8月4日(日)
今朝、広南小学校の校庭で、呉市10,000人同時ラジオ体操開催。
当初は7月28日(日)に予定されていたが、当日雨のため今日に延期。
夏休みの平日、東子ども会が広南小学校、その他の胡子・明神・沼田の子ども会が入江神社でラジオ体操を行っているが、今日は主催が違い、子どもだけでなく、地域のみなさんが集まって。
朝早くからお疲れさまでした。
TEL.0823-71-7926
〒737-0136 広島県呉市広長浜3-13-21
8月2日(金)
今日は午後から広島の本通りにあるアンデルセン本店に。
アンデルセン創業者の故 高木俊介氏の夫人、高木彬子さん(現アンデルセン相談役)と、このたび『アンデルセン物語』を書いた一志治夫さん、そして、その本が出来るきっかけとなった水戸岡鋭治さんによる、『アンデルセン物語』出版記念の鼎談が行われたので。
実はこれ、長男が水戸岡鋭治さんの大ファン。
水戸岡鋭治さんと言えば、JR九州の列車で知られるデザイナー。
来年3月まで満席とニュースで伝えられる豪華列車「ななつ星」もこの方によるもの。
そんなこともあって、こんなイベントがあると知り、早速申し込み。
それで、小学校4年生の長男を連れて、2人でアンデルセンに。
4階の受付に行くと、出版記念とあって、紺のスーツにネクタイ姿の男性、着飾ったご婦人の姿。
そんななかに、一応襟付きではあるが、かなりラフな格好の親子・・・。
そんな姿は周りにあるわけもなく、何とも場違いなところに・・・と思っていたけど、今日の鼎談を聞いていると、こんな私たちで良かったんだと。
親が子と一緒に訪れ、その子がまたその子どもと一緒に訪れる。
それがこのお店の求める姿だそう。
長男は0歳の頃からこのアンデルセンに。
確かにここは小さなお子さん連れの家族の姿をよく見かける。
子連れでも、安心して過ごせる心地よいお店。
水戸岡さんの列車もそう。
3世代で乗れる列車というのが、コンセプトにあるそう。
寺もそうありたいもの。
おじいさん、おばあさん、お父さん、お母さん、そして子どもたち。
みんなが一緒に集まって、心地よく感じ、来て良かった、また来てみたいと思うような姿が理想的。
そんなことを思いながら・・・。
念仏の声を世界に 子や孫に
7月31日(水)
連日、暑い暑い日が続く。
それでも、鐘楼前の木でクマゼミがけたたましい声で鳴いている。
大きな大きな響く声。
それでも、こんな声でのお経は・・・。
何事も、ほどほどがよろしいかな。
今夜は阿賀の称名寺にて、住職方が集まっての呉東組法中会。
いろいろと教区、組の確認。
そして、昨日行われた「ご縁の会」の報告。
昨日は春と秋に開かれているご縁の会とは、少しおもむきの違う初めての試み。
お仕事帰りに参加できるようにと、20時から1時間ほど開かれた。
その報告書等を作っていたため、昨日はブログをおやすみ。
何ごとも、何がご縁となるか分からない。
昨日は朝から息子たちと五日市の造幣局の見学。
これもひょんなことから5月の末に地方自治法60周年記念の1,000円銀貨(広島県)が抽選で入手出来ることを知る。
それも、締め切り日当日に。
これも何かの縁と、はがきを出したら、何と当たって、額面1,000円の銀貨を6,000円で!?
そんなこともあって造幣局のホームページを見ていたら、たまたま夏休みに3日間、申込なしで見学できる、「夏休み!特別工場見学」というのがあるのを知る。
造幣局の見学なんて、小学校の時以来かな・・・と思い起こすが、何も憶えていない。
熱く熱く熱せられた金属が延ばされて、そして、だんだんと硬貨になっていく様子を、汗だくになりながら見学。
お金を作るのも大変な作業だな。
この見学も、ホントにいろんなことが重なって生まれた大切なご縁。
親も子も、夏休みのはじめに良い社会勉強となった。
何ごとも何ごとも、大切なご縁。
なもあみだぶつ
7月27日(土)
アブラゼミやクマゼミが、こんなに暑いのに。
蟪蛄春秋を識らず、この虫あに朱陽の節を知らんや。
蟪蛄(けいこ)とはセミ。
朱陽(しゅよう)の節(せつ)とは夏のこと。
セミは夏の季節だけを過ごすので、春と秋と(冬と)を知らない。
そうすると、この暑いのが夏という季節であるということさえも分からないのではないか?
これは、中国の曇鸞大師の『往生論註』に出て来ることば。
「生きてる」っていうことが分かるのも、「死んでく」いのちってことを知るからこそ。
「猛暑」、「酷暑」、連日天気予報で耳にするが、子どもたちにとって、「夏日」「真夏日」「熱帯夜」なんてことばは昔話。
こんな暑い暑い夏しか知らないのだから。
今夜は広商店街の土曜夜市に。
次男の通う幼稚園の作品が展示されているので。
ちなみに、境内に芽を出した福島ひまわりの里子たちも、すくすくと。
知らないことをいかに知らせるか。
親の夏休みの宿題。
7月23日(火)
久しぶりに朝から一人で映画館へ。
福屋本店にある八丁座で『じんじん』を鑑賞。
先日、たまたま『徹子の部屋』に大地康雄さんが出ていたのを見て。
北海道の剣淵という町での話。
この剣淵には絵本の館というのがあって、絵本の読み聞かせを通して親と子、人と人とのつながりを大切にしているのだそう。
みんな、“My 絵本”を持っているとか。
そこで繰り広げられる心温まるストーリー。
冒頭のシーンで、
「パンダはパンダってだけで人が集まるんだよなぁ。」
と、主人公の銀三郎がつぶやく。
この映画の隣では、スタジオジブリの『風立ちぬ』を上映。
そちらには人が入り、グッズ類もたくさん。
ただ、パンダがいなくったって、旭山動物園にはたくさん人が集まってる。
この絵本の絵を担当しているあべ弘士さんは、その旭山動物園で飼育係をされていた方。
先日、『どうぶつさいばん』を読み聞かせで読ませていただいた。
私もこの年になって絵本の読み聞かせを通して、いろんなことを学ばせていただく。
この映画を通して、剣淵の絵本の話、いろんなところに伝わると良いな。
今夜は、住蓮寺にて我聞会。
輪読は『蓮如上人御一代記聞書』(148)(149)。
蓮如上人の御苦労を偲びながら、贅沢に走ること、今の裕福な姿が当たり前と思うことを誡めた御文。
法話は、「迷い」をテーマに聞かせていただいた。
そのあと、いろいろとお参り先での失敗談を聞かせていただく。
みんな、理想と現実の中で、いろいろと。
7月22日(月)
午後から贈答用のハムを求めて安浦へ。
聞いたことはあったが、先日ギフトセットをいただいて、初めてその店のハムを美味しくいただいた。
それで、子どもたちも連れて、一緒にお店を訪問。
ご主人からいろいろとお話を聞かせていただきながら、上に吊してあったずいぶん年季の入ったハムに目がとまる。
すると、ご主人が惜しげもなくそれを下ろして、「切りたてが一番おいしいから」と、切りたての生ハムを試食させてくださる。
それを1枚頬ばった5歳の次男がひとこと、
「おいしいじゃん!」
手をかけ、ドイツ仕込みの味をここで伝えたいというご主人のハム。
好き嫌いのはっきりしている次男の口から「おいしい」と。
手間暇かけた美味しい伝統の味がずっと伝わると良いな。
帰りに田んぼのほとりを歩くたび、ピョンピョンと何やら田んぼの中に。
よく見ると、小さなトノサマガエルがいっぱい。
そのあとを、今度はニョロニョロ。
ヘビが追いかける。
こんなに生き生きとした田んぼがあるってことは、良い環境が伝わっているのかな。
こちらも手間暇かけたお米作り。
今日は土用の丑の日。
朝から下の魚屋さんからうなぎを焼く香ばしいにおいが漂ってくる。
でも、日本のウナギは絶滅に瀕しているとか。
何事も伝えるもの、承けるものがいるうちに。
7月21日(日)
今日は参議院選挙の日。
今朝、玄関前のビオトープのホテアオイに花が咲いた。
ホテイアオイ、漢字では「布袋葵」。
布袋って、七福神にも入っている袋(堪忍袋)を持って、デップリしたお腹を出して、ガハハと笑っているイメージの布袋さん。これが、中国では弥勒菩薩として祀られている。
弥勒菩薩といったら、太秦広隆寺の国宝第1号、弥勒菩薩半跏思惟像を思い浮かべるのだが、どうも布袋さんのイメージ・・・。
また、ホテイアオイを調べてみると、よその国では「青い悪魔」と呼ばれているのだそう。
昨日、本堂の石灯籠に何か気配を感じ、近寄ってみたら、
そこにはキリギリスが。
それを見ながら、イソップの『アリとキリギリス』って最後はどんな結末だったかな?と思って調べてみると、・・・。
結末は大きく分けて2通りあるのだそう。
1つは、冬になり、夏場一生懸命働いていたアリに見捨てられ、餓死してしまった。
もう1つは、冬になり、困っているとき、夏場笑ってみていたアリから情けを受け、食べものを分けてもらって心を入れ替えたという話。
これにもいろいろと見方があるみたいだが、へ~っと、そこからいろんなことを思ってしまう。
政治の世界も、見方によっていろいろ違うのだろうが、お寺にとっては仏さまの教え、お念仏が伝わる世界が一番。
「世のなか安穏なれ 仏法ひろまれ」
福島の里子、ひまわりはすくすく育ってる。
7月19日(金)
石泉文庫虫干し法座、4日目。
朝席で御満座。
今日も引き続き、石泉僧叡和上の信心のお話。
御講師のお寺、西教寺のご門徒さんも一緒にお聴聞。
譬如日光覆雲霧 雲霧之下明無闇
阿弥陀さまより届いた願い(光)。
光が届いたからこそ、真っ暗闇だった自分の姿が見えてくる。
夕べ聞かせていただいた妙好人 浅原才市さんの、
罪造り 罪つくる人は 仏なり
罪つくらざる人は 地獄なり
知識の教えを聞かぬから
自分の姿を知ったから、この教えを聞かせていただく。
有り難いご縁をいただいた。
法座が終わると、石泉文庫へ本をお返しに。
石泉文庫までの車の通らない細い道。
みんなで運び、文庫では2階へ手渡しで上げていく。
こんなに暑いなか、ご協力ありがとうございました。
また、ようこそのお参りでした。
南無阿弥陀仏
7月18日(木)
石泉文庫虫干し法座、3日目。
今日も朝席が終わると、昨日の残りの半分を虫干し。
朝のご讃題
「現世のすぐべき様は、念仏の申されん様にすぐべし。〔中略〕衣食住の三は念仏の助業也。これすなはち自身安穏にして念仏往生をとげんがためには、何事もみな念仏の助業也。」 (法然聖人『和語灯録』)
この念仏と助業の関係を、僧叡和上は安心の上では念仏ひとつ、助業は行儀(念仏者の生きざま)の上で語られると説いたところ、それが大瀛門下と助正論争に発展した。
法然聖人の念仏も親鸞聖人の念仏も一緒。
そして、仏教の中の浄土真宗。
これが僧叡和上の大きなスタンス。
如来よりいただいた「お念仏」。
大切なものだからと、お仏壇にそっとしまっておいたら何のことやら。
大切なものだからこそ、いつも心に、そして口に。
身のまわりのすべてがお念仏のご縁。
虫干しの様子を見せて欲しいと、午後からチョコチョコ尋ねてこられた。
俳句をしている方、歴史の好きな方。
これも、お念仏のご縁となれば。
3時から再び虫干しした本の片付け。
2日間、良いお天気で無事干せた。
夜席では、僧叡和上の信心のお話を聞かせていただく。
久しぶりに僧叡和上の話を聞かせていただき、まだまだ勉強させていただかなければ!と。
今日の午後、昨日干し終わった僧叡和上関係の本をパラパラと見ていると、いくつか合わさった本の中に、『読錍領辞』なるものを見つけた。
その結びには、
「光明叡尊者
侍者下」
と。
「光明叡尊者」とは、光明寺僧叡?
大瀛和上が三業惑乱の際に著された『横超直道金剛錍』。
ここに僧叡和上が序文を書かれているのは知っていたが、これはその草稿本を読んで僧叡和上が添削をしたものか?
そんな本が出てきた。
まだ、パラパラとしか見れていないが、
仏の三心 尊意今少し御考ありたく候。
なんて一節が出て来る。
尊者
「光明寺僧叡」と名告ったのは、寛政12年のみ。
40歳にして、誰から見ても「尊者」だったんだろうなぁ・・・と。
これが僧叡和上のことであればの話。
明日の朝席で御満座。
それが終わると、文庫へみんなでお返しする。
また、汗をかきかき、お念仏。
お誘いあわせてお参りを。
7月17日(水)
石泉文庫虫干し法座2日目。
朝席が終わると、みんなで石泉文庫から本を運ぶ。
そして、本堂で「パン!」と本を叩いては、ロープにひっかけて干していく。
全部を一度に干しきれないので、今年の分は蔵書の半分。
そして、来年は残り半分。
本堂いっぱいに干される姿は、例年のことながら有り難い。
干す作業の後、石泉文庫についてお話をさせていただく。
難しい本がずらりと並ぶなか、時折こんなのを見つける。
僧叡和上の『玄義分聴記』の裏表紙。
『学僧逸伝』という本に、僧叡和上がサルを飼っていて、和上の留守中、メガネをかけて朱で何やら書いていたものが残っていると紹介されていたのだが・・・。
朝の虫干しと法事が一段落ついて、外に水やりに出ると、
先日植えたひまわりの里子たち。
りっぱなフタバをのぞかせた。
午後3時から干した本の後片付け。
一切経は紐でしばり、木箱に入っていた蔵書は目録と照合。
そして夜席。
昨日に続いて、僧叡和上から慧海-福間浄観-多田蓮識-信楽峻麿-御講師へとつながるお念仏の話を聞かせていただいた。
「大地に足がついていない」(多田蓮識)
私の歩みがお念仏。
虫干しのことで、もっと楽な方法、たとえば燻蒸とか今ならいろいろあるではないかと、以前指摘を受けたことがある。
ごもっともなことではあるが、それでは何も伝わらない。
ずっと受け継がれてきたものを、せっせと汗を流して作業する。
大変な作業であるが、みんな輝いている。
お念仏が輝いている。
明日も朝席が終わると、虫干し作業。
お誘いあわせてお参りを。