7月9日(火)
梅雨明けし、暑い暑い夏へと突入。
今朝、境内の白い蓮、“姫白蓮”がきれいに咲いた。
小柄ながらも、とても清楚な蓮。
正信偈を読むとき、1ヶ所だけ、
是人名分陀利華 - 弥陀仏本願念仏
と続けて読むところがある。
この分陀利華(ふんだりけ)とは、インドのことば、“プンダーリカ”の音写。
意味は白蓮華、白いハスの花を指すのだと。
親鸞聖人が『教行信証』に『維摩経』のことばを引いて、
〈淤泥華(おでいけ)〉とは、『経』(維摩経)にのたまはく、〈高原の陸地には蓮華を生ぜず。卑湿の淤泥にいまし蓮華を生ず〉と。
蓮の花は高原のすがすがしいところに咲くのではなく、ドロッと、ヌメッとした泥のなかから咲くのだとお書きになっている。
こんな暑い暑い最中だからこそ、この清々しい蓮をより美しいと感じるのかな。