5月9日(木)
今日も良いお天気の中、永代経法要。
つぶ山にもホトトギスが戻ってきたようで、ずっと鳴いている。
朝席で聞かせていただいた『御絵伝』の吉水入室(法然聖人のもとへ弟子入り)の場面。
池の中にいる鴛鴦(メス)が法然聖人、そして岩の上にいる鴛鴦(オス)が親鸞聖人を表していると。
もう数十年前になるだろうか。
皇居のお堀へと道路を横断して引っ越しするカルガモ一家が大きな話題となったことがあった。
お母さんカモに先導されて、ヨチヨチとヒナが一列に並んで歩き、お堀に着くとお母さんが真っ先に池に飛び込む。そして、「ガー!(大丈夫だよ!)」と鳴く喚び声に応えるように、ヒナたちが順番に高いところからヒョイッと。上手にはいかなくても、みんな飛び込んでいく。
喚び声に身をまかせ、飛び込む姿・・・。
そんなことを思い出す。
昼席では、名前をよぶ“こころ”。
夜席では夢告のシーンより、浄土に生まれて仏となる味わいを。
そのなかで、「音を観る」という話を聞かせていただいたが、今日のニュースで「植物は隣の植物の声を聞く?」(ナショナルジオグラフィック)という面白い記事が。
植物も声を聞く。
しかも聞きっぱなしでない。
聞かせていただいたご縁を大切に。
ようこそのお参りでした。
明日の朝席で御満座。
お誘いあわせてお参りを。