7月8日(月)
今朝は広南小学校、1学期最後の読み聞かせ。
4年生を担当。
読んだ本は
『どうぶつさいばん ライオンのしごと』。
作者は、獣医をやめ、野生動物の保護・治療をされている 竹田津 実。
絵は、旭山動物園に20年以上勤務していた あべ 弘士。
絵本としては珍しく動きのない絵本。
タンザニアの草原で、母を失ったヌーの子が母を殺したライオンを訴えた裁判の話。
次々とそれぞれの証人が登場する。
そして、ハイラックス裁判長が、
「判決をいいます。」
みんなだまって、さいばん長をみました。
「ライオンがヌーに対しておこなったころしについては無罪です。ただし・・・」
とつづけました。
「親をなくしたヌーのきもちは、みんなわかってあげましょう。おわります。」
ライオンがヌーを殺して食べるのは、単に弱肉強食、弱いものが食われるということだけではないのだそう。
病気になり、様子のおかしいヌーを食べることが、ヌーの種族を守り、生態系を守ることにもなっている。ライオンは、自然のなかでもう一つの役割を担っている。
「いいさいばんだった」と。
ライオンがヌーを殺したことが良いか悪いか、一概にそれを口にすることは出来ないが、「親を亡くしたヌーの気持ちは、みんな分かってあげましょう。」
これが一番大切なことかな。
大 漁
朝焼け小焼けだ
大漁だ
大羽鰯の大漁だ
浜は祭りのようだけど
海の底では何万の
鰯のとむらいするだろう
漁をすることが良いか悪いかでなく、なかまを失った鰯の気持ち。
昭和28年、長浜で「蚊や蠅のいないまちづくり」に取り組んで、県や国から表彰を受けた。
その表彰式に先立って、蠅の葬式が専徳寺で営まれた。
蚊やハエにもいのちがあり、家族や仲間がいる。
なかまを失ったハエの気持ち。