盂蘭盆会 3日目

8月21日(木)

盂蘭盆会、朝席で御満座。

同じ県内でも、こちらはずっと雨の降らない御法座となった。

 

昨日に引き続いて正信偈の「唯」の話より。

正信偈で6ヶ所出て来る「唯」、その最後は「唯可信斯高僧説」。

いろんなことを思い重ねながら、お聞かせいただく。

 

法座が終わり、現在熊野の筆の里工房で開催中の「やなせたかしワールド」に。

このたび一番最初のお話に出てきた「何のために生まれて 何をして生きるのか こたえられないなんて そんなのはいやだ」。

その『アンパンマンのマーチ』の原稿が展示中。

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震災の後、勇気を与えたアンパンマン。

このたびの豪雨災害のこともあり、やなせたかしさんのことばがすっと。

少しでも早く、ご自宅での生活に戻れるといいですね。

2014年8月21日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

盂蘭盆会 2日目

8月20日(水)

朝起きてニュースを見て、ことばを失う・・・。

安佐南区・安佐北区で大雨による土砂災害。

被災された方々、唯々御見舞申し上げます。

 

こちらは雨が降ることもなく、朝席・昼席・夜席と、盂蘭盆会2日目。

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今日は正信偈の「唯」の字を中心にお聞かせていただく。

 

後で「唯」を調べてみると、「唯々諾々(いいだくだく)」ということばが出てきた。

「唯」は、ただこのことひとつといふ、ふたつならぶことをきらふことばなり。また「唯」はひとりといふこころなり。

と、親鸞聖人は『唯信鈔文意』でお示しになった。

 

それ以外に、「唯」には、即座に「はい」と返事をする意味があるそうで、「唯々」は「はいはい」。

「諾」は、引き受けるという意味で、「唯々諾々」は、何ごとにも他人の言いなりになる様を意味するのだと。

「言いなりになる」というと、あんまり良い響きには聞こえないが、疑いなく、そのまま受け入れるという意味でとると、なかなか味わいのあることばかな。

 

明日の朝席で御満座。

ようこそのお参りでした。

 

2014年8月20日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

盂蘭盆会 1日目

8月19日(火)

お参り先でお仏壇の前に座らせていただくと、後ろから扇風機の風。

その風に一息するのも束の間。

ロウソクに火を灯そうとすると、「ローソクが消える!」と、扇風機の風がよそへと向けられる。

そのあとは、扇風機の音を聞きながら、ごちそうを前にして、食べることの出来ない餓鬼の姿を思い浮かべる・・・。

それも、お盆のご縁かな。

 

今夜から盂蘭盆会。

目連尊者の亡き母への思いから生まれたご縁。

このたびの御講師は、仁方 浄徳寺の新田龍真師。

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「何をよりどころとして生きていくのか」というお話より。

 

お盆に遠方より帰省されて御法事のご縁にあわれる方が多かったが、そこでいただく大切なご縁に、

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ほんとうに安否をたずねられているのは誰だろう・・・。

そんなことに気づかせていただくご縁となれば。

 

法座中、遠くで雷が。

お帰りになられるまで、雨が降らなくてよかった。

 

ようこそのお参りでした。

2014年8月19日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

戦没者追悼法要 中止

8月15日(金)

雨のお盆。

昨夜、長浜では西脇神社の夏祭。

お通夜を2件終えて帰ると、雨がきつくなり、ヤクルト-広島戦も中止となったので、祭もどうかと思っていたけど、祭は行われたらしい。

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現在、庫裏の土間にて濡れた太鼓の乾燥中。

 

今夜は入江神社にて戦没者追悼法要、その後の盆踊りが予定されていたが、雨のため、午前中に中止が決定。

昨年は戦没者追悼法要へお参りした後、病院に向かい、父の最期を迎えた。

あれからちょうど1年。

この法要を終えてから、いろいろ思うこともあるかと思っていたけど、雨で中止・・・。

 

今年は原爆の日も雨、終戦記念日も雨。

日露戦争以来の戦没者を追悼する法要。

もう二度とこの悲しみを繰り返さないと毎年続いてきたご縁。

 

やっぱり今日も悲しみの雨かな。

2014年8月15日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

台風一過

8月10日(日)

台風11号、みなさまのところはいかがだったでしょう。

ニュースで知るだけですが、所によって大変な状況と聞き、まずは御見舞申し上げます。

 

こちらは、朝のうちに過ぎ去ったようで、それほど影響はなかった模様。

ただ、境内のイチョウの葉があちこちに散ったので、朝から家族総出で落ち葉拾い。

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目立ったところでは、長浜から広へ向かう途中の末広2丁目のバス停側の松(王子製紙敷地内)だけが無残な姿に。

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お盆を前に、みなさまどうぞお大事に。

2014年8月10日 | カテゴリー : 災害 | 投稿者 : sentoku

台風11号接近中

8月9日(土)

長浜は、風が時折強く吹くものの、午後9時の段階で雨はそれほど。

当初の進路予想よりも少し東にそれたせいかな・・・。

それでも、大潮と重なっているので、これから沿岸部の方にとってはご心配なこと。

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専徳寺は避難所ともなっているので、今夜は一晩本堂向拝の電気をつけて過ごすことに。

くれぐれもお気をつけて。

2014年8月9日 | カテゴリー : 災害 | 投稿者 : sentoku

仏教壮年会 納涼会

8月8日(金)

今夜は仏教壮年会の納涼会。

8月例会はいつもより1時間早いスタートで、本堂で重誓偈のおつとめと住職の短い話から。

そして、場所を集会所に移して、納涼会。

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いつもなら、窓を全開にして扇風機を回し、汗をかきながらの納涼会だが、今晩は少し開けた窓から海風が入って来て、何とも過ごしやすい。

ただ、これからやって来る台風・・・。

明日は大潮と重なるそうで、長浜の海岸沿い、小坪の臨海は浸水が心配。

専徳寺墓地のあるアラメの鼻の小坪へ向かう旧道が、先日の雨で少し崩れて通行止めになっているそう。

 

また、明日は長崎原爆の日。

今年は広島が珍しく雨だったが、明日の長崎も雨かな。

原爆が投下された午前11時02分。ちょっと手を休めましょう。

この日を迎えるたび、10数年前の8月9日、『くれえばん』主催の永六輔さんの講演会が専徳寺の本堂で開かれたとき、講演の途中に消防署からの町内放送で黙祷の呼びかけがあったので、永さんが講演をやめて、みんなで1分間の黙祷をしたことがあったのを思い出す。

 

お盆を前に、いろいろ心配な日となりそうだが、お互い気をつけて。

 

 

2014年8月8日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

小坪説教所 盂蘭盆会 2日目

8月8日(金)

このたびより朝席が以前の7時30分から9時に変更。

ずいぶんゆっくりと小坪説教所の盂蘭盆会御満座へ。

 

今朝もかなしみをテーマに、絵本の読み聞かせより。

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大好きな友達、ことりくんを失ったくまくん。
きれいな小箱にことりくんを納め、いつも持ち歩いていると、森の動物たちが何を入れているのか尋ねてくる。

それで箱を見せると、みんな困った顔をして、

「くまくん、ことりはもうかえってこないんだ。つらいだろうけど、わすれなくちゃ」

と。

くまくんは、自分の家に閉じこもってしまった。

 

ある晴れた日、草のにおいに誘われて外に出たくまくん。

おかしな形をした箱を持ったやまねこと出会う。

その中身を見せて欲しいとお願いすると、やまねこはくまくんの持っている箱を見せて欲しいと。

くまくんが箱を開けて見せると、

「きみは このことりと、ほんとうになかがよかったんだね。ことりがしんで、ずいぶんさびしい思いをしてるんだろうね」

くまは、おどろきました。こんなことをいわれたのは、はじめてです。

 

やまねこの箱にはバイオリンが入っていた。

そのバイオリンで、くまくんとことりくんのために演奏してくれた。

その曲を聴きながら、くまくんはことりくんとの思い出を次々と思い出した。

 

それで、くまくんはことりくんとの思い出の場所にお墓を作って・・・。

 

また、実はやまねこもそんな悲しみを・・・。

 

モノトーンで、決して楽しい絵本ではないけれど、かなしみが与えてくれた大切なこと。

金子みすゞの『さびしいとき』を思い出しながら。

 

さびしいとき

私がさびしいときに、よその人は知らないの

私がさびしいときに、お友だちは笑うの

私がさびしいときに、おかあさんはやさしいの

私がさびしいときに、佛さまはさびしいの

     (『金子みすゞ全集』JULA出版局より)

 

お盆をご縁に、仏さまの大悲に抱かれてお念仏。

続いてようこそのお参りでした。

2014年8月8日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

小坪説教所 盂蘭盆会 1日目

8月7日(木)

昨日の天気が嘘のように、青空のひろがる天気。

それでも、台風がこっちに向かっているそう。

 

昼から小坪説教所の盂蘭盆会に。

小坪説教所は、小坪自治会が運営・管理している説教所。

大変熱心なところであるが、諸事情もあって、このたびから法座を4席から3席へ。

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昨年もちょうど7日・8日とこちらのご縁をつとめさせていただいたが、その1週間後に父の死。

願土にいたればすみやかに
 無上涅槃を証してぞ
 すなはち大悲をおこすなり
 これを回向となづけたり

『拝読 浄土真宗のみ教え』(本願寺出版社)にもお盆の味わいとして出て来る『高僧和讃』天親讃のことばより、「かなしみ」をテーマにお話を。

 

夜席では、小学校の読み聞かせが、この春よりこちらの都合で出来なくなったので、久々に法座で読み聞かせ。

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イギリスのメラニー・ウォルシュの『さようなら、おばあちゃん』。

おばあちゃんの死を誤魔化すことなく、隠すことなく、ママが幼いわが子にやさしく伝えていく話。

「だけど、やっぱりかなしい」

「そうね、ママもよ。おばあちゃんがだいすきだったから こころにあながあいたみたいに かなしくなるの」

「でも、たのしい おもいでも いっぱいあるでしょう。いっしょに いろんなことをしたわよね。いつまでも おぼえていようね。だいすきなおばあちゃんのこと」

 

かなしみを通して、いろんなことに気づかせていただく。

かなしみを通して、阿弥陀さまの大きな願いに・・・。

 

ようこそのお参りでした。

2014年8月7日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

8月6日 原爆の日

8月6日(水)

昭和20年8月6日午前8時15分、広島に原爆が投下されてから、69年目の原爆の日。

8時15分に長男が梵鐘を撞くのを聞き、そして本堂でおつとめ。

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ただ、いつもの8月6日と違うのは雨。

台風に伴う雨で、各地で大きな被害が出ていると聞く。

 

日頃のおこないと天気とは直接関係はないが、この雨に集団的自衛権等、ここのところ聞くニュースに、これは悲しみの雨かと思うばかり。

広島は悲しみを知っている。

そして長崎も。

悲しみを知らないものには、その悲しみは分からないかな。

 

特別養護老人ホーム成寿園で、この一年に亡くなられた方を偲ぶ追悼法要にお参り。

こちらも悲しみをご縁にお念仏。

 

2014年8月6日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku