5月10日(金)
朝席で御満座。
明け方雨が降り、法座中は何とか止んでくれたが、皆さんが帰られてしばらくしてから再び雨。
その後、雨中の墓参りに葬式。午後からは聞名講と盛りだくさん。
このたびの永代経法要はプロジェクターを使って『御絵伝』の場面を見せていただきながらのお聴聞。
向かい合うと、時として対立を生むけれど、並んで同じ方向を向くと、同調していくというお話を聞かせていただいた。
それを聞いて、ふと初参式の姿を思い出した。
お母さんの膝の上に抱かれ、お母さんに後ろから手を添えられて一緒に焼香し、礼拝している小さなお子さんの姿。
また、京都の永観堂の見返り阿弥陀と呼ばれる阿弥陀さま。
そんなことを思い出しながら、法座の最後に皆さんと歌った『しんらんさま』の歌詞がお念仏を誘う。
そよかぜわたる あさのまど
はたらく手のひら あわせつつ
南無阿弥陀仏 となえれば
しんらんさまは にこやかに
わたしのとなりに いらっしゃるきらめく夜空 星のかげ
あらしにきえても かくれても
南無阿弥陀仏 となえれば
しんらんさまは ともしびを
わたしのゆくてに かざされるこの世の旅の あけくれに
さびしいいのちを なげくとき
南無阿弥陀仏となえれば
しんらんさまは よりそって
わたしの手をとり あゆまれる
かざされているともしびを次の世代にも。
永代経法要、ようこそのお参りでした。