棟方志功と熊野筆

11月10日(日)

今日は広島県知事と呉市長のダブル選挙。

朝から雨が降ったりやんだり。

 

今日まで開催された熊野の筆の里工房『棟方志功と熊野筆』展に昨日訪れた。

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青森県出身の棟方志功

浄土真宗との出遇いは、戦争時の疎開先、富山県だったそう。

 

以前、四国出身の方で、戦争時海軍工廠に勤めるため、津久茂に住んでいたという方から話を聞いたことがある。

引っ越してきて、隣近所にあいさつをしてまわると、どの家庭に行っても、いただいたものをすぐにお仏壇にお供えする姿に驚きましたと。

 

真宗王国といわれる富山で浄土真宗に出遇った棟方志功も、お念仏のなかに生かされている方々の姿に出遇ったのかなぁと思いながら、昨日購入して帰った図録をじっくりと。

 

 まえまえ、わたくしも板画をはじめたころは、版という字を使っていたんだが、板画の心がわかってからはやっぱり、板画というものは板の生まれた性質を大事に扱わなければならない、木の魂というものをじかに生みださなければダメだと思いましてね。

 ほかの人たちの版画とは別な性質から生まれていかなければいけない。板の声を聞くというのが、板という字を使うことにしたわけなんです。

    (「棟方志功と熊野筆」図録所載 志功の言葉より)