広南小学校 読み聞かせ (7)

7月9日(月)

今日は広南小学校の読み聞かせ。

今日の担当は4年生。

今日読んだ本は、ドン・フリーマンの『野はらの音楽家 マヌエロ』

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誰もこの本は読んだことがないそう。

 

音楽が大好きなひとりぼっちのカマキリ“マヌエロ”。

コオロギやキリギリスのように羽をこすっても音が出ない。
ガマでフルートを作っても音が出ない。
花でトランペットを作っても、イチジクの小枝と蜘蛛の糸を使ってハープを作っても。

「やっぱり、ぼくには、むりなんだ・・・・・・・」

と、あきらめかけたとき、

「どんな気もちか、よくわかるわ。わたしも、音楽をかなでることが、できないから」

と、頭の上にぶらさがっていた小さなクモ“デビー・ウェブスター”。

ふたりは力を合わせてチェロを作った。

クルミの殻と先がくるっと丸まっている棒、そしてアオツグミの羽で作った弓。

そしてデビー・ウェブスターの糸でできた弦。

 

マヌエロは、なんとも美しい音色を奏でた。

その音楽に合わせて、相手にしてくれなかった虫たちが集まってきて、素晴らしい大合奏が。

 

読み終わった後、カマキリの鳴き声、クモの鳴き声って聞いたことがある?と尋ねたら、みんな首を横に振った。

一人でできなかったことが、友だちと一緒になら出来ることもある。
そんな話を聞いてもらった。

大津市でいじめを苦にしての自殺の問題がいろいろと聞こえてくる。
「いのち」、「こころ」。
いろいろと考えて、4年生には「ともだち」をテーマに選んでみた。

 

1学期最後の読み聞かせ。
当初1学期のみ参加ということでお願いしていたが、2学期からも行ける時は参加してみようかなと。

2012年7月9日 | カテゴリー : 絵本, 長浜 | 投稿者 : sentoku

仏教壮年会 7月例会

7月8日(日)

金曜日の激しい雷雨。
いろいろと心配されたが、昨日・今日と広の真光寺において、『第38回 ほとけのこども一泊研修会』が開かれた。

呉東組日校連盟の各団体より、小学校3年から6年生までの参加で、長男 碧流も初参加。

全員で35名が参加。そのうち長浜日曜学校から15名。

 

昼過ぎに、「楽しかった」と帰ってきた。

 

そして、今夜、専徳寺では仏教壮年会の7月例会。

7月は座談会としているが、早速息子から聞いた研修会の話をさせていただいた。

 

昨夜、研修会場の本堂に小さなムカデが出たのだそう。

みんな大騒ぎになっていると、住職さんが素手で捕まえて外に逃がしたと。

ムカデには何度か大変な目にあっているので、「何で逃がしたの?」と聞いてしまう。

「だって、ちょうど『蜘蛛の糸』のビデオを見たあとだったから」と。

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『蜘蛛の糸』

犍陀多(カンダタ)という極悪人が、たった一つだけ善いことをした。
それは、小さな蜘蛛を踏み殺そうとしたが、

いや、いや、これも小さいながら、命のあるものに違いない。その命を無暗にとるという事は、いくら何でも可哀そうだ。

と助けた。

地獄に堕ちた犍陀多に、そのことからお釈迦さまは蜘蛛を糸を垂らした。

芥川龍之介の有名な物語。

 

蜘蛛の糸でなく、ムカデに助けられる?

そんなことを考えると、・・・。

 

それでも、その物語から、みんな「いのち」を学んだようだ。

 

 

 

明日は1学期最後の読み聞かせ。

2012年7月8日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

親をよぶ声

7月5日(木)

一昨日まで、今日の予定が入ってなかったので、10時から次男 蓮の幼稚園へ参観日に行くことにしていた。

それが、一昨日の7月3日、呉東組浄徳寺の前々坊守さんがお亡くなりになられ、昨夜が通夜、そして今日の11時に葬式が。

10時30分に集合とのこと。それで、10時から20分ほど参観することに。

これまで2回の参観日では、ずっと大泣きだったのに、今日はみんなのなかに座り、七夕飾りを作っている。

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帰る前に「おとうさん、お参りに行ってくるからね」というと、素直に受け入れて。

我が子が成長してきていることを感じながら見ていると、後ろから

おとうさん、おとうさん、おとうさん・・・。

と、何度も連呼する声。

何かと思い、ふり返ると、後ろに座っていた女の子が、私に向かって「おとうさん」と呼んでいる。

??と思いながら返事をすると、ニコッとしてくれる。

我が子から「おとうさん」と呼ばれるのなら、すぐにでもふり返ったのだろうが、よそのお子さんから「おとうさん」と呼ばれると、まったくピンと来ず、気づかなかった。
「蓮くんのおとうさん」と呼ばれたらすぐにふり返ったかな?

 

私たちは、阿弥陀如来を「ほとけさま」と呼ぶ。

でも、『阿弥陀経』に「恒河沙数諸仏」とあるように、仏にはガンジス河の砂の数ほどたくさんの仏がおられると説く。

でも、たくさんのほとけさまがいようが、私たちのほとけさまは「阿弥陀如来」。

たくさんほとけさまがいるなか、どのほとけさまと言わずとも、「ほとけさま」とのよびごえに、阿弥陀如来は応えてくれる。

 

今日の浄徳寺での葬式で、御住職のあいさつのなかに、親の願い、子のよびごえを聞かせていただいた。

広南小学校 読み聞かせ (6)

7月2日(月)

雨も上がり、朝から広南小学校で読み聞かせ。

今日も先週に引き続き、3年生を担当。

今日、読んだ本は、『若冲のまいごの象』

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江戸時代の画家、伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)の話。

小学校3年生、まだ若冲の存在は知らなかったようだが、いろんな人の話を聞くのは刺激になるかな。

私が若冲の絵に出会ったのは、大学に通っている頃。
京都国立博物館の特別展で、宮内庁所蔵の「動植綵絵」を見たのが最初。

自分の好きなことを極め、その才能を発揮した人の姿に、何か感じるだろうか。

若冲の生きものに そそぐ やさしい まなざしをかんじます。
つねに あたらしい かきかたを もとめて えがきつづけた若冲ですが、この絵をえがいてまもなく 85歳で この世を さりました。

 

1学期も早いもので、読み聞かせはあと1回。
最後は4年生。

2012年7月2日 | カテゴリー : 絵本, 長浜 | 投稿者 : sentoku

呉東組仏教壮年会連盟総会・研修会

7月1日(日)

今夜は7時より、阿賀の西光寺にて呉東組仏教壮年会連盟総会と研修会。

95名の参加者で、法中(僧侶)を含めると100名を超える。

 

まずは総会。

昨年度の行事報告・会計報告、今年度の行事予定・予算が審議される。

 

そして、引き続き研修会。

仏教壮年会連盟では、年に2回研修会が開かれている。今日はその1回目。

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御講師は、呉の西教寺(安芸南組)前住職の岩崎正衛先生。

今日7月1日は、呉空襲の日。
それをご縁に、まずは当時の体験談。

そして、本題は『浄土真宗の味わい』。

仏教徒としての矜持(きょうじ)を聞かせていただいた。
「矜持」とは、プライド・誇り。

『無量寿経』のなかに、

世間の人民にして、父子・兄弟・夫婦・家室・中外の親属、
まさにあひ敬愛してあひ憎嫉することなかるべし。
有無あひ通じて、貪惜を得ることなく、
言色つねに和してあひ違戻することなかれ。

ということばがある。

それを、

たがいに敬い
助け合い
言葉やさしくなごやかに

と訳されて、仏教徒としての生きざまを説かれた。

 

9時過ぎまで、みなさん真剣にお聴聞。

日曜日の夜、ようこそのご参集でした。

2012年7月1日 | カテゴリー : 呉東組 | 投稿者 : sentoku

仏教婦人会総会

6月29日(金)

一昨日は、安登の浄念寺で呉東組仏教婦人会連盟の総会。
その夜、呉東組の法中会が広の教法寺。

そして、今日は専徳寺仏教婦人会の総会。

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いろいろ続いた6月の諸行事もこれで一段落。

今日は法話のなかで、絵本を一冊紹介。

『だいじょうぶ だいじょうぶ』

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少し版が小さいため、絵は見せず、本文だけを読ませていただいた。

おじいちゃんは、ぼくの てを にぎり、
おまじないのように つぶやくのでした。
「だいじょうぶ だいじょうぶ」

 

ほとけさまの世界も「だいじょうぶ」の世界。

親鸞聖人の書かれた『教行信証(顕浄土真実教行証文類)』の真仏土巻に、『涅槃経』を引用されて、如来の異名(別名)を挙げるなか、

また大丈夫と名づく

と出てくる。

「だいじょうぶ」の世界は、理想的な世界ではあるが、私たちの住んでいる世界は「だいじょうぶ」でないことの方が多い。

原発の問題にしても、「だいじょうぶ」が大丈夫でなくなった。

それでも、お互いが「だいじょうぶ だいじょうぶ」と声をかけあえる世界にしたいものだ。

 

婦人会・女性会のみなさまには、いろいろとお世話になります。 

2012年6月29日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

呉東組仏教婦人会連盟総会

6月27日(水)

曇り空のもと、10時30分より、安登の浄念寺にて呉東組仏教婦人会連盟の総会。

呉東組仏教婦人会20単位より各3名ずつが出席して、総会を開催。

 

専徳寺からも3名が出席。

午前中は、総会。

昼食をはさんで、午後から講演。

御講師は、大分の佐藤第二病院院長、龍谷大学大学院実践真宗学教授の田畑正久先生

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仏教も医療も、老・病・死をどう生きるかという課題に共通点があり、その医療と仏教の協力関係に尽力されている先生の話。

いまの医療の理想は不老長寿。
生きながらえることが重要となっているのが現状。
ただ、長生きすることが幸せなのだろうか?

誰もが幸せを願っている。
ただ、「死」が“不幸の完成”となってしまうと、何のために生まれ、何のために生きているのか。

朝起きてお念仏。
新しい一日を迎えたことに感謝。
そして、寝る前にお念仏。
そのとき、その日を一日ふり返り、今日一日を生き抜いたことに感謝。

一日一日が完結。
“今”に出遇うと、いのちの長短を問うことはないのだと。

 

「人間は考える葦である」で有名なパスカルの『パンセ』に、

幸福になる準備ばかりしているので、現に幸福になることはできなくなる。

ということばがあるそう。
死ぬまでその準備に明け暮れてしまう。

また、クリスチャンではあるが、今日紹介いただいた星野富弘氏の

いのちが 一番大切だと
思っていたころ
生きるのが 苦しかった

いのちより大切なものが
あると知った日
生きているのが 嬉しかった

 

今を満足して生きる。
考えてみると、なかなかそれも出来ていない。

不平不満。愚痴ばかり。

それに気づかせていただくご縁であった。
今日出遇えたご縁に感謝。

2012年6月27日 | カテゴリー : 呉東組 | 投稿者 : sentoku

広南小学校 読み聞かせ (5)

6月25日(月)

雨も上がり、朝から広南小学校の読み聞かせ。

読み聞かせも今日で5回目。
今日は長男のいる3年生のクラス。

以前、読み聞かせをする前に、「よく知ってる話と、全然知らない話。どっちを聞く方が良い?」と聞くと、「知らない話。どんな登場人物が出てくるか。次はどんな話になるのか、ワクワクするから。」と。

そんな話も聞いていたので、長男の目の届かないところに絵本を数冊ストックしている。

 

今日は、そのなかの一冊。

『ほんとうのことをいってもいいの?』

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みんな初めての本。
話が少し長いので、少々早口に。

 

少女リビーは、ママに嘘を言って怒られ、「これからは、ほんとうのことだけをいおう!」と誓った。

思ったままに本当のことを言ってると、友だちを傷つけ、みんな離れていった。

そのことをママに相談すると、

「ときどき、ほんとうのことを、いわなくてもいいときにいってしまうことがあるのよ。いいかたがわるかったり、いじわるでいってしまったりね。そうしたら人をきずつけてしまうの。でも、おもいやりをもってほんとうのことをいうのは、ただしいことなのよ。」

ことばは、相手に応じ、相手のこころに届くように伝えないと、時には傷つけてしまうことも。

お釈迦さまの説き方は、「対機説法」「応病与薬」。
相手に応じて、法を説かれた。

 

【人】(自分)と【人】(相手)との間をつなぐのは、思いやりのこころ。
そのこころがつながったとき、はじめて【人】は【人間】となれる。

思いやるこころを大切に。

2012年6月25日 | カテゴリー : 絵本, 長浜 | 投稿者 : sentoku

呉東組若婦人連続仏教研修会 1回目

6月21日(木)

今日は広の教法寺にて、呉東組若婦人連続仏教研修会。

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台風5号の影響が心配されたが、小雨程度で一安心。

 

この研修会は、6月・10月・2月の年3回受講すると修了。
我聞会会員がそれぞれの講師を担当する。

第1回目は、午前中法話。昼食をはさんで午後から仏教讃歌、合掌・礼拝・焼香などの作法について指導。

 

呉東組20単位の仏教婦人会にご縁のある若い方を中心とした研修会。

教法寺の坊守さんは、何とこの研修会の第1期生なのだそう。

今日は教法寺の仏教婦人会のみなさんが、豚汁を作ってくださって、この研修会をサポート。

自分のいただいたご縁を次の世代に。

2012年6月21日 | カテゴリー : 呉東組 | 投稿者 : sentoku

専徳寺門信徒会世話係総会

6月18日(月)

午前10時より、門信徒会世話係の総会。

総代・各地区の世話係のみなさんが年に一度集まっての総会を開催。

 

総会に先立ち式典。

おつとめをした後、昨年度お亡くなりになった方々を追悼し、退任される方へ感謝状、そして新任される方へ委嘱状が手渡される。

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その式典に引き続き、総会。
昨年度の行事報告・会計報告、今年度の行事予定・予算が審議される。

総会はほどなく終わったが、郵便ポストに『本願寺新報』が届いていた。

“読書の広場”コーナーを見ると、総代長さんの投稿された初参式の紹介が掲載。

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以前、法事でお参りした際、遠方にお住まいの方から、「専徳寺のことが本願寺新報に時々掲載されているけれど、あれはどなたが投稿されているのですか?」と、問われたことがある。

「私(住職)や総代長さんが投稿したことがあります」と答えたら、「どんどん載せてください。遠くにいると懐かしく思いますから」と言われたことがある。

 

こればっかりは載せていただけるかどうかは分からないが、こうして広く外にアピールすることで、いろんなご縁がそこから生まれてくる。

 

これまでお世話いただいた総代・世話係の方々には、本当にお世話になりました。
また、新たに就任された方々には、よろしくお願いします。

 

2012年6月18日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku