1月15日(水)
御正忌報恩講2日目。
朝、喚鐘を叩くとき、喚鐘越しに朝日の昇る前のきれいに晴れた海と島が。
寒いけれど、朝からそんな光景に出会うと心地よい。
大逮夜の夜席は、中休みにぜんざいの接待。
親鸞聖人の御遺徳を偲ばせていただきながら、『重誓偈』のお話を。
寒いなか、ようこそのお参りでした。
TEL.0823-71-7926
〒737-0136 広島県呉市広長浜3-13-21
1月14日(火)
今夜から御正忌報恩講。
先日の小坪説教所の報恩講に続き、住職自勤で『重誓偈』をお味わい。
専徳寺の御正忌は、ずっと1月14日から16日。
最近は本願寺の御正忌もインターネット中継を通して、また、いろんなお寺の報恩講の様子を知れるようになったので、何だか嬉しく。
先日、入手した芹沢銈介氏の因幡の源左同行の絵はがき。
最後の1点が手に入ったとよろこんでいたが、その絵はがきを見ていると、
「偽になったらもうえゝだ。中々偽になれんでのう。」
仏さまがすべてのものをと願ってくださってるのに、こちらは最後の1点が手に入ったと・・・。
こちらもにせものだったと気づかせていただいた。
そのにせものをほんものにする願いをかけてくださった。
こちらは長谷川富三郎氏の『語録版画集 妙好人因幡の源左』(法蔵館)より。
どちらも味があって、ほのぼのと。
寒いなか、ようこそのお参りでした。
1月10日(金)
今日一段と朝から寒い一日。
昨日に引き続き、朝席と昼席、小坪説教所の御正忌報恩講へ。
小坪説教所の法座は、喚鐘が鳴り、正信偈のおつとめがあり、そして法話。
ここでは、喚鐘を叩くのも、おつとめの導師も、講師の接待も、地域の方がずっと受け継いでされている。
今日も「重誓偈」の現代語訳をみなさんと一緒に読ませていただき、お取り次ぎ。
朝席が終わり、外に出てみると、雪が!!
帰って、雪の舞う境内を撮ろうとするのだが、撮ってみるとまったく雪の存在が・・・。
テレビで広島市内の中継を見ると、このあたりの雪はホントにかわいらしいもの。
御満座の昼席が終わって帰宅すると、注文しておいた荷物が届いてた。
ようこそ ようこそ
これは妙好人 因幡の源左同行を、人間国宝 染織工芸家の芹沢銈介氏が描いた作品。
源左同行の50回忌に、ご縁のあった願正寺からの依頼で、昭和55年に絵本が制作されたのだそう。
古本屋のサイトで見つけたが、安くても15万円!
ふ~っとため息をつきながら、探していたら、絵はがきと色紙大の復刻版があるのを発見。
早速注文させていただいたのだが、どちらも最後の1点。
今は生産中止となっているようで、できれば色紙大の12枚セットというのが欲しかったけど、どちらも最後の1点をいただけたのはありがたいお年玉。
法話のなかで、「かぎりない光」「かぎりないいのち」の話もさせていただいたのだが、かぎりあるものもありがたいな。
かぎりがあるからこそ有り難いのかも知れないが。
その妙好人つながりで他のことを調べていると、来年の大河ドラマとつながった。
来年の大河『花燃ゆ』の主人公は、吉田松陰の末妹で、久坂玄瑞の妻となる杉文。
そのお母さんは杉滝子。
このお母さんが御法義に篤く、妙好人だということは、以前教えていただいた。
ただ、文のお姉さんで、初代群馬県知事楫取素彦の妻となった楫取寿子も妙好人として、『新妙好人伝』に登場するのだと。
この姉 寿子が44歳で亡くなると、母の勧めで夫久坂玄瑞を亡くした文が、美和子と名を改め、義兄 楫取素彦と再婚するという話。
どんなふうに物語が展開するのかな?
この方の話は、山口教区の極楽寺さまのホームページに詳しいことが。
ようこそのお参りでした。
1月9日(木)
今日から本願寺では御正忌報恩講。
こちらは昼席から明日の昼席まで小坪説教所の御正忌報恩講のお取り次ぎ。
このたびは、重誓偈を意訳したテキストをみなさんと一緒に読みながら。
夜席に向かうため、着替えようと支度部屋に入ると、畳の上に先客が・・・。
この寒いなか、そこにいたのは↓、
竈馬(カマドウマ)と呼ばれるバッタの一種。
午年の新年早々「馬」を見るとは、
こいつぁ春から縁起がいいわえ
さて、そんな縁起の善し悪しは関係ないとして、いろいろ考えさせられるご縁にはなったかな。
今夜から冷え込むそう。
暖かくしておやすみを。ようこそのお参りでした。
1月8日(水)
穏やかだった正月も終わり、今日は午後から冷たい雨。
いつもよりも1時間早い6:30スタートの1月例会。
1月例会は、重誓偈のおつとめと住職の短い法話で例会を終え、集会所に場所を移して新年互礼会。
ビールに熱燗、焼酎のお湯割りといただいて・・・。
いただきながらも、頭は明日の昼席からの小坪説教所、御正忌報恩講。
昨年は『御俗姓』原文をお配りして拝読した後、お話をさせていただいた。
どうも、聞くだけでなく、お土産というか、何か残るものがある方が良いのかなぁと思うので、今年は『重誓偈』の現代語訳を少しアレンジしてテキストに。
それはそうと、今日やしきたかじん氏が亡くなったことを知る。
一度だけ、一人ふらっと入った広島駅新幹線ホームの立ち食いそば屋で、隣同士、そばをすすったことがある。
朝からサングラス姿で立ち食いそばを隣で一人すする姿に、近寄りがたい何かを感じながら・・・。
それでも、同じ大学(龍谷大学)出身で、京都にいる頃はテレビでよく拝見していただけに、この度のニュースはいろいろと思うところが。
袖振り合うも多生の縁
何かの因縁があったのかなぁ・・・。
1月4日(土)
今年は急な予定も入らず、穏やかなはじまり。
「一富士、二鷹、三茄子」と、昔から初夢のことをいうが、初夢のことを調べてみると、四葬式、五雪隠(トイレ)なんていうところもあるらしい。
普段の夢でも見ないのに、そんな初夢見ることなんて・・・。
今年のNHK大河ドラマは、『軍師官兵衛』。
そして、来年が井上真央さん主演で『花燃ゆ』と発表され、吉田松陰の妹が主人公だと。
吉田松陰の出て来るドラマは、これまでいくつか見たことがあるが、僧月性は出てきても、宇都宮黙霖が登場したのを見ることがない。
このたび宇都宮黙霖が登場することを期待する声も少なからず出てきているようで、NHKのホームページに「ご意見・お問い合わせ」というのがあったので、そのことを意見させていただいた。
無理かも知れないけれど、大河ドラマで宇都宮黙霖が取りあげられたらなぁとの夢を描いて。
松陰の出会った頃の黙霖は30代。
もし出て来るとしたら、誰が演じるかなぁと。
今日、正月用の荘厳を片付け、明日から通常の法務に。
いずれにしても、今年も念佛日和な毎日を。
1月1日(水)
暖かく、穏やかな朝を迎えた。
午前9時より元旦会。
今年も昨年同様、リーフレットに『教行信証』の総序を載せて皆さんにお配りして、正信偈のあとに拝読。
本堂でお参りした後は、お内仏で長男(小4)の導師で讃仏偈のおつとめを。
そして、一段落してから、昨日のキャンドルのかたづけ。
いろんな願いが書かれているのを、一つ一つ片付けながら見させていただく。
一番多く書かれていた願いは、何といっても家族の健康。
受験合格のことを書かれている方も多かったが、自分のやってきた成果が現れますようにって書かれていたのが印象的。
そして、子どもたちの願いは・・・
子どもの方が敏感に世のなかのことを察しているみたい。
世のなか安穏なれ 仏法ひろまれ
今年もなもあみだぶつ。
平成26年1月1日(水)
除夜会の1時間ほど前から準備。
そして、参拝者が焼香して、住職・法務員・総代とご挨拶。
今年からは立礼とさせていただくことに。
その後、おのおの願いごとを書いてもらって、キャンドルに添えて親鸞聖人像の前にお供えしていただく。
願いごとを書いてもらうのは、願うことを知らなければ、願われていることなんて分からないから。
それと、小さな子ども連れの御家族も多いので、金子みすゞの「報恩講」という詩のなかにある、
お番の晩は雪のころ
雪はなくても暗のころくらい夜みちをお寺へつけば
とても大きな蝋燭と
とても大きなお火鉢で
明るい 明るい あたたかい大人はしっとりお話で
子どもは騒いじゃ叱られるだけど 明るくにぎやかで
友だちゃみんなよっていて
なにかしないじゃいられない更けてお家にかえっても
なにかうれしい ねられない「お番」の晩は夜なかでも
からころ足駄の音がする
今の時代でも、「なにかうれしい ねられない」という、そんなご縁があったらいいなぁと思って。