仏教壮年会 5月例会

5月8日(木)

ゴールデンウィークも終わり、今夜は仏教壮年会の5月例会。

 

今夜の例会は白骨の御文章を。

呉東組の実践運動の重点プロジェクトのテーマは、「浄土真宗の儀礼の意義を問う」。

そんなこともあり、日頃お葬式で拝読する「白骨の御文章」を、『存覚法語』・後鳥羽上皇の『無常講式』と合わせて読んでみる。

「白骨の御文章」には見られない『無常講式』の九相の姿。

人が亡くなって、腐敗し、鳥獣に食われ、骨となり、土に帰る姿は、何とも・・・。

 

諸行無常とはいうものの、必ず、間違いなく存在するのは「死」。

でも、そのご縁にあうことが少なくなっている。

 

ゴールデンウィーク中、印象的だったのはお子さん(お孫さん)の姿。

玄関を開けると、ひとりの男の子が。

「こんにちは」といって家にあがると、後ろから聞こえてきたのが、「これがお坊さん?」。

そして、お仏壇の前に座ってお灯明をつけていると、「はじめてのお葬式だ~!」と入ってきて、家の方からちゃんとしたことを教えてもらう。

 

みんなみんな、そうして初めてのご縁をいただいて、そのご縁を通して人間として成長していくのかな。

でも、そのご縁がなかったら・・・。

そんなことを思いながら。

2014年5月8日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

善通寺住職継職奉告法要

5月3日(土)

善通寺住職継職奉告法要が行われるため、午前11時半に善通寺へ。

今日は呉東組16ヶ寺全ヶ寺から、住職・若院が出勤して賑々しく。

 

その法要に先だって、午後1時より稚児行列。

仏旗を持った総代の方を先頭に、雅楽会、色衣・五条袈裟を着けた列衆(れっしゅう/お内陣の余間でおつとめをする僧侶)、前住職、色衣・七条袈裟を着けた結衆(けっしゅう/お内陣で法要をつとめる僧侶)と新住職。

そして、その後をかわいらしい稚児衣装を着けたお稚児さんが100名ほど。

スタート地点の三坂地小学校を出発し、善通寺まで行列が続く。

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参道からは「おめでとうございます」の声。

青空がひろがり、少し汗ばむが、心地よいそよ風が時折。

 

そして、午後2時30分より善通寺本堂にて法要が執り行われる。

このたびは、初めて散華頭を勤めさせていただいた。

広真光寺様と一緒に、

奉請弥陀如来 入道場 散華楽

奉請釈迦如来 入道場 散華楽

奉請十方如来 入道場 散華楽

と。

雅楽の笙の音に乗って唱えたのだが、最初の「ぶーじょーう」の「ぶ」の音が、ドレミファソラシドの「ラ」の音で始まる。

普段のおつとめでは、なかなかこの高い「ラ」の音が出ないので、いつもは自分に合った低めのスタート。

それを今日は笙の音に合わせて。

 

その後、新住職と結衆は、華籠を持ち、御本尊のまわりを歩きながら正信偈のおつとめ。

 

ご門主さまの書かれた『いまを生かされて』という本のなかに、

 笑われるかもしれませんが、御影堂の内陣に座ってお勤めをしているとき、私はいつも緊張しています。本願寺の住職になって三十年以上になり、朝のお勤めは何千回と繰り返しているのですが、いまだに慣れるということがありません。

 和讃の繰り読みはおよそ二ヶ月で一巡しますので、一年で少なくとも五、六回は同じ和讃を読んでいますが、それでも毎回緊張しています。私の声からすべてが始まるのですから、間違えることは許されません。和讃のおことばを目で追いながら、「なるほどそうか」と余裕を持って頷くことなどできないのです。

 そうして緊張に身を固くしているときでも、私の声に続いて堂内の皆さんが声を重ね、御影堂に満ちる大きな一つの声として聞こえてくる和讃は、私に深く確かな感慨をもたらしてくれます。

のことばを思い出しながら。

みんなのなかで、みんなに支えられ、そこに私が。

継職法要はそんなことに気づかしていただける大切なご縁かな。

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たくさんの方にお世話になりました。

2014年5月3日 | カテゴリー : 呉東組 | 投稿者 : sentoku