3月17日(月)
今年度最後の広南小学校読み聞かせ。
担当は5年生。
今日読んだのは、
イギリスのデビッド・マッキー作。
子どもが小さかった頃に『ぞうのエルマー』というカラフルな象の絵本をよく読んだが、この作品もその作者。
ある国の大統領が、
「せかいじゅうの 人びとを しあわせにするためだ。われわれが せかいじゅうをせいふくすれば、みんなが われわれと おなじように くらせるのだからな。」
と、戦争をしては世界中を制服していった。
残ったのは、気にも留めていなかった小さな国だけ。
一つだけ残しておくのも気持ちが悪いということで、大統領は兵を率いてその国へ。
そこには兵隊がいない。武力もない。
そこを訪れた兵隊たちは大歓迎を受け、その小さな国の遊びや料理、歌を好み、仕事も手伝ったり。
大統領は「けしからん!」と、怠けてしまった兵隊を国へ返し、新たに兵隊をその国へ。
それでも、同じことの繰り返し。
そこで大統領は兵隊を少しだけ残して、自国へと帰っていく。
国へ帰ると、みんなが小さな国のいろんなことを真似ている。
こどもに歌を歌ってとせがまれた大統領は、思いついた歌を次々と歌うのだが、それはすべて小さな国の歌だった・・・。
『強い日本』・・・、どこかで聞いた言葉。
本当に強い国って何だろうと、問いかける物語。
春から6年生。
どんなふうに届いたかな。