9月18日(木)
昨日に引き続き、秋季彼岸会2日目。
今日の昼席は、いつもなら『阿弥陀経』を読経するところ、13時15分より鐘を撞くため、『讃仏偈』のおつとめに。
読経が終わり、第34回千鳥ヶ淵全戦没者法要の平和の鐘の趣旨をお話しして、お参りに来られた方々と一緒に鐘を撞く。
そのあと、一打ずつみなさんに撞いていただき、最後は御講師の一打。
9月18日は、満州事変の発端となる柳条湖事件の起こった日。
二度と繰り返すことのないように。
「世のなか安穏なれ 仏法ひろまれ」と鐘を撞く。
今日は彼岸をご縁に、生と死、何をよりどころとするか、親のご恩等々、お聞かせいただく。
夜席は、すっと涼しい秋風が入ってきて、外からはたくさんの虫の声。
お聴聞しながら耳に届いてくる虫の声。
よくよく聞いてみると、同じコオロギであっても、何となく鳴き方がそれぞれ違う。
それぞれに月の光を浴びながら、それぞれの声を出してるのだな。
今日の鐘の音も、みんな音が違って聞こえる。
力強い音、優しい音。
その人の人柄を表しているように。
このたびは、ちょうど法座と重なったので、みなさんと一緒に鐘を撞け、良いご縁をいただいた。
ようこそのお参りでした。