1月12日(土)
今朝8時30分より、昨日に続いて隣寺の住蓮寺へ御正忌報恩講に。
今日は長浜日曜学校“新年お楽しみ会”も兼ねて、子どもたちと一緒のご縁。
「らいはいのうた」をおつとめし、まずは長浜にお住まいのM氏が腹話術と手品を披露。
そのあと、昨日に続いて、安藤けいいち師の人形説き(ひとり人形芝居)。
子ども向けに2つの作品を上演。
最初は「なかよし」。
そして、「王さまとハトとタカ」。
この「王さまとハトとタカ」という話は、お釈迦さまの前世の物語、『ジャータカ物語』より。
大きい小さいにかかわらず、いのちの重みはみんな等しい。
子どもたちは何を思っただろう。
どんな世界に生まれても、どのいのちも尊い。
ただ、その尊いいのちをいただいて、私たちは生きている。
「おたんやの市止まり」
親鸞聖人のご命日にはお精進。
肉や魚を食べず、精進料理をいただいていた。
特にここ安芸門徒の地では。
親鸞聖人のご命日の前夜、「大逮夜(おおたいや)」。
それがなまって「おたんや」と呼ぶようになったそう(西教寺ホームページ参照)だが、それが御正忌の法座自体を表すようになり、数日間お精進が続くので、だれもその時期に魚や肉を買わないため、市自体が休業に。
したがって、漁師さんたちもこの時期は休業。
それが、時代とともに安芸門徒ばかりでなく、いろんな宗教を持たれた方が増えてきた。
そんなこともあり、市を休業することもできず、この「おたんやの市止まり」もなくなった。
「精進料理」とは、何も肉や魚を食べず、野菜だけを食べることをいうのではない。
ベジタリアンの方が毎日食べている料理が精進料理かというと、それは違う。
つつしむこころを持ち、いつも美味しい美味しいといただいていることに、「ハッ」とこころが動かされるご縁。
親鸞聖人の御命日を通して、「いのち」のこと、いろんなことに気づかせていただく。