4月13日(日)
一日中雨が降り、肌寒い日曜日。
今夜は、当山専徳寺にて我聞会の例会。
輪読は『蓮如上人御一代記聞書』(162)(163)。
(162)は、井戸の水を飲むことも、仏法のおはたらきによって恵まれたものだから、一口の水さえも、阿弥陀如来・親鸞聖人のおかげなのだという話。
井戸の水を飲むためには、井戸を掘った人がおり、桶を作った人がおり、またその方々へ支払われた賃金は・・・。
みんな、ご縁がととのって恵まれたもの「仏法の御用」なのだと。
そして、(163)は、蓮如上人は思い立ったことを数々成し遂げていかれたけれど、人びとが信心を得るということだけは、思いどおりにならなかったと、最晩年に御述懐なされたという話。
最後の最後まで、「願以此功徳 平等施一切 同発菩提心 往生安楽国」のおこころだったのだなぁと味わわせていただく。
法話は、私が担当。
「忌」の話、「恩」の話をさせていただく。
「恩」はめぐみ。
「めぐみ」は、「芽ぐむ」から来ているそう。
寒い冬に眠っていた生命力が、暖かい光、水、土の栄養・・・と、いろんな環境(ご縁)が整って、芽ぐむから。
そして、以前味わった「恩」の漢字の語源も紹介。
なかなか、一つ一つその意味を味わっていくと、大きな大きなこころがそこに。
明日は久しぶりの読み聞かせ。