーは迷子になってしまった。
すると、はるか波の向こうから、ラッコ坊やの名前を呼びつづける歌声が・・・。
その歌声に導かれ、ジョシーはお母さんのもとへと。
訳者のくどうなおこさんが、本の袖に、
ジョシーといっしょに あそんでね。
この絵本をながめているうちに
わたしも ちいさいころに
「じぶんの名前入りの歌」を
つくってもらったのを 思いだしました
それをきくと わくわくして
どんなに むずかっていても
にこにこしたものです
どうか この絵本で ラッコのジョシーと
あそんでやってください
そして 世界に たったひとつの
「じぶんの名前入りの歌」を
お子さんに うたってあげてくださいな
と記している。
以前、『阿弥陀経』の「舎利弗」を自分の名前に置き換えて読むと・・・と、聞かせていただいたことを、ふと思い出す。
お母さんのよびごえ。
ほんわかとしたお話。
「図書室にその本があったら、また読んでみたいと思いました」との感想にニコっと。