秋季彼岸会 2日目

9月25日(水)

昨日に引き続き、秋季彼岸会法座。

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ゆるぎない本物(真実)に出遇うことの大切さを聞かせていただいた。

子どもから「死んだらどうなるの?」という問いに、誤魔化すことなく、マンマンちゃん(仏)となって、マンマンちゃんの国(浄土)に生まれるんだよと答えられたことが嬉しかったとのお話を、こころにいただいた。

本願力にあひぬれば
 むなしくすぐるひとぞなき
 功徳の宝海みちみちて
 煩悩の濁水へだてなし
          (高僧和讃)

 

寺報の手配も大体完了。
総代さんから世話係。世話係のみなさんから御門徒のみなさんへと届けていただくことに。

 

夜席も終わって一段落して、広島カープが16年ぶりのAクラス、クライマックスシリーズ参戦が決まったとの一報。

気のせいか、少し疲れが和らいだ。

 

夜は庭から虫の声が。

今日は本堂に見たことのない虫を発見。

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アオマツムシ」と呼ばれる虫だそう。

明治時代に中国大陸より帰化した虫で、マツムシとは全然違う。
「アオゴキブリ」とも呼ばれるそうだが、見た目は確かに・・・。

世のなかにはまだまだいっぱい知らないことがある。

時には知らなくても良いこともあるけど、知らないことがあると知るのも大切かな。

 

明日の朝席で御満座。
お誘いあわせてお参りを。

 

2013年9月25日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

秋季彼岸会 1日目

9月24日(火)

昨日が彼岸の中日。

そして、今晩から秋季彼岸会の法座。

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このたびの御講師は、島根県光善寺の波北 顕 師。

平成7年に本願寺の安居事務所へ書記として初めて従事させていただいた時、事務所で2週間、席を並べてご一緒させていただいた。

それから長い時を経て、このたび御講師として久しぶりにお会いさせていただくことに。

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今席は、世界遺産“石見銀山”の灯りにまつわる話から、三毒の煩悩についてお話を聞かせていただいた。

何とも身につまされるお話。

 

また、今日『念佛日和』秋号が出来上がった。

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近々、世話係のみなさんにご協力いただいて、報恩講のごあんない方々届けていただくことに。

 

明日も、お誘いあわせてお参りを。

2013年9月24日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

中秋の名月

9月19日(木)

ツクツクボウシの鳴き声も、螺山からまだ聞こえてくるが、今日の昼、秋の訪れを告げるモズの高鳴きを初めて聞いた。

 

今日は中秋の名月。

旧暦の8月15日に当たるそうだが、この中秋の名月も次に見られるのは8年後だとか。

《参考》tenki.jp

 

大変良いお天気で、きれいな満月が。

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専徳寺境内の親鸞聖人の傘越しに。

そして、

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聖人の月影がしっかりと。

明日がいよいよ彼岸の入り。

暑さ寒さも彼岸まで。

 

彼岸が終われば、いよいよ報恩講。

2013年9月19日 | カテゴリー : 長浜 | 投稿者 : sentoku

平和の鐘

9月18日(水)

午後1時15分、鐘楼の鐘を撞く。

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国立千鳥ヶ淵戦没者墓苑において、本日第33回千鳥ヶ淵全戦没者追悼法要が行われ、そのなかで撞かれる鐘に合わせ、午後1時15分から各寺院で平和の鐘を鳴らしましょうとのご案内があったので。

 

昭和6年(1931年)9月18日、柳条湖事件が起こった日にあわせて、毎年9月18日に行われている全戦没者追悼法要。

この柳条湖事件から満州事変がはじまり、第2次世界大戦へと向かっていく。

 
もう一度、ふり返り、過ちを繰り返さないよう願いながら鐘を撞く。

 

専徳寺の梵鐘は、戦時中に供出されて無くなった。

そして、戦後門信徒のみなさんの願いをいただいて、昭和28年に今の梵鐘を迎えた。

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「南無阿弥陀佛」と「正覚大音響流十方」と記された梵鐘。

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「正覚大音 響流十方」は、『讃仏偈』のなかに出て来る御文。

正しく覚られたみ教えが、大きな音となって十方に響き流れる。

 

世のなか安穏なれ 仏法ひろまれ

 

2013年9月18日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

ゆるキャラグランプリ2013

9月17日(火)

秋空。

窓からさわやかな風が入ってくるようになった。

 

今日から『ゆるキャラグランプリ2013』の投票がはじまった。

「ゆるキャラ」って何?

と思われる方も多いと思うが、『国宝 阿修羅展』をはじめ、仏像ブーム(?)をひろめた“みうらじゅん”氏が、日の当たらなそうな地方のキャラクターに目を付けた。

 

第1回目のグランプリが「くまもん」。

九州に行くと、くまもんを見ないところがないくらい“くまもん”だらけ。
ものすごい経済効果である。

 

そこにこのたび、ご当地広から「ひろげんき君」がエントリー。

広甘藍(ひろかんらん)と呼ばれるキャベツがイメージキャラクターに。

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明治17年に当時の広村が大きな台風に襲われ、堤防が決壊し、田畑が海水で水浸しになり、荒れ果てた。

貧困の中にいた広村を救ったのは、アメリカに移住した広村出身の矢口亥之吉さん。

ロサンゼルス沿岸の塩気を含んだ土地で育つキャベツを見て、広村の役に立てるのではと、実家の父へ種を送ってきた。

そこからキャベツの生産がはじまり、海軍へ納められるようになってからは、広村は大変裕福になったのだそう。

 

ただ、時代の流れで、次第に広甘藍も姿を消していったが、今またその広甘藍が注目され、作られるようになってきた。

その広甘藍がイメージキャラクター“ひろげんき君”として登場。

 

矢口さんがキャベツを送ってきたのは、家族や故郷を思う心を持っていたからこそ。

このたびの台風で川が氾濫し、大変な被害が出ている。

矢口さんのようにはいかなくても、そこに心を寄せていると、何かのご縁で矢口さんのようなことが生まれるかも。

 

呉からはもうひとつ船をモチーフにした“てつぞー”がエントリー。

何と、京都からは本願寺門前町のマスコットキャラクター“おりんちゃん”が。

 

結果はどうあれ、こうしたことが良いご縁となりますように。

 

 

2013年9月17日 | カテゴリー : 地域 | 投稿者 : sentoku

敬老会

9月16日(月)

父、前住職が亡くなってから昨日でちょうど1ヶ月。

夕方、お内仏にて初月忌をおつとめ。

 

おつとめを終え、電気を消すと、障子越しに何ともいえない光が差し込む。

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外を見ると、黄金色というのはこんな色?というような空。

台風18号の影響で、境内には時折突風が舞う。

 

そして、夜が明け、こちらは快晴。

ただ、京都の桂川が氾濫し、たくさんの方が避難されているとの大変なニュースに驚く。
ここ最近の竜巻に洪水。本当にここは日本だろうか?と。

 

今日は専徳寺の本堂で、長浜自治会主催の敬老会。

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地域の御高齢の方をお招きし、特設舞台が設置された本堂で、いろんな催し、余興などが披露される。

笑う門には福来たる

笑うことは大切なことだそう。

そんなことを聞きながら、最近お腹を抱えて笑うようなことがないなぁと・・・。

お腹を抱えるほどでなくても、笑えるご縁をいただきたいものだ。

いろいろと大変な時代となってきたが、みんなで一緒に!

み仏の恵みを喜び、互いに敬い助けあい、社会のために尽くします。

2013年9月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : sentoku

呉東組聞名講 9月例会

9月10日(火)

今日は戸田説教所にて呉東組聞名講の9月例会。

戸田という地名より、「小須磨」と呼ぶ方がピンとくる。

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先日の台風による大雨の影響で、戸田から仁方までの間が崖崩れで通行止めとなっている。

そのため、長浜・小坪からの海岸線を、マイカーかバイクでしか行くことができない状況。

 

今日のお参りは少ないかなと思っていたが、地元の会員の方を中心にたくさんのお参りをいただいた。

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バイクで説教所に向かう途中、この説教所を少し下りたところに、呉市教育委員会の看板を見つける。

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何と、ここには適塾(緒方洪庵塾)で西洋医学を学んだ三刀寛一郎の収集した資料がたくさん残っているのだそう。

同時代、宇都宮黙霖が大病にかかった際、仁方の名医 碓井玄硯が治療したと記録にあるので、仁方には名医が多かったのだろうか?と。

何はともあれ、新しい発見。

 

今日の例会は、浄徳寺住職による御消息の拝読と、法謙寺住職の法話。

そして、御示談。

「到彼岸と聞かせていただくが、到るとあるのを浄土真宗ではどのように味わうのでしょう?」との質問。

組内法中から、彼岸に到るというはたらきの中にいるのだと。

 

説教所の窓の外を見ると、海が広がり、その対岸には蒲刈が。

穏やかそうな海に見えても、ここから蒲刈へ泳いで渡ろうとしても、まず私は無理だろうなぁ。
でも、絶対大丈夫という船(願船)に乗せて渡らせてもらうと・・・。

その船に今乗せてもらっているということが、到彼岸の味わいなのかな。

 

ただ、船に乗せてもらって、絶対に大丈夫だからといわれても、ああだこうだと理屈を付け、不安や迷いを持っている自分がいる。

不断煩悩得涅槃

船の上でよかった。 

2013年9月10日 | カテゴリー : 呉東組 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ (15)

9月9日(月)

今朝、2学期最初の読み聞かせ。

今回の担当は1年生。
一番前にずらりと椅子を並べて座り・・・。

今日、読んだのは『チリンのすず』。

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「この本、知ってますか?」

と尋ねると、ほとんど初めての様子。

「この絵本を書いたのは、やなせ・たかしさん。誰だか知ってる?」

「何か、聞いたことがある・・・。」

「アンパンマンの作者です!」

 

母をオオカミ「ウォー」に殺された子羊「チリン」。

オオカミよりも強くなりたいと、「ウォー」に弟子入り。

3年の歳月が過ぎ、ウォーとチリンは羊を襲おうと企てる。

ところがチリンはウォーをだまし、母の仇討ちを遂げる。

でも、 

「ぼくは おかあさんの かたきを とった。しかし ぼくの むねは ちっとも はれない。

ゆるしてくれ ウォー。おまえが しんで はじめて わかった。おまえは ぼくの せんせいで おとうさんだった。

ぼくは いつのまにか おまえをすきになって いたのだ。

もう ぼくは ひつじには かえることが できない。」

何とも考えさせられる結末。

 

「やられたらやり返す。倍返しだ!」という大好評のTVドラマ『半沢直樹』。

見ていてスカーッとするところもあるのだが、果たして・・・。

 

憎悪は憎悪によって止むことはなく、慈愛によって止む。

 

第2次世界大戦後、敗戦国日本の処遇を決める議論のなか、セイロン(現スリランカ)のジャヤワルナダ氏が、釈尊のこの言葉を引用して賠償請求を放棄することを演説し、各国の賛同を得たため、今日の日本があるのだそう。

 

1年生には、この『チリンのすず』、どんなふうに感じたかな?

2013年9月9日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

講演とビデオの夕べ

9月8日(日)

今夜は年に一度の仏教壮年会・仏教婦人会の共催行事。

 

例年、御講師をお招きしての法話と、ビデオ鑑賞をしているのだが、30~40分のビデオにだんだんと限界を感じる。

ただ、ビデオを長いものにすると、今度は法話の時間を短くしなければならず、限られた時間のなかでそれも難しい・・・。

 

ということで、この度はおつとめの後、ビデオを中心にして、その前後に少しだけ話をすることに。

 

今日紹介したのは、今年1月に101歳でお亡くなりになった詩人、柴田トヨさん

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『99歳の詩人 柴田トヨ ~心を救う言葉~』。

これは2010年の大晦日にNHKで放送されたもの。

その年は宮崎県の家畜に口蹄疫が発症したからと、たくさんの家畜が殺処分され、たくさんの農家の方が苦しんた。

そんななか、柴田トヨさんの詩に救われたのだと。

人生いつだってこれから。朝はかならずやってくる。

昨日、お母さんと娘さん2人が法事でお参りに来られ、少しそれに似た法話をした。

 

そのあと、娘さんから「いつもつらいことばかりなんですけど、どうしたら良いです?」と質問された。

「つらいことばかり?」と聞き返すと、「つらいことばっかりでもないですけど、どちらかというと・・・」と。

 

今年の8月、猛暑が連日続くと、「いつまで続くんだろう・・・」と愚痴をこぼしていた。

でも、夏の次には秋が来る。

当たり前のことかも知れないが、暑いあいだはそんなことが考えられない。

それと同じように、つらい時にはなかなか考えられないですよねぇと話をする。

 

でも、つらい時に「つらい」と言葉にできるっていいことだなと感じた。

今日の柴田トヨさんの詩を聞いていても、そんなことをふと思った。

 

 「自分に」

ぽたぽたと 蛇口から落ちる涙は 止まらない

どんなに辛く 悲しいことがあっても

いつまでも くよくよしていてはだめ

思いきり 蛇口をひねって 一気に涙を ながしてしまうの

さあ 新しいカップでコーヒーをのみましょう

 

11月には柴田トヨさんの半生を綴った映画『くじけないで』も公開されるそう。

 

2013年9月8日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

ゴッホ展

9月6日(金)

前売り券を買っていたのに、なかなか行く予定が立たず、ようやく広島県立美術館で開催中の『ゴッホ展』に。

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図録を買ったが、やっぱりこの人の絵は実際に見るのと、写真で見るのとでは全然違う。

3Dとまではいかないが、塗り重ねた絵の具でかなり立体感を感じる。

こうした表現方法もあるのだなぁと。

 

一番目に止まったのは、「あおむけの蟹」。

「あおむけの蟹」で検索すると、結構この絵が印象に残った方の多いこと。

 

でも、これも写真では分からないかも。

 

見るもの、聞くもの、ホンモノを見て、ホンモノを聞くことって大事なことだと改めて。

 

先日の台風で、里子のひまわりたちは少し倒れてしまったが、何とかがんばってる。

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2013年9月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : sentoku